ラ ッ キ ー ☆ マ ン

ラ ッ キ ー ☆ マ ン

水族館までの出来事。


私、皆のアイドル…
綺麗田 見代です。
私の心から愛してる人はラッキーマン様…
だけど、
不思議なのよね~…
ラッキー様が現れるといつも追手内君がいなくなるのよね~…
それに、
追手内君はたまにラッキー様の様な事を
言うし…
なんなの…………
なんなの………
なんなの~!
ま、そんなこんなで
今私は、
追手内君の家の前なの♪
今日は学校休みだし…
皆で水族館へ行こうって事になってるんだけど、
生憎、です代ちゃんは風邪で休みだし…
仕方ないし、
杉田君と私と追手内君とで行く事になったの…
んで、
私と追手内君で待ち合わせ場所まで
行かなくちゃいけないの…!!
誰が何が哀しくて、追手内君と…
でも、
良い機会かもだし?仕方ないし…ね…
♪ピーンポーン♪

「綺麗田 見代です…追手内君行こ~!」

「わわっ!!みっちゃ~ん!ちょっと待ってて~!!!!」

ホンット、人を待たせるなんて最低!!

「ついてねぇ~(涙)」

…なんかあったの?

「お、お待たせ~…」

うわっ!!
既にボロボロ…
本当に運が無いわね…。

「あれ…努力は?」

…なんかイラつく…

「…いつも杉田君にべったり…」

「え゛…?」

あ゛!ヤバ!!

「な、な、何でも無いわ!!杉田君は先に行ってるって!!!」

わ、私は何言ってんの…!!

「そっかぁ、アイツの事だから、もうついてるだろうな!みっちゃん、さっさと行こ!!」

「…五月蝿いわね!!最初っからその積もりよ!!追手内君の馬鹿!」

「ひぇ~(汗)ついてねぇ!」

男のくせに…本っ当に
だらし無いんだから!!

「………」
「………」

ち、沈黙だわ…
やっちゃったな~(汗)
あ!そうだ!!

「追手内君はラッキーマン様が来ると、いつも何処行っ…」

「ギャー!!カラスに狙われてる~!肉がえぐれる!!ついてねぇ!!」

…ハァ…
仕方ないわ…

「え゛みっちゃんソレッて…」

ガチョン!!

「え~い!!」

ドッカーン!!

「ろ、ロケットランチャーは駄目だよ~!ついてねぇ!!!」

あ、聞きたい事があってカラスをのけようとしたのに、
追手内君、本人をぶっ飛ばしてどうするのよ…(涙)

「追手内君さぁ…」

溜め息混じりに私は言う。

「ラッキー様が居る時、何してんの?」

追手内君を見つめる私。何か、恥ずかしいわ!

「んと…僕、今さっきの様についてないでしょ?だから、
ラッキーマンが現れると僕、いつもお腹とか痛くなるんだ。
で、トイレに行ってる…」

「そ、そうなの…」

ホントに運が無いわね。
あの、
素晴らしいラッキー様を見れないなんて…
追手内君に同情するわ…

「みっちゃん?みっちゃ~ん(汗)ついたよ?」

ハッ!!
ぼーっとしてたわ!
危ない!!

「追手内君、近いわよ!!馬鹿!!!」

「ご、ゴメン!(汗)!」

…ま、こんな人でも良い人だし…
私が知ってるこの想いが追手内君の
方向へ行くのも確か…
…好き…
なのかしら…

「みっちゃん!!ひかれるよ!!」

「え、あ!!キャー!!何でもっと早く教えてくんないのよ!!」

前言撤回!!
やっぱり、
大っっっ嫌い!!!!!

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