MAGICALSTONE ~マジカルストーン~

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第1期 始動という名の Count Down 後編



皆用事があるとか言って先に帰る奴や残る奴がでたので、仕方なく1人で帰ろうと下駄箱にある靴に手を掛けようとしたところに一通の手紙が靴の上に置いてあることに気付いた。

「なんだ?手紙?どれどれ」

そういいながら手紙を開く。

だ、そこにあったのは



“今日の放課後、図書室に来てください”



この1行だけだった



俺は脳をフル回転させて宛て先も知らぬ謎の手紙を分析する。

・・・・・放課後・・・・・・・・下駄箱・・・・・・・・手紙・・・・

こっこれってもしかして

「ラブレターッッッッ!!!!」

1人昇降口で絶叫に近い声を上げる俺。

だがしかしおいおい待てよ、對馬 誠児

俺だぞ、何にも取り柄が無く、女子となんてほとんど話し事が無い奴がラブレターなんてもらうわけが無い。



そこで俺はまた、ほんの少しの間下駄箱の前で考えてみた

それはもう“二宮金次郎”や“考える人”を遥かに超す感じで

その結果やはり、「俺を好きになる物好きがいるはずが無い!」という考えに達した。

これは呼び出して引っ掛けるための罠なのだと。



この結果に腹立てた俺は一刻も早く家に帰ろうとした。

しかし一瞬冷静になった頭が違う考えをよぎらせた

“こんな面白い事は又と無い、行ってみるのもいいかもしれない”と

まぁちょうど暇なんだし行ってみるか。



そう思うと、さっそく俺は図書室に足を運ばせた

だがそこは、読書好きの生徒と本の貸し出し係の生徒しかいなかった



見たところ誰も俺を待っている様子は無い。



「やっぱり、こんな事だと思ってたよ」

そうつぶやいて帰ろうとドアに手を掛けようとしたところに横から1つの声がした。



「あの・・・對馬 誠児さんですよね?」

その声の行く先を見てみると、見覚えの無い顔がそこにはあった。

親に無理やり染められたのだろうか、髪の色が茶髪がかっていて、いかにも気が強そうな感じだった。

とりあえず呼ばれたので答えてみる。

「そうだけど、なんか用?」

俺を読んだ女子は俺が對馬 誠児であることを確認した上で、次は少数の生徒がこっちを見ているのに気がついたようで

「ちょっとこっちに来て」

そう言うと俺の手を引っ張りある場所へと誘導した

いきなりの事で驚いた俺はよろける感じでついていく



ある場所とは、図書室の角であまり人が来なく死角になってる場所だった。

止まった彼女を確認すると、俺は握られていた手を乱暴に離す。

「おいっ何なんだよいきなり」

「すいません、あの本当にいきなりなんですけど・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

なんなんだ?呼び出したと思ったら引きずり出して沈黙

本当に何の用があって呼び出したのだろうか?

「・・・・・・・・・・・・」

またしばらくの沈黙、その空気が嫌になった俺は用を聞き出した。

「あのさあ、用は何かな?無いなら早く帰りたいんだけど」

「えっ?」

彼女は俺の「帰る」の一句で用を話す気になったらしい

「すいませんでした、ちょっと迷っていて、あの・・・好きです!付き合ってください!!」

「・・・・・はぁ」

「どっどうしたんですか?」

「嫌ね、俺の思うとおりの展開だったからさ」

その言葉を聞き、彼女はちょっと嬉しい顔した。

「じゃ、じゃあ付き合ってくれるんですか?」

“やっぱりそういう展開か”と心の中で思う。

「はい?何言ってんのさ、どうせそんな事言って俺を罠にはめる気なんだろ、つーかあんたの事全然知らないし、もういいだろ俺は早く家に帰りたいんだ、じゃ」

そう言うと俺はその場を抜け出し、図書室を出て帰路に着いた。



こうして俺は名前も知らない女子の告白をふった。



本当にその時点で俺は友達がはめた、たちの悪いおふざけかと思ったんだ・・・。







しかしこれはまだ、長きにも渡る物語のスタートラインにも着いていなかった――――。

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