ふりこめ詐欺の記事
暴力団が組織ぐるみで振り込め詐欺を繰り返していたとして、警視庁捜査２課は２５日、千葉市稲毛区小中台町、指定暴力団山口組系暴力団組長、日影修治容疑者（４５）と組員４人の計５人を恐喝や詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
暴力団による組織ぐるみの振り込め詐欺が摘発されるのは、東京都内では初めてという。
調べによると、日影容疑者らは昨年９月、東京都足立区の主婦（４０）に「あなたの娘が道路に飛び出し、避けようとした親分の車が壊れた。修理代を用意しろ」「金を振り込まなければ、娘を売り飛ばす」などとウソの電話をかけ、指定した銀行口座に計約６５０万円を振り込ませて脅し取った疑い。ほかに、中野区の主婦（５１）や前橋市の主婦（４７）にも同様の電話をかけ、計約２８０万円を振り込ませた疑い。
これまでの調べで、日影容疑者らは、一昨年秋ごろから１００件以上の振り込め詐欺を繰り返し、計約１億６０００万円を脅し取るなどしたとみられている。
日影容疑者は江戸川区にあった組事務所で、組員らに「シノギ（収入）が厳しい状況の中で、頭を使って金を稼ぐんだ」などと、直接、恐喝を指示していたという。
（読売新聞） - 1月25日14時36分更新
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