ガンマのページ

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豆タ~ロウ物語(三巻)



~鳥の胃の中~

豆「あのさ、ミュウルは何か道具は持ってないのか?」
ミュウル「え!?そ・それは・・・。持っているといえば持っているんですが。でも・・・。」
ミュウルの顔が少し赤くなっていた。言うのが恥しいのだろう。
豆「別に嫌だったらいいよ。何か探してみればいいし。」
ミュウル「い・いえ。別に嫌がっているのではないんですが。ただ・・・。」
豆「ただ?何?言ってみてよ。」
ミュウルはさらに顔が赤くなった。かなり人に言うのが恥かしいようだ。
ミュウル「あ・あの絶対笑ったり変な目で見ません?」
豆「わかった。絶対そんなことはしない!約束しよう。」
ミュウル「あ・はい。」
ミュウルの顔が落ち着いてきた。安心したみたいだ。
ミュウル「では、お見せします。これが私がいつも持っている道具です。」
そう言うといろんなところから道具を出してきた。
豆「うわぁ~。良くこんなに持っているね。ミュウルって以外に力持ち?」
ミュウル「え!?そんなことはないですよ。ただ、何があってもいいように持ち歩いているだけですよ。」
豆は少し驚いたがすぐに落ち着きここから出られそうな道具を探した。
豆「えっと、ロープ・短剣・腕時計〔妖精文字入り〕・針〔服を縫うのに使用と思われる〕など。」
豆「あと、何これ?何かの弾?もしかして拳銃の弾とか?」
豆は少し驚きながら言った
ミュウル「はい。そうですけど。私が持っている銃の予備の弾です。」
ミュウルは腰のあたりから銃を取り出してそれを見せた。
ミュウル「これが、妖精界でも護身用として使われていた銃です。」
豆「え?使われていたってもう使われていないのか?」
ミュウルは素直に答えた。
ミュウル「はい。250年前に妖精界では禁止になった。45口径マグナムです。〔妖精用〕」
ミュウルは詳しく説明し何故持っているかも教えてくれていた。
豆「すごいな、女の子がそんな物を持って物騒に見えるけど。まぁ、ミュウルなら大丈夫か。」
ミュウル「はい。万一の為の護身用ですから。決して、むやみに使ったこともありませんよ。」
豆「ってことは。もしかして、いままで使ったことがないとか?」
豆はかなり心配していた。もし使ったことがないのならむやみに発砲でもされたら危ないからだ。
ミュウル「いえ、前に2~3度使いました。でも、それがどうかしましたか?」
ミュウルは以外に天然みたいだ。豆はほっとした。
豆「い・いや。もしミュウルが撃ってそれが俺に当たったら危ないからっ思って。」
ミュウル「大丈夫です。けして豆さんには当たりません!では、そろそろこれを使って脱出でもしましょうか。」
ミュウルは妙に張り切っていた。何故かわかならないが楽しそうだ。
豆「そうだな。では、ミュウル頼んだよ。よろしく!」
そう言うと豆は少し遠くに逃げた。
ミュウル「豆さんまだ私の腕を信じていないんですか。ショックです。でも、これで証明すればきっと頼ってくれるはず!」
ミュウル「では、準備でもしましょう。」
ミュウルはさっそく銃の準備をした。そう言ってもただマグナムに弾を入れているだけだ。
ミュウル「準備終了。では、始めましょうか。鳥さんごめんなさい。」
ミュウルは銃を持った瞬間に目つきが変わった。
ミュウル「行きます。・・・はぁああああー!」
バン・バンバン!カシャ・・・バンバンバン!!
ミュウルはマグナムを全方向に撃ち出した。

三巻お・わ・り

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