ガンマのページ

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豆タ~ロウ物語(四巻)



~鳥の胃袋の中心~
ミュウルが発砲した弾が打った方向に命中し鳥に異変が起きた。
豆「え?もう終わり?」
ミュウル「ふぅー。はい、終わりました。多分これで脱出できると思います。」
豆はある意味かなり驚いていた。もう少し派手に撃ちまくるのだと思っていたらしく少しがっかりしていた。
豆「あ、そう。これで脱出できるならいっか。」
ミュウル「あ・あの、どうしたんですか?もしかして、私が撃った時にどこか中りましたか?もしかして目つきが変わったから怖がっているとか?」
ミュウルはかなり動揺しながら訊いてみた。
豆「い・いや、何所も中ってないし。ミュウルのことも怖がっていないから安心して。」
豆はミュウルをとりあえず落ち着かせる為に必死で言っていた。
ミュウル「そうですか、よかった。あの一つ言っておいていいですか?」
ミュウルは落ち着いてすぐに豆に問いかけた。
豆「ん?何かいい忘れたのか?どうぞ、言ってごらん。」
ミュウル「えっと、さっき撃った弾は実は普通の弾ではないんです。私が自分で作った腹痛の弾なんです。」
ミュウルは豆にとりあえず言いたい事を言い始めた。
豆「え!?そうなの?じゃあこの鳥死にはしないんだ。爆発でも起こるかと思ったのに少しガッカリ。でも、腹痛の弾って事は腹が痛くなるんだよね?」
ミュウル「はい。一発で普通に腹が痛くなる痛さが2倍になるように作りました。」
豆「うわぁ~一発でも痛そうだね。でもさっき全方向って事は何発?」
ミュウル「12発ぐらいだと思います。だから痛さも24倍ですね。かなり痛いと思いますよ。」
ミュウルは平然とした顔で言った。豆は少々驚きを隠せなかった。
豆「ミュウルって結構動物が可哀想とかって思わない方?」
ミュウル「え・・・。動物は好きですよ。たまにエサと間違われますけど。」
ミュウルは少し微笑みながら答えた。
豆「ミュウルも大変だね。でも、危険なときにはやっぱ拳銃使っているんだよね?」
ミュウル「いえ、最初は説得します。でもダメだった場合は必死に逃げます。」
豆「あ・そうなの。それはご苦労なことで。でも、それって笑って言える事?結構逃げるのとって大変だものね。お互い苦労してるね。」
ミュウルと豆は同じ小さい物同士で仲良く出来ているみたいだ。
ミュウル「さて、そろそろ弾の効力が効いてくるはずなんですが・・・。あれ?」
豆「もしかして、失敗に終わったりしない?」
ミュウル「大丈夫です!私が丹精込めて一つずつ作りましたから失敗はないです!!」
ミュウルは自信をもった表情で豆に自慢げに話した。
その時だ、鳥が空中でいきなり暴れだしたのは、
鳥「も~さっきから腹がイテェ~~!何か変な物でも食べたかな?」
豆たちのいる所までその暴れだした揺れがきた。
豆「ん!?な・なんだ!?この揺れはあの鳥何してるんだ?何か立つのでやっとだよ。ミュウル大丈夫か?」
豆がミュウルに問いかけると案外ミュウルは平然としていた。
ミュウル「はい。大丈夫ですよ。問題ないです。まぁ、慣れてますからこの状況にも。」
豆「あ・そう。ならいいんだけど・・・。」
豆たちが話してる間にも鳥は空中でもがき苦しんでいた。
鳥「あ~!腹がいて~!やっぱ、アリや蝶(ミュウルのこと)を食べなきゃ良かった。あ~もうダメ落ちま~~~す。」
そういうと鳥は飛ぶのやめて落下していった。そのころ豆たちいつ脱出するのかを話していた。
ミュウル「さっきの弾の効力で多分今鳥さんが落下中だと思います。豆さん脱出のこと考えてます?」
豆「ふ~ん。落ちてるんだ。鳥も災難だね~、 えええええええ~!? ってダメじゃん俺達も落ちてるってことだよね。それってもしかして死んじゃうかもってことだよね?」
豆はかなり動揺していたがミュウルは慣れているらしくいたって冷静であった。
ミュウル「ま・豆さん落ち着いてください。多分私達は助かると思います。」
豆「へぇ?何で?何か道具でもあるの?あるなら教えてよミュウル~。」
豆は少し落ち着いたがまだ動揺が隠し切れないみたいだ。ミュウルが妙なものを出した。
ミュウル「これがあればきっと脱出できると思います。」
そういうとミュウルは妙なものを取り出し、それを豆に渡してみた。
豆「これな~に?石?で・でも、何か少しオーラが出ているような・・・。」
突然その石が光だし二人は光に包まれていった。

四巻お・わ・り


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