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2005.12.19
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
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公式HP
上映時間:104分
監督:フィリップ・リオレ
出演:サンドリーヌ・ボネール(マベ)、フィリップ・トレトン(イヴォン)、グレゴリ・デランジェール(アントワーヌ)、エミリー・デュケンヌ(ブリジット)、アン・コンサイニー(カミーユ)、マルティーヌ・サルセイ(晩年の伯母・ジャンヌ)

【この映画について】
フランスの辺境地と呼ばれるブルターニュ地方の小島ウエッサン島沖にある灯台ラ・ジュマン。1960年代灯台はまだオートマ化されていない時代で、灯台守たちはチームを組んで二人が二ヶ月間交代で働き続ける。
ケルト系移民たちの結び付きが強い土地柄に、アルジェリアからの帰還兵アントワーヌとイヴォンとその妻マベが短い間に繰り広げた交流を描いた作品。
無骨なイヴォンと颯爽としたアントワーヌの対比も興味深いし、実際に現地でロケをした荒涼とした風景も見所だ。
【ストーリー(ネタバレなし)】
カミーユは久し振りに故郷であるウエッサン島へ戻ってくる船中にいる。目的は今では亡き両親が住んでいた家を売却する為だった。買い手の夫婦と会うために島に戻り、伯母のジャンヌと一夜をそこで過ごすことになった。明日にはこの家も売り渡されると思うと感慨深いものがこみ上げてきている。
カミーユは家のテーブルに一冊の本が置いてあるのに気が付くが、誰かが送ってきた本だった。本の作者はアントワーヌ・カサンティ「わが世界の果て」で、表紙のイラストはラ・ジュマン灯台だった。
カミーユは本のことを伯母に尋ねると何故か急に黙ってしまい床に着いてしまった。カミーユは本を読み始めてみると、それはウエッサン島でのある時期の出来事が書かれていたのだった。その時代とは…。
1963年ウエッサン島に一人の灯台守が研修期間を終えて臨時の職員として赴任してきた。男の名前はアントワーヌ、アルジェリアに兵士として戦争に参加し上官の理不尽な扱いで片腕に大きな傷を負っている。だが地元の灯台守たちは誇り高きケルト系移民の連中でよそ者を嫌う風潮があり、臨時の灯台守には灯台守の一人の息子を推薦していたのに他人に奪われて面白くない者もいた。
アントワーヌは灯台守ボスであるイヴォンの家の二階に期間中居候することになっていた。無骨で無愛想なイヴォンも他の灯台守同様、アントワーヌを快く受け入れないが自分と仕事を組むことになる。
過酷な気候のウエッサン島沖の灯台で、二人で働くことになり徐々にアントワーヌの人柄を理解し始め打ち解けてくる二人。仕事もイヴォンが教えることで覚えて行ったアントワーヌは、今度はイヴォンの妻マベとも親しくなっていく。二人の間には子供はいないが、マベの父が灯台守だったこともあり彼女も灯台守として島に来たイヴォンと結婚し島に定住している。アントワーヌのイヴォンにはない優しさに少しずつ惹かれて行くマベと、そのマベの思いを理解するアントワーヌ。

ここから先は核心に迫るのでポイントだけを述べる。アントワーヌは期間限定の臨時の灯台守でありやがて去ることになるが、彼はどういう別れ方を選ぶか?イヴォンと築いた友情とマベへの愛情の狭間で彼が取った行動は?アントワーヌのアルジェリアでの過酷な体験とは?時計職人でもあった彼は何故燈台守になったのか?イヴォンは何故アントワーヌを他の燈台守とは違い受け入れることが出来たのか?カミーユの母マベに隠された秘密とは何か?伯母のジャンヌは何故この本の事を語らないのか?この辺りを中心に映画館かDVDでお楽しみ下さい。
【鑑賞後の感想】
ブルターニュ地方は大西洋に突き出した半島で、元々はケルト系(アイルランドやウエールズと同じ民族)の子孫が定住した地である。
故にフランスへの対抗心もあり、部外者への敵対心も強い土地柄であり映画でもその事情が盛んに語られる。そこにまさに部外者であるアントワーヌが短期間ながら、灯台守として赴任し数々の困難に出会いながらもこの僻地での生活を受け入れる。
マベとアントワーヌの秘めた恋がテーマであるが、その背景に潜むイヴォンのマベへの愛情とアントワーヌとの友情も美しい。この辺の男の友情と自分の妻との不貞に悩むイヴォンは、映画では掘り下げられていないが伯母の告白で語られる。その伯母の語りを聞いていると、それがカミーユの出生の秘密を暗示しているようでもありカミーユも本を読み終えて何かを悟ったのだろう。
日本人には理解出来ないこういう僻地の人間性や民族の誇りを垣間見た気がした。
【自己採点】(10点満点)
7.5点
ストーリー的には特筆すべき展開にはならないが、ブルターニュという排他的な土地柄と自然を上手くストーリーに反映させていた。
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【コラム】
昨日の訪問者数が「1236」を数え、自分の記憶では初めて1000を越えた。私が登録している「スポーツ分野」で上位10番目に入った。12月中旬以降、何故だか急に増えてきた。それまでは日々400~500位だったが、足跡「.ucom.ne.jp」なるものがやたらに多かったが今日は目立つほどでは無かった。





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Last updated  2005.12.19 23:30:43
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