Bone Loss(骨の目減り) 平均的女性は、更年期を迎えるまでに少なくとも腰骨の30%を失い骨折を起こしやすくなりますが、その結果次第では命にも関わることなのです。骨粗しょう症が原因と見られる腰骨の骨折後、7人に1人以上の女性が4ヶ月以内に死亡しています。Listening to Your Hormonesの著者、Gillian Ford氏によると、さらに7人に1人が長期的な医療保護を受けるようになるということです。高齢の女性に多い、悪くすれば身体障害者にもなりかねない骨の目減は、60歳以上の3大死因に数えられています。
Minerals for Healthy Bone(健康な骨のためにミネラルを) カルシウムやマグネシウム、ホウ素、ビタミンC、D、そして微量ミネラルは骨を作り上げる生理過程でそれぞれが役割を担っています。Robert Atkins博士は、その著書「Dr. Atkins's Vita-Nutrient Solution」の中で「骨の維持のためにはカルシウムよりマグネシウムのほうがより重要」である可能性を指摘。マグネシウムは、体のカルシウム供給のバランスを取っているということです。このミネラルがなくなると、食事から取るカルシウムは骨に吸収されないで排泄されてしまいます。 Use it or Lose it(使うそれとも失う?) 散歩、自転車乗り、ウエイトリフティング、ダンスといったいわゆる「weight-bearing(体重負荷)」の運動は、骨を圧迫し体の骨強化を促進させることで骨の密度を増大させます。一方、運動をしないことで強い骨でなくてもよいと体に思わせてしまいます(無重力状態の中で生活する宇宙飛行士はかなり骨が目減りします)。研究者は、週少なくとも2回の運動(散歩なら40分ほど)を薦めていますが、運動のし過ぎは骨を傷つけることにもなりかねません。例えば、週に40マイル、あるいはそれ以上走るマラソンランナーからは、体脂肪の大半が落ち、エストロゲン分泌も減ります。その結果、生理も止まってしまい、これが骨の目減りを導きます。