蒼い森に於いて

蒼い森に於いて

白い朝


手を繋いでもいい?


君から切り出してくれなかったら


始まらなかった 粉雪の朝


君の指があまりに小さくて冷たくて


僕は思わず 強く握り締めたんだ


何を話したのか 忘れてしまった駅までの道


そんなことはどうでもよくて


この瞬間が ずっと続けばいいと思った


この手を離したくないと 強く願った


無情に響く ホームのアナウンスが


僕を冬空の下 孤独の世界に墜とした


もうそろそろ行かなくちゃ


また会えるよね?


静かに呟く 君の口元を見るのが


精一杯だったんだ あの時の僕には


目を合わせずに 頑張れよって


そんな言葉しか 返せなくて


君の声が震えていたから


それが僕の 精一杯だったんだ


いつの日か また会おう


君の選んだ道なら きっと正しいんだよ


僕も負けずに歩いていくよ


朝焼けの眩しい 白い坂道を


君のいない 白い坂道を




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