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根室振興局地域政策課のヒストリー・ハンター(仮)裕です。隔週ペースで根室管内の遺跡・遺産をご紹介します。
古くから漁場として栄えた根室管内は色々な人達が暮らしてきました。その足跡は様々な場所で、いろんな形で残っています。古代から近代までねむろの歴史とともに、地域の話題を簡単にお伝えしていきたいと思います。 わたしと一緒にちょっと昔に想いを馳せてみませんか?
第6回、第7回、第8回と根室半島を見てきましたので、今回は知床半島 「羅臼の開拓」 をご紹介いたしましょう。
羅臼の開拓の始まりは、はっきりした記録はありませんが、江戸時代の末期まで遡るようです。当時、定住していたのはアイヌの方々のみでしたが、 「番屋」
と呼ばれる漁師の作業小屋はあったようです。 明治に入ると、東北からの移住者が増え、豊かな漁場を基礎として、発展して行きました。 明治34年(西暦1901年)、標津の区域に属していた 植別村
が分離・独立--現在の羅臼町の原型となりました。
そして、羅臼の発展に大きく寄与した一人の男性の姿がありました。

<地図の出典>
この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。地図閲覧サービストップページは
こちら
彼の足跡を追って、まずは羅臼神社を訪ねました。
羅臼岳を祀った羅臼神社
羅臼神社境内の記念碑
佐藤久右衛門
は、天保7年(西暦1836年)現在の宮城県に生まれました。
明治2年(西暦1869年)に漁業指導のため根室の花咲に住み、同9年(西暦1876年)羅臼(当時の植別村)に移住します。
明治12年(西暦1879年)の記録での植別村の世帯数は12戸となっていますので、佐藤久右衛門が 羅臼に移住した第一号
ということになりますね。
写真の記念碑はそんな佐藤久右衛門を讚えたもので、大正9年(西暦1916年)に建立したものです。石材は国後島の材木岩から運んできたものの一本を使用していると伝えられています。
「佐藤久右衛門の澗」
さらに、佐藤久右衛門は私財を投じて漁船係留のための小埠頭を構築しました。
羅臼町漁業協同組合横には、ローソク岩の柱状節理の1本を使用して 、
記念碑「 佐藤久右衛門の澗
」が建てられています。
その後、明治20年(西暦1887年)に設立された根室水産物営業人組合の代議員となり、漁業の発展に尽力しました。彼が築いた羅臼漁業の礎は、しっかりと現在まで残されているようです。
参考文献:羅臼町史
参考文献:根室・千島歴史人名事典(根室・千島歴史人名事典編集委員会 編)
ここでヒストリー・ハンターからお知らせです。
北海道の東に位置する根室地域では、初日の出のイベントが予定されています。
・ 納沙布岬
の日の出時刻:6時49分 イベントの詳細は こちら
・ 野付半島
の日の出時刻:6時52分 イベントの詳細は こちら
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