肌の再生


年齢を重ねてくると、肌のハリが無くなりしわが目立ってきます。

表皮のターンオーバーの速度が遅くなったり、真皮層の弾力成分であるコラーゲン、エラスチン、またその間を埋めるゼリー状の物質、ヒアルロン酸などもが疲労し、劣化していくことが原因と考えられます。真皮層が菲薄化していく(=薄くなる)するのです。

■肌のしぼみを遅らせるには?
では、肌のしぼみを遅らせるためにはどうすればいいでしょうか?
まずは紫外線対策や活性酸素対策などの外的要因をなくすこと。
そしてもうひとつは、表皮のターンオーバーのサイクルを正常にしたり、真皮にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など肌の弾力成分の破壊を防いだり、それらを生み出す「線維芽細胞」を活性化させることです。





■線維芽細胞を活性化させる成分

●ビタミンC
美肌の万能成分、ビタミンC。抗酸化成分、コラーゲン増加作用など、美白効果以外にも、実にさまざまな有効な作用があります。
以前から「肌によい」とされてきたビタミンCも、実は大変壊れやすい成分のため、浸透力が弱く効果はあまりありませんでした。しかし、「リン酸Lアスコルビル」など、ビタミンCの分子に少し手を加えて改善した「ビタミンC誘導体」と呼ばれる成分が登場し、壊れにくく、有効成分が浸透できるようになりました。また、最近では高濃度のまま安定化された「高濃度安定型ビタミンC」も普及してきています。

・肌再生作用
浸透したビタミンCは、真皮層の線維芽細胞を活性化して、コラーゲンを生成し、しわ対策に有効です。

その他にも以下のような作用があります
・美白作用
・抗酸化作用


●レチノイン酸
ビタミンA酸であるレチノイン酸。表皮の細胞分裂を早めて、ターンオーバーを促します。それにより表皮の厚みが増し、角質層を薄くしていきます。しかも、表皮のヒアルロン酸の成分を増やし、肌にみずみずしさを与えます。また、真皮層に働きかけ、コラーゲンを活性化させます。
ただし、作用が強い分、皮膚への負担も大きく、皮がむけたり、赤くなるなどの副作用があり、経過を見ながらの治療が必要となりますので、医師の指導下でのみ、使用が可能です。
アメリカなど海外では、外用薬としてしわ治療に用いられていますが、日本ではまだ薬としての販売が認められておらず、医師が自家製剤として調合しています。


●レチノール
ビタミンAのこと。
レチノイン酸に似た物質で、肌に塗ると一部がレチノイン酸に変化します。表皮細胞に作用して細胞を増殖を促させ、表皮の厚みを増す作用があります。ただし、同じ量のレチノイン酸と比べると効果は約20~30分の1です。
しかし、安全性が高く、皮がむけたり赤くなったりという副作用はほとんど無く、化粧品として安心して使える成分です。
レチノール自体は酸素や紫外線に弱く非常に壊れやすい成分なので、容器のふたをきちっと閉めるなどの管理をしてください。

●植物性女性ホルモン様成分(イソフラボン等)
皮膚の老化の原因に、紫外線とともに注目されているが、女性ホルモンの減少です。更年期にさしかかるころ、次第にホルモンのバランスが崩れだして、肌のうるおい成分の減少などの老化現象が目立ってきます。
そこで、注目されたのが女性ホルモンのような作用がある「植物性女性ホルモン様成分(イソフラボンなど)」です。

・肌再生作用
女性ホルモンは、線維芽細胞に働きかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの合成を活性化します。同様にイソフラボンも真皮層のコラーゲンの代謝活性を向上して、肌に張りを持たせる作用が期待できます。

その他にも以下のような作用があります
・美白作用
・保湿作用

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