巻頭では算数や数学にまつわる用語が解説されていて、もしかしたら何かの役に立つかもしれません。偶数=even,奇数=oddなどはマジックの本によく出てきます。 『Great rope and ring tricks』 Bruce Smith これもスターリング出版から出されているマジックの本のうちの1冊。マジック・ライブラリーというシリーズのようです。ブルース・スミスは、このほかにも『グレート・コイン・トリックス』や『グレート・ハンカチーフ・トリックス』などを書いています。
『Classic magic tricks』 Bob Longe et el ボブ・ロンジ、チャールズ・バリー・タウンゼンド、デヴィッド・ノーレスの3人による共著です。以前に出された本からの再録なので、ネタの重なりが多く見られます。
内容は、メンタルマジック、コインマジック、指のマジック、道具を使ったマジックの4部構成です。
メンタルマジックでは、数字の記憶術、速攻計算術、魔方陣の作り方、時計のマジックなどが解説されています。また、『ワールド・ベスト・コイン・トリック』より、「Row Row」、裏と表を利用した「Clockwork」「Head or tail」など、多数のメンタルコインマジックも紹介されています。
コインマジックの章の内容は『ワールド・ベスト・コイン・トリック』から再録したものです。コインの消し方と出現の方法が主です。こうしてみると、消したコインをいかにして出すかということが重要であるとわかります。1枚のコインを出すだけでも、観客の耳から出したり、咳とともに出したり、鼻から出したり、(これは『Now you see it now you don't』 by Bill Tarrに解説がある)といろいろ工夫することができます。