これらの身体的変化から、西洋女性は閉経期とは恐ろしいものだと教育されてきました。しかし、他文化では必ずしもそうではありません。「10年前にこのテーマを研究し始めた時、皆さんの対応は『話すことではないから』といった感じでした。非常にネガティブな印象でした。今では少し変わりましたが、一般的に女性はこの時期をあまり待ち望んでいるわけではないようです。どうしてでしょう、自然なことなのに。健康的な姿勢でこの転換期に向かっていけばいいのです。人生の新しい段階であり、私たちは常に前向きに次の段階に臨むべきなのです。」 The Japanese Approach(日本的なアプローチ) 高齢者の女性が深く尊敬される日本では、閉経期の症状は少ないようです。伝えられるところによれば、日本には「hot flash(のぼせ)」のための専門用語がないそうです。
アメリカ原住民の文化によっては、閉経期を迎えた女性は崇められます。「閉経期を迎えたアメリカ原住民女性は、血液を抑える賢い女性、crone(クローン)と呼ばれます。」ペンシルバニアにあるセント・ルークス病院の産婦人科医であり、「The Good News About Menopause」という月例セミナーを開くへリーン・B・レオネッティ氏(Helene B.Leonetti、MD)は説明します。「部族によっては戦いの時期を決定したり、酋長を選んだりとcroneが部族内問題に関わることもあります。」