2004.01.22
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熊

 先日の出来事ー。

 買い物を終えて、駐車場の車を出そうとすると、いきなり若い男性が窓をコンコン。

 えっ、何っ??!

 窓を少しだけ開けて、恐る恐る「なんですか・・・」

 すると、笑顔で手にしてる紙袋からいきなりポーチを取り出して

 「それ、ちょっと開けてみてください」

 はぁ~??

 えっ? どういうこと??



 で、人目があるところだし「おかしなことにはならないだろう」とフンで、思い切って開けたら・・・
 なんてことはない、ごく普通のコスメセット。

 「それ、買いませんか、本当は3千円のところを5百円で・・・」ときた。

 「在庫処分で、今日中に売ってしまいたいんです」

 なぁ~んか、読めてきたぞ。

 「悪いけど、私、化粧品には興味ないの」

 そう言われて、調子が狂ったのか、後はしどろもどろ。

 「え~っと、でも、プレゼントとかに、いいですよ。
  5百円はすごく、安いでしょ」

 「いや、いらなぁ~い。使わないものはいくら安くてもいらない」

 「じ、じゃぁ・・・」と紙袋の中をまた、ゴソゴソ。


 日本で、こんな「商売」が大型スーパーの駐車場で流行ってるのか??

 どうやら女性ならコスメセットで「ツレル」とフンデいたらしい。

 オアイニクさま・・・と思ってると、次に出したのは、
これが、熊のぬいぐるみ。



 「これ、ここのボタンを押すとこうして踊って、歌うんです」

 いきなり、運転席に座る私の手の中でその熊は動き、なんだか歌い始めた。

 それも、英語で。

 とほほ、輸入雑貨の処分品かよぉ・・・

 「それ、5千円だけど、千5百円でどうですか?」

 再びの売り込み。

 「確かに、私には孫がいるから(思わず口走った)ぬいぐるみの方が購買意欲が沸くけど、千五百円なら、おもちゃ屋さんでちゃんと欲しいものを選べる値段だよ」

 「じゃ、千円ならどうですか?」

 なおも食い下がる、お兄さん。

 「だって、これ、箱にも入ってないし、それに私、これからCDを買いに行くから、余分なおこずかいはないの」

 「お願いしますよ・・・千円だって赤字なんです、自腹切らなきゃなんないんです・・・」

「だって、どこの会社かも、どんな人なのかもわからない人からいきなりなんて、買う気は、しないよ」

 「あっ、名刺、あります、これです」

 ジャンバーのポケットから、くしゃくしゃの名刺を出してそういう。

 耳も鼻も寒さで真っ赤にして、手袋もはかず、紙袋を提げてのある意味、押し売り、売り込み。

 こっちも段々、充分に「アヤシイ」とわかっていて、それでもなんだか、その人の熱意?に負けて、しかも、あまりの「そのまんま」だったので

 「わかった、千円で買ってあげる。そのかわり、ボランティア精神から、だからこれ一回コッキリ、ね」

 というわけで・・・情けに負けて、「ボタンを押すと、踊って英語で歌う、あんまりかわいくない熊のぬいくるみ」は今、我が家のソファにウイタ状態で、置かれてる。

 もちろん、ただのインテリアではなくてRIKUに、って思ったから買った訳だけど・・・

 そういえば、RIKUは「動くサンタ」を見て、大泣きしたんだった!!

 あ~あ、もう二度と、こんな買い物はしないぞ~。

帽子









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最終更新日  2004.01.23 05:39:10 コメント(6) | コメントを書く


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