ラ ッ キ ー ☆ マ ン

ラ ッ キ ー ☆ マ ン

一1.文化祭までに一




文化祭。
誰もが楽しい一時。
文化の祭。

「と、いうことで!うちのクラスは何をする?」

極悪…イヤ、善良教師マンが皆に問い掛ける。

「何だって良いだろ?」

勝利はいつも通り面倒臭そう。

「ふ◇コレを聞いたら勝利も動くだろう…
教師、言うが良い。」

天才マンが華麗に言う。

「え、あ~…この学校では、
文化祭で1番楽しませたクラスは1位になり、正式に優秀賞を貰えるんだ…」

ピク…

「んだと!早く言えよ!!燃えてきた~!!!」

勝利がやる気を出すと
続けて女子達の黄色い声。

「はぁあ…やってらんねぇよ…」

洋一が言う。

「師匠もやる気出して下さいよ!」

努力はやる気を出し過ぎるのでは…
燃えてるよ…

「追手内君、私がやる気キスするからやる気出して~♪」

「ぎ、ギャー!!です代ォ…(涙)」

「ご愁傷様です。」

全く助けないのね。
ま、コレさせてるのはあたしなんだけどよ~。

「クソ~!ナレーターめ…」

洋一は
『魔のローリングキス』
状態から逃れた。

「追手内君♪明日もヨ・ロ・シ・ク・ね~☆」

です代はニコニコだ。
こっちは全然ニコニコじゃねぇっつーの!ってか?

「ハァア…もぉ文化祭なんかヤダー!!!」

洋一は叫ぶように言うと
力無くしたように地面に座り込んだ。

「洋一…俺らのクラスの一位が掛かってんだ…
もし、やる気なくて負けるなんて事があったら、
分かってるんだろうなぁ…あ゛ぁ゛?」

勝利は睨みつけながら言う。

『あぁ、殺される…。』

洋一は心の中で呟いた。

「う~ん…。じゃあ、見代はシンデレラか白雪姫が良いなぁ~♪
も・ち・ろ・ん・私が主人公よ○」

みっちゃんはラッキーマン王子を夢見ながら言う。
みっちゃんが言うと男子達のぉ熱ぅい声。

「良いじゃん、良いじゃん!先生!そうしようぜ!(勿論俺が王子役)」

「イヤイヤ、良いアイデアだ!!(みっちゃんの相手は俺)」

「目立くんが王子だぁぁぁ!!!!!!」

そんな声の中、
実行委員の女子達は…。

「お前ら薄汚い男子らに何ができんのよ!!」

「天才くんが普通王子よねぇ♪」

「えぇ、勝利くんでしょ?」

「努力君も有り~!」

黄色い声を響かせていた。

「じゃあ、白雪姫で決定だな!
白雪姫は勿論みっちゃん♪王子は…う~ん…。
じゃあ、天才くん、勝利くん、努力くんにしよう…。
この際王子達を浮気させよう○追手内は-木で!
反対の人は放課後教室に残ってろ!!」

〓キーンコーンカーンコーン〓

「木の役とか…ついてねぇ!!」

『です代が確か小鳥の歌を演奏するから…ゲェ…
1番近くじゃん、俺。ついてねぇ…。』

こうして追手内くんの
ついてない文化祭が始まりを迎えるのだった。


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