Ducts and Lobes(乳管と乳腺葉(よう)) 女性の乳房の解剖学的構造は、我々が思うよりはるかに複雑に出来ています。そして同時に、乳癌の形態も様々です。その症状によっては、他より危険度が高いものもあります。乳房の中は、脂肪と繊維組織が約20区分の乳腺葉と呼ばれるものを形成しています。更に、その乳腺葉は、母乳を生成する乳腺小葉に細区分されています。
乳癌では以下の二つが非浸潤性であると言われています。一つが乳管の上皮内層から発生する『腺管内上皮内癌 ductal carcinoma in situ(または乳管内癌)』、もう一つは葉内から発症する『上皮内小葉癌 lobular carcinoma in situ』です。(in situとはラテン語で、『その部位に』と言う意味です。)
The Kind of Fat You Eat(摂取する脂肪の種類に注意) 確かに、肉には脂肪が多く含まれています。こういったある特定の脂肪が乳癌誘発に大きなかかわりをもっているのではないかと考えられています。専門家達による一般論としては、肉には全乳に含まれる飽和脂肪(Saturated fat)やマーガリン・植物油に含まれる高度不飽和脂肪(polyunsaturated fat)が、乳癌発症の危険性を高めるのでは、とされています。ハーバード大学での研究では、脂肪分の多いドレッシングや脂肪の塊であるハンバーガー(脂肪分を取り除いた赤肉ではなく)、皮付きチキン(チキンで最も脂肪分が多い)、などを好んで食べる女性に乳癌発症の危険度が高い事を示唆しています。