脂肪過多は健康の敵



私たちの日々の生活をみますと、車社会になってあまり歩かなくなったし、肉体労働が減り、家事も電化によって負担が軽くなり、消費するエネルギーは明らかに減っています。

脂肪を蓄えた細胞は燃焼してエネルギーを供給する必要がなくなり、エネルギーをためることだけが仕事になりました。「収入」だけあって「支出」が少なくなるのなら、家計にとって大変、結構な話ですが、体では使われずにたまる一方の脂肪が深刻な問題となります。

成人のエネルギー摂取量は、ここ20年間、横ばい、もしくは減少傾向なのに、消費エネルギーが減ったために、肥満者が徐々に増え、その傾向は男性でとくにはっきりしています。以前はあまり見かけなかった高度の肥満もよく見かけるようになりました。


大昔、脂肪蓄積は生命維持に必要だった


肥満度が高くなるにつれ、睡眠中の呼吸障害をきたしやすくなり、突然死や睡眠時死亡を引き起こすことがあります。

さらに肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧、痛風、胆石症、骨粗しょう症などの下地にもなりやすく、そのため狭心症、心筋梗塞など、虚血性心臓病や脳卒中の原因になります。乳がん、子宮体がん、大腸がんの原因にもなりますから「肥満は万病のもと」といっていいのです。

いかに肥満を予防するか・・・・それは、現代人にとって日々心がけねばならない重要なテーマなのです。

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