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この夏、このブログの掲示板にもご登場くださった、山田峠のカフェ&ベーカリー ヌフ さんがキシリトールを使ったパンを焼いてくださいました。院長maboがキシリトールを抱えて押し掛けたのです、、どうも、すみませんでしたキシリトールは代表的な虫歯菌であるミュータンス菌がエサにできないことで有名です。これはキシリトールが糖アルコールと呼ばれる物質で甘さこそお砂糖とほぼ同等ですがその細菌体内での代謝が全く違うことによります。というか、代謝できない。パンといえば、イースト菌。これも細菌ですから、キシリトールが入ると少々様子が変わってきます。イースト菌もエサ無しで発酵しろといわれても~、、と、さぞや困ったことでしょう。(笑このパン、国内産小麦、よつ葉のバターととても体に優しい仕様になっています。巷では、非常に健康に配慮された、しかし、なんか寂しいパンが多いなか、そこはさすがに、ヌフ・スタイルです。ほんのり甘く、やさしい、カフェ~なパンに仕上がりました。この日は、キシリトール・パンにベーコンと野菜のチャウダーでおだやかな朝食を楽しませていただきました。どうもありがとうございました!!
2006.09.29
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こんにちは、かずえです。I歯科医院のブログを開設してから、もう2ヶ月余りが過ぎました。皆様、ご覧いただけましたでしょうか?I歯科医院ではブログを重要な情報発信の手段と考えています。現在、当院に御登録いただいているメールアドレスの約90%が携帯アドレスとなっておりますが、携帯の操作方法がお判りにならなくてブログを見ていただけない方がおられないかと院長が心配しております。院長の憂鬱の中味はといいますと、ステップ1、配信したメールを見ていただけているのか?ステップ2、メールからブログまで辿り着いていただけるのか?ステップ3、ブログのご訪問が2回目以上という方が 最新の記事をご覧になられているのか? これには【サブメニュー】または【ブラウザメニュー】から 【再読み込み】または【ページの更新】が必要です。 ちょっとだけ携帯の扱いに慣れていないとなりません。ステップ4、古い記事をご覧になる方法をご存知ですか? I歯科からのメール内のアドレスをクリックしただけですと 一覧でいくつかの記事のサワリの部分だけが表示されています。 ご覧になりたい記事のタイトルをクリックしていただくと その記事の全文がご覧になれます。 その状態で携帯の数字のキーの【4】で一つ古い記事へ 【6】で一つ新しい記事へと移動します。 【4】【4】【4】と繰り返すと、 一覧には出てこなくなってしまった古い記事へと さかのぼってゆくことができます。 これもちょっとだけ、携帯作法上級編でしょうか? さて、どうもいまひとつ、、、という方はご来院の際、スタッフのほうからお声かけいたしますので、お気軽にお尋ね下さい。I歯科では、只今ブログを読んでみよう!!キャンペーン中です。 (笑携帯版市原歯科ブログ→ http://plz.rakuten.co.jp/mabo400dc/ ちょっと詳しいPC版→ http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/
2006.09.19
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栗の渋皮煮を作りました。実りの秋ですね。よく太っています。この栗は早生の品種なんだそうです。I歯科得意の重曹で水から3回ほど茹でこぼしましたので渋皮までほろっと軟らかくなりました。な~んて、栗をいただいたので慌ててインターネットで渋皮煮の作り方を検索してみたんです。仕上げにラム酒をたっぷり加えて、いい香りです。 かずえ
2006.09.19
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10年以上前、当地で歯科医院を始めた頃、90歳を越えているにもかかわらず、かくしゃくとしていて、とても90歳には見えないおじいさんが当院にお見えになりました。どうされたのかと尋ねると、ご飯に石が入っていて、歯が欠けたので、どうにかしてくれ、、ということでした。当時は普通の歯医者でしたので、何のためらいも無く、通常の方法にしたがい、多少削って、インレー(金属の詰め物)を入れたのですが、1週間と経たないうちに、歯が割れてしまい、抜歯を余儀なくされてしまいました。そのおじいさんだけでなく、私も、とてもショックで、しばらく考え込んでしまいました。今でも時々思い出しては、いろんなことを考えさせられるのです。そのおじいさんは、うちに来られるまで、歯医者にかかったことはなかったそうで、一本の虫歯も、歯周病もなく、とてもきれいなお口の状態でした。歯もエナメル質の結晶化が進み、水晶のように透明で硬いものでした。ただ、硬くなりすぎており、弾力が無く、エナメル質だけでなく、象牙質もとても脆く弱くなっていました。90歳以上の方の歯は弾力を失いとてもデリケートなので、インレーは咬合力によって、くさびのように、歯を割ってしまう可能性が高くなるようです。せいぜいプラスティック系の修復材で欠けたところだけを埋めるか、全部グルッと削って、冠を被せてしまうしかないように思いました。あるいはそんなことでもだめで、遅かれ速かれ、歯が割れてしまうことには変わらなかったかもしれません。高齢になると、歯を人工物で修復するというのは、全く、その発想からして無理があるように思います。歯は咬む力に良く耐える構造をしており、そのマクロの形状、ミクロの形状はとても合理的、機能的で、精妙にできており、人為的にいじると必ず弱くなります。(人の歯の形状の話はまた別に取り上げますね。)今までの歯科治療というのは、高齢の方に対しては、もともと想定外なのだと思います。高齢というと具体的には何歳かというと、90歳以上というわけではありません。経験的には50歳を過ぎると、歯は弾力を失い壊れやすくなります。弾力がある食べ物、硬い食べ物は危険です。たとえ冠を被せていても、安心はできません。統計的にも、抜歯の原因の第一は破折ということからもこのことは裏づけられています。削って被せる式の歯科治療は、100年以上前のアメリカの歯科医G.V.ブラック博士が確立して以来、今だ全くそのコンセプトは変わっていません。確かに、当時は人生50年でした。既に、人生100年の時代となった今、削って埋める式の歯科治療は、時代にそぐわなくなってきているのです。
2006.09.15
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この手の話題に疎くて、、、。今って、生姜の季節でしょうか?知人に生姜をいただきました。掘ったばかりのまだ土の付いているやつです。洗って軽く皮をこさぐと本当にきれいな色です。拍子木に切って、ひと湯がき。色が鮮やかさを増して、うっとり、、です。お味噌を添えて、というのが知人のお薦めレシピですが食べきれないので、このまま甘酢に浸けることにします。
2006.09.15
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小学3年生の息子がこんな宿題を持ち帰りました。『タバコを吸う人にインタビューしてみよう!』・タバコを吸う理由。・吸うようになったきっかけ。・やめようと思いますか?小6の長女が何年か前、この宿題を持ち帰ったときはちょっと困りました。我家にタバコを吸う者はいないので。娘が、『ちょっと聞いてくる!』と出かけてゆくのをひとさまに喧嘩を売るような尋ね方にならないことを願いながら見送りました。(笑今年は吸わない人へのインタビューもありました。ちょっと進化してますね。喫煙は様々な病気の罹患率を高める危険物です。更に歯周病を重症化させ、治療に対する治癒の機序までも遅延させる困ったチャンなのです。困ったことに喫煙は様々な化学物質の中毒症ですからひとたび吸い始めると止めるのが大変です。タバコは毒物という正しい知識の無いままに中毒症となられた方は大変お気の毒ですし、禁煙に成功された方は、素晴らしい!!と思います。教育の場面で、今、タバコへの水際作戦が盛んですね。私たちは1次予防という言い方をするのですがまず、子供をタバコに近づけない。中毒症なってから止めるのは大変なので、初めから吸わせないという作戦です。タバコを吸う中学生の『何故吸うのか?』の理由の第1位は『親が吸っているから。』身近にあるというのが何よりいけません。 かずえ
2006.09.08
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5)4回でお送りした歯周病解説シリーズ、最後までお読み下さいましてありがとうございました。歯周病は自覚症状なしに進行し、歯茎から出血しやすい、口臭が気になる、咬むとき軽い違和感がありしっかり噛みにくい、、、などの軽い症状ですら、、もう歯周病は、かなり進行してしまっている、、、ということがお判りになられたと思います。歯ブラシも薬剤もなかなか届かない、4mm以上の深い歯周ポケットの底で繁殖しているばい菌・・・ばい菌がいるかぎり、暴走を続ける免疫系・・・では、どうするか?原始的に、ばい菌を物理的に排除します。つまり、ばい菌を”掻き出す”わけですが。そこでまた問題が、、、。狭くて深い歯周ポケットの中で派手なアクションは出来ません。周りの組織を傷つけてしまうので。手用の器具が様々あるのですが、術者の知識と技量とをもとに見えない部分を想像力を膨らませて”見る目”が必要。熟練にセンスというエッセンスが無いとなかなか思うような結果は出せません。半年、1年に一度、歯石を取るというのは、歯を傷つけてしまう危険性も大きいのです。ところが最近は、あるんですよ、良いものが!!超音波スケーラーです。ヒトの歯の根っこの形状を知っていて歯周組織検査表の数字さえ読めれば、チ~ッ、、って。完全にポケットの底までさらう必要もないので痛くないし。ポケットの底まで1、2mmというところまで届いてさえいれば超音波がバイ菌の菌体を破壊してくれます。バイオフィルムの成熟には2週間から16週間の時間が必要とされていますからその方の病状によって1ヶ月に2回から、3、4ヶ月に1回程度まで期間に開きはありますが歯周ポケット内の超音波洗浄さえきっちりしておけば歯槽骨の破壊は何とか防ぐことが出来ます。それでもね、全然歯磨きしないってのは反則ですよ。
2006.09.05
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4)免疫系のスイッチが入りました。最初の廃棄物(ウロコ)を拾ったTリンパ球のいるところを目指して免疫細胞が大結集を始めます。まず集まってくるのは大きくてアメーバ状の細胞です。リンパ球がつぶれて、浜に打ち上げられたクラゲのような形になっていると想像してください。不定形で、平べったくて、黒っぽい透明の細胞で、中に直径2~3mもあろうかと思われる核があります。表面の膜は軟らかく柔軟性があり、細胞内の内容物がゆっくり回転流動し、全体がキャタピラーのように移動しています。異物を取り囲み、中の顆粒状に見える各種の分解酵素・酸で異物を破壊します。これはマクロファージと呼ばれる掃除屋です。このマクロファージがまた数匹合体するのです。小山のように大きい合体マクロファージの破壊力は凄まじく、見る間にヒトの歯槽骨を攻撃し、破壊してゆきます。しかし、癌細胞と同じく、元は自分自身の細胞ですので、歯槽骨の破壊には自覚症状を伴いません。歯が抜ける寸前になるまで、気が付かないことが多いのです。生物学的に歯周病とは、歯周病菌に感染した歯を含めた自分の組織があまりに汚く、このままでは全身に悪い影響を与える異物であるとみなして、自分の免疫細胞が自分自身の汚染された組織を除去・排出する機転、と解釈できます。ウロコはLPS(リポ・ポリ・サッカライド)と呼ばれていますが、このLPSを分解・除去する成分が含まれた歯磨剤がGUM(サンスター)より発売されています。実際に使用してみて、その効果は実感できるものです。しかし、これだけではとてもとても不十分なのです。何故なら、4mm以上の歯周ポケットの底には歯ブラシも届かないし、歯周病菌は粘液状の物質に守られて、しかも集まってバイオフィルムを形成しているので、歯磨き粉に含まれる薬剤も十分には届かないのです。
2006.09.03
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3)PG菌は時々古くなったウロコを菌体外に放出するのですが、この廃棄物がヒトの免疫系を大変興奮させるのです。廃棄されたウロコがあちこちにいるTリンパ球の表面にある突起に結合すると劇的なことが起こります。Tリンパ球は直径10m位の丸い免疫細胞です。見上げるほど大きくて、虹色に輝く、吸い込まれそうなくらい綺麗で荘厳な細胞です。その表面には、Y字型の突起がびっしりと生えています。細胞内の内容物を外に突き出し、キャタピラーのように動かしながらゆっくりと巡回しています。PG菌のウロコがY字型の突起の1つに結合すると、Tリンパ球は外来からの攻撃を受けたと判断し、ただちに、身震いしながらある物質を盛んに放出します。この物質は微量でもフェロモンのように血管、リンパ管を通してヒトの全身を駆け巡り、免疫系のスィッチを入れるのです。
2006.09.03
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2)PG菌にとっては酸素は毒ガスですので、風通しの悪い歯周ポケットの奥深くに住み着いています。大好物は赤血球です。赤血球を溶かす消化酵素のような物質を出して、中のヘモグロビンをウロコの所々にある口から取り込みます。口と言っても、穴ではなくて、食いついて引っ張り込む手のようなものです。また消化酵素のような物質は周りにあるたんぱく質もどんどん溶かしますので、ヒトの細胞も溶かされて、毒ガスが発生し、悪臭が満ちています。つまりこの細菌の住む環境はドブの中と同じになるわけです。
2006.09.02
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歯周病って、何なのか?判り難いですね。細菌が最初の原因となっているのは確からしい。ところが実際に歯周組織が破壊される過程では、細菌の宿主である患者さんご自身の免疫応答が主な役割を担っているのです。歯周組織の破壊の様子を4回シリーズで描写してみます。もちろん、1μmが1mの想像の世界です。では、ブログをお楽しみください。 代表的な歯周病の原因菌の1つPG菌(Prophyromonas gingivalis)は、直径が50cm位の球菌です。その表面は黒くて硬いウロコで覆われていて、ウロコの隙間からはたくさんの、20cm位の長さの半透明のしなやかな毛のようなものが出ています。その毛はゆっくりクラゲやイソギンチャクの触手のように動いていますが、移動やエサを採る手段に使うものではないようです。菌体同士が絡み合うために、また、ヒトの細胞膜に喰い込ませて感染・定着するためのもののようです。そして、その毛をほとんど覆うように、ネバネバ、ドロンとした透明の粘液のような物質で囲まれています。この物質のおかげでリンパ球やマクロファージといった免疫細胞の攻撃から免れるのです。この物質は隠れ蓑であり、ヒトの免疫系はこれを異物とみなさないのです。免疫細胞はこれに触れても素通りします。
2006.09.01
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