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MAGICALSTONE ~マジカルストーン~
第2期 時間が揺れた Instant
だが、周りはほとんど何も無く過ぎていった。
あえて言うなら、進級と同時にクラス替えになった時に、
告白してきた柄崎 美鈴という女子が同じクラスになったことだった。
しかし、俺達はあんな事がなかったかの様に接している。
今思う。
「5年のときじゃなくて今、告白してくれたらなぁ・・・」
俺は放課後1人帰り道を歩きながらそうつぶやく。
そして俺は、柄崎さんについて自分が知っている全ての事を探ってみる。
柄崎 美鈴(つかさき みすず) 11歳(小6なんだからまぁ同じか)
小5の時俺に告白したが、俺は存在が知らないのと、友達の悪ふざけだと思った為、ふった。
だが、今考えてみるとあの表情はかなり真面目だった。
ということは本当に俺のことが好きだったって訳か
いやぁわるい事した、あの時あんなふり方はないよなぁ。
考えるとなにか寂しい思いと罪悪感がする今日この頃。
このことから数日後
なぜか今日は朝から体がフワフワした感覚がして、時計の針の音がいつもよりはっきりと大きく聞こえる。
これは前に感じた事がある感覚だった。
それはある人をすごく傷つけてしまった日・・・
カラダのことをずっと考えていたせいか、いつもより速く授業の時間が過ぎていき
気付いた時にはもう放課後になっていて、1人教室で自分の席に座っていた。
「やっぱり俺、今日は変だな」
改めて自分のカラダの状態を確認して家に帰ろうとした時、机の引き出しに入っていたものがパサリ
と落っこちてきた。それを手に取り
「なんだっけ?これ?」
それは一通の手紙の封筒だった。
「見た事ない手紙だな・・・・・・・いやっこの手紙どっかで見た事が・・・・」
俺は微かな記憶を頼りにその答えを探っていく・・・・・
「あっっっっっっっっ!!!!!!」
そう、それは去年ラブレターをもらって俺が最悪な形でふってしまった
柄崎 美鈴がくれたラブレターと同じ手紙だった。
気付いた俺は急いで手紙の中身を確かめて見た、そしてそこにはこう書かれていた
“今日の授業が終わって30分まで教室で待っていてください”
俺は急いで時計を見て、授業が終わった時間に30分足して見た
なんと丁度指定した時間だった。
(おい待て、まだ心の準備とかそういう次元にもたどり着いてないぞ、だって今まで何にも考えてなかったんだから)
俺がアタフタしてると後ろから人影がした。
それは確認しなくても明らかに柄崎さんの足跡だった
時間良し、タイミングよし、オーラよし。
(やべぇ3拍子そろってるよ、どうすりゃいいんだ)
ゆっくり確実と俺の背中に近づいて来る
ちなみに俺は机にちゃんと座っている体勢で、柄崎さんは後ろの扉から入ってきたという感じになっている。
真後ろではないが、かなり近い所まできて、動いていた気配が止まった。
俺は緊張と焦りでかなりいい感じの座りの気をつけをしている
「よかったぁ、いてくれたんだ。もう帰ったのかなと心配してたんだ」
「・・・・・・・・・」(帰ろうとしたんだけどなぁ)
「ここにいるってことは手紙見てくれたんだよね?」
「・・・・・・・・・」(あぁ、ついさっきまで気付いてさえもいなかったなんて言えない)
「・・・・・・誠児君?」
「はいっ!!」
いきなりの問いに慌てて返事した俺はつい高い声を出してしまった。
「どうしたの?今日ずっとおかしいよ?大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫いきなり後ろから、声を掛けられたからさ」
「さっきから掛けてたんだけどな」
「まっ、まぁいいじゃないか、それで何か用?」
「うんっちょっとね、ここじゃ何だからこっちに来て」
そういうと前みたいに手を引っ張られ教室のベランダに出て、そこの角に向かい合わせに立った。
「ごめんね、何回も呼び出したりして」
柄崎さんが同時に頭を下げる
「これってやっぱり告・・・」
「待って」
俺が全ての言葉を言う前に遮られてしまった。
そしてその静止の言葉にはちょっと強い意思が込められていた気がした。
「それは言わないで」
「おぅ」
「・・・・・私と・・・・私と・・お付き合いしてもらえませんか!!」
それを聞く前から俺は答えを導き出していた。
「ああ」
そう、それだけの言葉で片付けてしまうのは彼女に対して失礼だけど。
自然な感じにかつ、俺風に返すにはこの言葉しか無かった。
「えっ、・・・本当に?それは前の告白を断ったからじゃなくて?」
「あぁ本当だよ。あの頃は君の事知らなかったけど、今ならいいかなって
つーかこんな大事なことそれだけでOKするわけ無いじゃん」
その日は美鈴と一緒に帰った。
こうして、俺は柄崎さん・・・いや美鈴と付き合ったんだ。
でも、運命って言うのはうまく出来てるもんなんだな。
美鈴が俺に告白して数日後
俺は学校が終わり、家にいた。
もう、夜8:30まわっていて家族みんなが1つのテーブルの前にいる、何気ない家族ダンランの風景。
そこでいきなり親父が口を開いた。
「おいチビ共、今週いっぱいで引っ越すからな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ?
唐突の事で唖然な俺と妹。
「おい、どういう事だよ親父、いきなり引越しって」
「どうもこうも用事が昨日で終わったんだよ。お前早く帰りたいみたいなこと言ってなかったか?」
その言葉を聞いた時、かなり慌てた。
だってつい最近に美鈴に告られたばかりだぞ。
「俺は用事のことなんてどうでもいい!で、いつ引っ越すんだ?」
「今週の土曜日だ」
「はぁ~~~???」
またビビった今週の土曜日!?今日は水曜日という事は土曜日まで今日入れないで
後3日、どうすりゃあいいんだ!?
転校の事実聞いた翌日
俺はいきなりだが美鈴に話そうとした。
が、今付き合っていること知っているのはあいつと俺だけで、
普段女子と話さないのに急に話し出したら疑われるに違いない。
どうすればいいのか・・・・?
やっぱり無難に放課後なのか、それとも休み時間に呼び出すか
休み時間に思いっきり考えた俺は、やっぱり無難に放課後会おうと決めた。
でも、どうすればいいのだろうか?
・・・・まぁ、放課後のなるまで待とうか。
そして放課後
俺は美鈴のところに向かう・・・・がそこにはあいつの姿はない
早く帰ったのだろうと思ったが、ランドセルがあるので委員会の集まりだろう
と終わるまで待つ事にした。
しかし、何時間経ってもあいつは教室にこなかった。
夕方のチャイムが鳴ったのでこのままでは親にしかられると思い今日は帰った。
次の日
俺は今日しか言うチャンスがない明日の午後には出発しているからだ。
だが、気付いて見れば最近美鈴の様子がおかしい、俺を意識的に避けてる感じがする。
これは、俺にとって重大な問題だった。
友達に相談しようとするが、相談すれば付き合っていることがばれてしまう。
どうすればいいのか打開策を考えているうちにあっという間に昼休みになってしまった。
あ~ヤバイ!!どうすればいいんだ?このままいったら本当にさよならも言えずに
お別れなんて事も十分にありえるぞ、いい案をこの時間で考え出さなくてはぁ~!!!!
・・・・・・・いやっ待てよ、ここは冷静になって来る時を待つんだ。
よしっそうしよう、ここは休み時間なり、放課後なりを利用して・・・・・
♪~♪~♪♪♪~♪~♪~♪♪♪~
今日の全授業終了のチャイムだった。
あぁ~やっちまった!!貴重な時間を全て考えの時間に費やしてしまった~
しかし待て、まだラストチャンスが残っている、この帰りの会が終わったら・・・・・
っていねぇ~ほとんど帰ってるぅ~!
あぁ俺はいつの間に時間感覚が麻痺しているのだろう。
もうチャンスは残っていない、あいつの家に行くしか・・・・
それだ!それがあった本当に本当の最終手段、家庭訪問!
その作戦に満足した俺は早速向かおうと下駄箱に向かった。
下駄箱に着いた俺は靴を取り出し、上履きを入れようとしたそこで頭によぎった
俺・・・・あいつの家知らない・・・・・・。
終わった・・・これで全ての作戦が終了した・・・・・。
そう思った瞬間、急に体が重くなりそのまま家に帰った。
引越し当日
引越し先で夜になって片付けるのもイヤだからと行くのを昼前に変更した。
俺は最後に今まで世話になった先生にお礼に行こうと母親と学校に行った。
ここに来る時からこの時期には引っ越すという予定を言ってあったのか
当日なのにすんなりと手続きを終わらせ礼を言ってすました。
その頃になるとちょうど家に戻る頃には出発の時間になってて、
家に帰ってみると妹と誰か遊んでいた。
誰だと思って見てみるとそれは・・・・・・・美鈴だった。
「よぉ」
「よぉ、じゃないよ、何?この大きなトラック?」
「あぁ、俺さ今日で引っ越すんだよ」
「なんで・・・・なんで・・・・・・なんで早く教えてくれなかったの?」
彼女はちょっと涙目で問いかけてくる。
「俺だって言おうとしたさ、でも気付いたのも数日前だし、なにより避けてたじゃねぇか」
「それは・・・・それは今日誠児の誕生日だからだよ」
いきなり展開、今日は4月28日・・・・・俺の誕生日
「へっ?」
本当に唐突だったので戸惑いを隠せない俺
「ええーーーーーーっ!!!!」
くそっ、あの親父なんで寄りによってこのかわいい息子の誕生日なんかに引っ越させやがんだ
「それで、はいプレゼント」
彼女が渡してくれたのは包装紙にくるまれた小さな箱型のものだった。
「そう行くなら今開けないで」
包装紙にかかった俺の手が止まる。
「わかった、行ってる途中にでも見るよ、ありがとう」
「うん、どういたしまして」
「それとさ」
「?」
俺はあの下駄箱から一生懸命考えた、これから俺はここに来る可能性が限りなく少なくなっていく
しかし俺はまだ美鈴の事が好きだ、この関係を保つためにはどうすればいいのかを。
メールとかは一番簡単なんだろうが、あいにく俺たちは持っていない。
だから俺は今さらとか思われるかもしれないが
「文通しないか?これ俺の新しい住所」
俺は住所が書いてある小さい紙を渡した
「うん、じゃあいっぱいしようね!」
「いや、それじゃあ親にばれる」
「私は別にいいんだけど」
「俺がダメなんだ、あの親父にばれたらからかわれまくる」
「なんか色々大変なんだね・・・・」
俺が懸命に話しているのを見て哀れだと思ったんだろう。
「まぁなこっちの事情ってやつだ、それで俺の提案はそれぞれが月に一回づつ出し合う」
「うん、じゃあそれでいいよ」
「で、最初は美鈴が俺にくれよ」
「へ?なんで頂戴よ、最初は提案者でしょ」
「俺、お前の住所知らないんだよ」
「えーーーーっ」
「あんた私の彼氏?」
美鈴が疑いの目で俺を凝視する
「うぅ・・・・そんな目で見るなぁ!それで引越しの事も言えなかったんだ!」
「そうだったんだ・・・・分かったわよ、最初は私が書くから絶対に返事書きなさいよ」
「おぅ分かってるよ俺が提案した事だしな、それじゃ」
「うん、じゃあまた今度ね」
そう別れを告げると美鈴は静かに帰っていった。
俺は家族が乗っている車に乗り込みこの町に別れを告げた。
流れていく景色、俺はその一つ一つの場所の思い出を思い出していった――――――
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