ローズ
バラ科 常緑中低木
【学名】 Rosa spp.
【別名】 バラ
【将来的なサイズ】 高さ:1m~ 幅:50cm~
【花期】 5~6月
【原産地】 ヨーロッパ~アジアの北半球
【耐寒性】 あり
【利用部分】 花、実
【利用方法】 ハーブティー、ヘルスケア、料理、園芸、クラフト、切り花
【効能】 健胃効果、収斂作用、消炎作用、強壮効果、鎮静効果、便秘にも効果
【注意点】 特になし
ローズの特徴・品種
野生のバラは主に北半球に分布し、改良種も含めると数千種ある。
その中で、ハーブとして利用されるのは、ロサ・ガリカ、ロサ・カニナ、ロサ・ケンティフォーリアなど、オールドローズ系や野生種。これらは主に一季咲きで、香りにすぐれた品種。
数あるローズの中でも、ロサ・ガリカは古くから薬用とされ、「アポテカリ・ローズ=薬種商のバラ」と呼ぱれてきた。
ロサ・ガリカ
学名: Rosa Gallica Officinalis
別名: アポテカリー・ローズ、フレンチ・ローズ
開花時期: 5~7月
利用部位: 花
樹高: 1~1.5m
ローズ・ガリカの花は桃紅色で、芳香にすぐれ、古くから薬用ハーブとして用いられてきた。
花をジャムやハーブティー、ポプリなどに利用。
ロサ・エグランテリア
学名: Rosa Eglanteria
別名: スイート・ブライアー
開花時期: 5~7月
利用部位: 花、さく果
樹高: 1~3m
エグランテリアは、葉にりんごに似た甘い香りがあり、花後にさく果をつける。
花をポプリに、さく果をハーブティーやクラフトの材料に利用。
ロサ・ムルティフローラ
学名: Rosa Multiflora
別名: ノイバラ
開花時期: 5~6月
利用部位: 花、さく果
樹高: 2~4m
ムルティフローラは、日本各地で見ることができる野バラの一種。
枝先に白い花を多数つけ、花後にさく果をつける。
ポプリやリースに利用。
ロサ・ルブリフォリア
学名: Rosa Rubrifolia
開花時期: 5~7月
利用部位: 花、さく果
樹高: 1~3m
ルブリフォリアは、中心が白い紅色の花をつけ、花後にさく果をつける。
アレンジメントや押し花、クラフトに利用。
ローズの栽培方法・収穫方法・利用方法
◆栽培方法◆
ローズの植え付けは、新苗は4~5月、大苗は11~2月。
大苗の植え付けは、暖地では11~12月、寒冷地では1~2月。
挿し木は、6月、9~10月。
ローズは日当たりと風通しのよい場所に植える。
粘質土に腐葉上や堆肥、鶏糞をすき込み、根元をやや高めにして藁などで保護する。食用にする場合は薬品の使用を避ける。
元肥と追肥を十分にし、開花前、開花後と2月に、有機肥料などを施肥する。
病害虫や嫌地現象に注意。
ローズの剪定は、その年に伸びた枝の半分くらいを残して行う。
◆収穫方法◆
ローズの収穫は、5~6月、10~12月。
ローズの収穫は、開花期に花の収穫と、開花後のさく果の収穫。
◆利用方法◆
ローズは香料や精油(エッセンシャルオイル)を採取したり、ハーブティーに利用。ローズヒップ(バラのさく果)には、ドッグ・ローズのさく果が多く用いられる。
ローズウォーターは、天然の化粧水として用いられる。