まちゃぴの部屋

まちゃぴの部屋

初めての妊娠

結婚してからしばらくは旦那がまだこどもはいらないと言って、しっかり避妊して

いました。(まだハタチそこそこだったからね)

2年位して周りもうるさくなりつつあっても、この頃は「旦那がいらないっていう

から。。。」と旦那のせいにしてたから、特別ストレスにも感じてなかった。

そして、やっとそろそろいいかな?と重い腰をあげてから数ヶ月。。生理が来ない。。。

もしかしておめでた?でもまだわからない。妊娠検査薬も今ほど安くなく、買うの

も恥ずかしかった若かりしあの頃。

「次の生理予定日にも来なかったら病院に行く。」とのんきな事を言っていました。

でもスキーの予定が入ってたりして、やっぱり心配だから姉に検査薬を買ってきて

もらって(姉はもう子持ちだった)やってみたら。。。。

ほんとに妊娠してた!「え~?お母さんになるの?私」なんて思いつつ、病院へい

きました。

初めての産婦人科。

母といっしょに私もそこで生まれたという病院へ。。。どきどきしながら診察をう

けました。

先生 「最後の生理開始日から計算すると、いま9週のはずですが赤ちゃんはまだ

5週の大きさしかありません。たぶんもうだめでしょう」

 。。。え?何?だめ?だめっていったい。。。。

先生 「でも初めての妊娠だしねえ。。入院して様子をみますか?」

今思うとこれはホントに気休めの入院でした。でも初診で流産の診断をされても納

得が出来なかったから、やるだけやってみようと入院して、安静、ホルモン注射の

治療を1週間続けました。

でもやっぱり赤ちゃんはお腹の中で大きくなってはくれなかったんです。

流産。。。10人の妊婦がいれば1人はそうなる確率らしい。(今は7~8人に1

人とか)よくあること。多くは胎児に原因があり、何をしたからだめになったとい

うことはない。

そんな説明を聞いて少し慰められた気がしました。看護婦さんもわざわざ病室まで

きて慰めてくれたりして。。。

流産の手術は全身麻酔でやりました。あっという間に眠りについたけど、お腹の激

痛と新生児室から聞こえる赤ちゃんの泣き声で所々目がさめて、「私の赤ちゃんは

もういないんだ。。」と思い知らされました。

初めての悲しい現実。

でもこれはその後に続く試練の始まりだったのでした。


つづく


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