ラ ッ キ ー ☆ マ ン

ラ ッ キ ー ☆ マ ン

一洋菜の朝、洋一の朝一


知らない場所。
知らない気持。
知らない感情。
知らない悪夢。
知らない幸夢。





……パチ…

朝、洋一は泣きながら目が覚めた。
ある事に気付く。
隣で誰か寝てる。
だが息はしていない。
目には涙が溜まってる。
洋一はフと思う。

『僕、人殺した?』

洋一の顔はドンドン青くなっていった。

「人、を殺すなんてついてねだけで終わらないぞ…
こんな事ってあるの~?ついてね~~~!!」

洋一が早口で呟く。
相当追い詰められている洋一の隣で女の子がムクリと起き上がった。

「良く寝たぁぁぁ~…」

「だから僕は無罪で………え?」

女の子は気持ちよさ気に洋一を見た。

「君が、洋一クンだよね?
僕は幽霊の洋菜。君の女の子バージョンだよ♪
って言っても死んだケド………」

洋菜はペラペラと説明する。
洋一は理解できて無い。

「でね、僕は病弱だったんだけど
反射神経と運動神経、頭の良い娘だったんだけど死んぢゃってね。」

「うわぁ、訳和漢ねぇ(汗)ついてね~!!!」

「で要件はね。僕に1日だけ君の身体を貸して欲しいんだ!」

「…ハ?」

「簡単に言うと、僕に1日だけ君の生活をさせてくれ!
勿論拒否は応じないよ…」

洋菜、やけに恐い。
仕方なく洋一は貸す事にした。

「ありがとう☆君は心優しい人だと思ってたケド、
貸してくれる程優しいなんて…良いな 良いな♪」

洋菜は躊躇い無しで洋一の身体に乗り移る。
洋一はその表示で精神だけ外に出た。
洋一はその間々上に飛んでいった。

「終わったら返すからねぇ!」

洋一こと洋菜は手を振りながら学校の準備を。

「お母さん、お父さん、おはよう◎」

洋一は軽く挨拶をし歯を磨きに行った。
いつも追手内くんは此処この部分で
歯磨き粉が山葵に変わっている。

「!!お母さん、コレ山葵だよ?」

「アラ洋ちゃん、見つけてくれたのね、ありがとう♪
山葵が何でこんなトコロに?」

洋菜はニコリと笑って学校の用意。
さて、此処この部分で持ち物全てが洋一に突き刺さる。

「あ…」

洋菜は自慢の反射神経で全てを避け、自慢の速さで
全てを文房具箱に戻す。

「甘いな~…」

洋菜はニコニコしながら呟く。

『あれは本当に洋一(洋ちゃん)なのか!?』

と密かに思う父&母だった。

「そろそろ出ないと遅れちゃうね…っ!!」

洋一は階段から落ちそうになった。
毎度同じ事だが、
洋菜は自慢の運動神経で立ち直し落ちなかった。

「お母さん、お父さん、行って来ます♪」

洋菜は爽やかに言って家を出るのだった。


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