(3)Defend from Smoke(煙から肌を守る) 「ヘビースモーカーはたばこを吸わない人に比べ、目のまわりや目尻に余計なしわができる確率が5倍高いのです。」ユタ州の皮膚専門医であるドナルド・カダンス氏は語っています。彼の研究結果は、1980年代に世界保健機構が行った研究結果と100%合致しています。その研究によれば、喫煙女性には早く老化現象が現れただけでなく、頭皮に煙が沈着するため、髪が弱くなりました。しわや抜け毛の原因としては他に肌や頭皮に血液や酸素が行きわたらなくなることがあげられます。犯人であるニコチンはタバコに含まれる最も悪名高い物質です。しかし他の物質、例えばベンゾピレン、ヒ素、ホルムアルデヒドなどの発癌物質は煙自体に含まれており、その煙は喫煙者の肌だけに沈着するわけではありません。世界保健機構のもうひとつの驚くべき研究結果としては、喫煙女性は早く閉経期を迎えるのです。それだけでも驚くことですが、クリーブランドクリニック基金(Cleveland Clinic Foundation)の皮膚科学部の主任臨床研究員であるウィルマ・バーグフェルド医学博士(Wilma Bergfeld、M.D.)の言葉が追いうちをかけます。「卵巣がくたびれると、他の部分同様肌もくたびれるのです。」つまり、タバコは吸うなということです。どうしても吸いたければ、あるいは吸う人と一緒に暮らしているのなら、必ず日中何度も洗顔し、シリコンの豊富に含まれている乳液を塗りましょう。これらは正常な新陳代謝に必要な肌の呼吸を妨げませんし、煙に含まれる有害な物質から肌を守ります。
(4) Attack Airborne Irritants(空中の刺激物を攻撃せよ) スモッグ、またの名を地上オゾン、これはアメリカの主要都市で最もよく見られる光景のひとつとなっています。スモッグ、土埃、自動車の排気ガスや空中の煙は「毎日肌から吸収され、毛穴をふさぎ、肌の保護機能をさらに妨げます。」スタンフォード大学の臨床皮膚科教授、ロバート・アダムス医学博士(Robert Adams、M.D.)はそう語ります。ほぼ毎日スモッグが起きているロスアンゼルスでは、皮膚がんになる確率は国内の他の地域よりも6%高いのです。他にも脅威となる空中の公害はあります。発掘燃料や暖炉の薪が燃焼した時に発生したり、熱帯雨林が火事になったときに発生する二酸化イオウは肌にたやすく吸収され、アレルギーを引き起こすヒスタミンを放出します。National Academy of Sciencesの行った20年前の研究によれば、都市部の大気に含まれる化学ダストは皮膚がんの原因となるということです。そして、酸性雨は硫酸、硝酸、スルホン酸メタンなどのような破壊性を持つ化学化合物だけでなく、蟻などの昆虫が体内に持っている酸でかゆみ、皮膚のはれ、痛みを引き起こす蟻酸も豊富に含まれているのです。
(5)Rescue Your Skin From the Great Indoors(屋内の害から肌を守る) ふだんはあまり気をつけませんが、屋内にも多くの環境要因は存在しています。職場や飛行機の空調は肌を乾燥させるだけでなく、発疹や吹き出物の原因となるバクテリアやビールスを運んでいることもあります。家庭用クリーナー、塗料溶剤、洗剤、またこれらの害から肌を守るために使用するゴム手袋などが原因とされる皮膚炎を皮膚科の専門医は毎日診察しています。ほとんどの職場でだれもが最も頻繁に手にする紙も、肌から油分を奪い取って乾燥を促しています。「机の上に良質なハンドローションを置いておくのはよいアイデアです。」ニューヨーク市のスキンケアスペシャリストであるアネット・ハンセン氏(Annette Hansen)はそうアドバイスしています。
この記事は米国健康情報誌 Energy Timesの1996年4月号から抜粋されたものです。 This article is selected from Energy Times, and translated by EarthPure.Energy Times is published monthly by Energy Times Inc., a division of NATURAL ORGANICS, Inc.All rights are reserved.