MAGICALSTONE ~マジカルストーン~

MAGICALSTONE ~マジカルストーン~

第3期 それは貴重なmoment



ずっと住んでいた所なので物凄く早く慣れたが、一部は俺が帰ってきた事に反発していた。

俺が帰ってきた事で1クラス単位の人数がオーバーした為、

2クラスから3クラスに変わってしまったのだ。

「嫌な人と一緒じゃなかったのに・・・・」と思う人もいれば

「あ~、せっかく一緒になったのに・・・・」と思う人もいた。

俺に言うんじゃねぇ!!とか思ったが、やはり原因は俺にあることには違いなく申し訳なかった。

だが一つ残念だと思うクラスは、なんと数年以上クラスの担当になってなかった教師がいるらしい

あぁ、そのクラスになった奴残念です・・・、俺はセーフだったけど。



その中でも最高学年で小学生最後の年だからか、行事も今回で最後でみんな全力でやっていた。

運動会、合唱祭、委員会、クラブ活動・・・・

運動会はソーラン節では特注のハッピ着て踊ったりもした

無事一学期、二学期を終え、残りは卒業を残す3学期だけになってしまった。

その間にも遠くに離れた美鈴との一ヶ月づつの文通は続いている。

最近あった事、友達に言われた事に対しての愚痴など

何気ないことでも全然会っていなく話してない俺たちには十分な面白さだった。



時が過ぎて2月

今日も仲良しな仲間と帰ってきた。

家に着いたと同時に後ろから郵便屋さんがやってきた、俺の家に配達があるようだ

「あの~すいません、對馬さんの家ですか?」

どうやら家の前にいた俺に話しかけてるようだ。

「はい、そうですけど誰宛ですか?」

「えーと對馬・・・・誠児さん?お届け物なんですよね」

俺に手紙と言ったら今月の美鈴からの手紙がきていないが、今回は贈り物?

判を押して小包をもらうと早速家に帰り、俺の部屋に入って小包を開ける。

「・・・・・あっ」

中に入っていたのはチョコレートだった。

そうだった今日は2月14日バレンタインデーだ。

美鈴の手紙がいつもより遅くかったのはコレか

そういえば今日の皆の様子が妙にソワソワしてたのはこのせいか

いやぁ、いまだに時間の感覚がおかしいな、ホワイトデーまでには直ればいいけど

小包をよく見てみると小さな紙が一つ入っていて何か書かれている。

メッセージカードのようだ。



おぉ、嬉しい事してくれるじゃねぇか。

でも、ホワイトデーどうしようかな~絶対にハードル上がってるし

まぁ何とかなるだろ、その場しのぎだよ、その場しのぎ。

う~んでもこういうのが来ると恋人って感じがするなぁ・・・・。

まぁとりあえず今度の手紙ではお礼だな。







バレンタインデーの出来事からさらに数ヶ月は瞬く間に過ぎ、

遂に俺は小学校の卒業を迎え、中学生になった。

中学生になって間もない連休に文通で美鈴がこっちに遊びに来るという知らせが入った。

本当にくるのか?と思ったが、連休に入ると本当に家に押しかけてきた。

久しぶりに会ったがさほど変わりは無く、今日は美鈴のリクエストの遊園地に行く事となった。



そういえば俺もここ本当に久しぶりに来たな~

到着したのは後楽園、住んでる近くで一番デカイ遊園地それがここだった。

連休だけあって客の数がハンパなく多い。

つーかありえないだろこの人数は、でもやっぱり皆目的は一緒か

そんな事思って園内を歩いていると美鈴はもらったパンフをもらって話しかけてくる。

「まず何に乗る?」

「じゃあねぇ・・・・・」

「ジェットコースターね!」

「え?・・・・えぇぇえええぇぇ!!!」

駄目だ、駄目だ、駄目なんだよぉ!!!

俺は高所恐怖症なんだよぉ!頼む!頼むよ

あれだけは、あれだけは、あの魔物だけは勘弁してくれぇ~!

そう思っていると美鈴がニンマリ笑って



「フフフフフ、駄目」



なんと今までの心の声は口に出ていたらしい

美鈴の目が獲物を捕らえたようにギラギラ光っている。

こ・・・こいつSだったのか・・・・

引き連れられて行く俺の表情は早くも蒼白だったに違いない。



「美鈴さん、いや美鈴様、いやいや美鈴嬢!これ以上やったら、オリが死んでしまいます。

ご勘弁を、お許しを、お導きをおぉぉ」

「駄目」

おぉ・・・・こんなにしたのは誰だ!小学生時代はこんな子じゃなかったのにぃ

遊園地に入って数時間、後悔しているなんてモノではない

絶叫好きの彼女と絶叫嫌いの俺、遊園地なんて無謀でした。

でも、初めてのデートと言うわけで我慢してきたけど、すでに体が悲鳴を上げています。

こんなところで人生を終わりにしたくありません、助けてください。

ジェットコースターから始まりコーヒーカップ(超回転)、スピードカートなど

絶叫系から落下系、回転系様々な恐怖を味わって来たってか多すぎだろアトラクション



気付いたらいつの間にかに夕日が見えてきてしまっている。

「美鈴、もうすぐ帰らないと時間やばいぞ」

「じゃぁ・・・」

やばい、この「じゃあ」は絶叫系

「頼む、頼むから一回ぐらいは俺の希望にしてくれ」

「・・・・・・・・うんっ、いいよ。そういえば全部私だったね、どうしたの?」

いやいや、お前が間髪いれずに次々と強制的に注文入れてきたんだろうが

「それでは、最後にゆっくりしたいからアレで・・・」

「アレ?うん別にいいよ」



一連の会話をすると俺の希望の乗り物に向かって歩いていった。





「いや~今日は乗った、乗った楽しかった~、やっぱり東京最大は違うね~」

「あぁ・・・・まあな」



ここは地上数10メートルゆっくりゆっくり動いている

俺が希望したのは観覧車だった。



「見てみて誠児!夕焼け綺麗だね~最高だね~、ここ選んどいて好かったよ。

さすがだね、都会人は発想が違う!」

「都会人関係無いし、って俺の住んでるところ都会じゃないから」

「いいじゃない、私の所よりかは何倍も都会な訳だし」

なぜ俺が観覧車を選んだかというと、邪ながらキスをしようとしていた。

そこで安易だが、誰もいない密室の観覧車にしたって言うわけだ。

しかし、それには俺の重大な決心が必要だった。



「ん?あれ?たしか誠児って高所恐怖症じゃなかったっけ」

そうなのだ、そこが最大の問題。

でも、これ位やって除けなければいけない気がした。

「うん、それは何だ、折角のこの時間だから我慢してみたいなぁと・・・・」

只今の状況

ムードは満点、雰囲気もいい、後は美鈴がこの空気に気付く能力があるか無いかだ。



「やっぱりいいよね~、・・・あっ写真あるよね?写真撮ろう、写真!速く!」

美鈴はそういう能力は低いみたいだ、予想は出来ていたけど。

「ごめん、写真もう枚数ないんだ」

「役立たず」

「ボソッというな、ボソッと聞こえてるからな!それと俺に言うんじゃねぇ!」

「聞こえるように言ったんだよ」

「おぉ、心に微妙ながら大ダメージ」

「どっちよ、微妙なのか大なのか」

あ~どんどん降りながら雰囲気が崩れていく・・・・失敗だ。

その後、軽すぎる言い争いをしながら残りの人工的な浮遊時間を楽しんでいた。



観覧車を乗り終えた2人はそのまま帰路に着く

電車に乗ってそれでも話し足りないのか、疲れて眠くなる俺にドンドン話題を振ってくる

それを適当に帰りながら今日の反省をしていた

(まぁ俺達らしいな、チャンスはまだあるだろうから別にいいか)

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