MAGICALSTONE ~マジカルストーン~

MAGICALSTONE ~マジカルストーン~

東京斬魔伝 第参話


刀弥にはその説明が信じられなかった。
だが、目の前にその化け物がいる。
加賀は説明を続けた。
「けど“夜徒”は普通の人には見えません。“夜徒”が見えるのは“異能”という、特別な力を持つ人“異能者”しかいません。」
その説明を聞いて彼は疑問に思った。
「ちょっと待って、けど俺にはあの化け猫が見えるんだけど・・・・なんで?」
後ろを見るとその化け猫がよだれを垂らしながら追いかけて来てる。
「それは狭間さんが“異能者”だからではないんですか?」
彼女は刀弥を`夜徒,からかばいながら答えた。
「いやいやいや、俺はごく普通の人間だし、その“異能者”って言うのじゃないか
ら。」
首をふりながら彼は答えた。
「人の後を隠れながらこそこそついて来る人が普通なのですか?」
彼女は刀弥を見た。
「うっ!」
「冗談ですよ。」
クスッと笑いながら言った。
「フギャ~」
不気味な奇声をあげながら`夜徒,は刀弥めがけて両腕を大きく振りかざしてきた

「うわ~」
彼はやられたと思い、目をつぶった。
だが、次の瞬間、“夜徒”が逆に吹き飛んだ。
「なっ、何が起きたんだ?」
彼は自分の前で背を向けている加賀を見た。「狭間さん、私が`夜徒,の気をそら
しますのであなたは自分の“異能”を目覚めさせてください。」
彼女は`夜徒,に注意しながらこちらを振り向いた。
「かっ、加賀さん、目が・・目の色が・・・」
彼女の顔を見て彼は驚いた。
見ると加賀の目の色が普通の黒色から透明っぽい水色になっていた。
「説明は後です。それより、あなたは自分の`異能,を目覚めさせてください!」
見ると`夜徒,が起き上がって鋭い目でこちらを睨み、毛を逆立てていた。
「ちょっと待てよ、さっきも言ったけど俺は普通の人だし、`異能,を目覚めさせ
るってどういう事だよ?」彼はこちらに背を向けて`夜徒,の様子をうかがっている
加賀に訴えた。
「狭間さん、それはあなたが自分では`異能者,だという事を自覚してないだけで
す。だから、目を閉じて集中し、心の中にあるのをイメージしてください。」
彼女はそう言うと着物を着てるわりには素早い蹴りを`夜徒,に当てた。
`夜徒,の気が彼女にそれたた。
「目を閉じて集中してイメージすればいいのか・・・訳が、わからないや俺は`異
能者,じゃないし、たとえそうだとしてもどうすればいいんだよ。」
彼は逃げようとしたが、加賀をほっとく訳には行かず少し考えた。「ハァー、や
るか!」
溜息をつきながら彼は目をつぶった。
どんくらいたったのか、いつの間にか彼は今朝見た夢の所にいた。
「・・・ここは、確か・・・」
そう呟いた時あの声が聞こえた。
「汝ヨ我ヲ使エ。」
「またあの声か・・・・使えってどういう事だ?」
「汝ノ血ハ我ヲ使エル。」
声はだんだん大きくなってきた。
その時、刀弥の目の前に青白い光につつまれた日本刀が現れ地面に刺さった。
「かっ、刀?」
そう言いながら刀に触れようと瞬間、元の場所に戻っていた。
目の前では加賀が`夜徒,の攻撃を避けていた。
けど彼女の顔には隠してるつもりだが疲れが見えていた。
「加賀さん!」
刀弥は彼女の姿を見て叫んだ。
加賀はこちらをちらっと見て「狭間さん、これがあなたの`異能,ですか?」
それを聞いて自分の手を見ると右手でさっきの刀を掴んでいた。
「あれ?いつの間に・・・」
彼は刀を不思議そうに見た。
「フギャー」
`夜徒,はまたあの奇声をあげながら刀弥に向かってきた。
彼も`夜徒,に向かって走って行った。
彼は刀をまるで自分の体の一部の様に使い、`夜徒,の動きを止めた。
「・・・・すごい!」
彼は自分のやった事に驚いた。
自分でもよくわからなかった。
さっきまで`夜徒,の動きについて来れなかったのに、刀を手に入れたせいなのか
、動きについて来れた。
自分の体ではなく、別人の体のような気がした。
「グギャ~」
動きを止められ怒ったみたいで刀弥の喉を噛み付こうとした。
しかし、遅かった。
彼は`夜徒,の両腕を斬り、噛み付こうとした首を斬った。
まるでカッターで紙を切る様に簡単に斬れた。
「ブッ、ブギャ~~」
不気味な叫び声をあげ`夜徒,は灰みたいになって消えていった。
「・・・たっ、倒したのか?」
彼は刀を地面に刺し、その場に腰を抜かしたようにしゃがみ込んだ。
「ええ、あなたが倒したのです。」
加賀はうっすら笑みを浮かべ、彼に寄って来た。
彼女の目は元の色に戻っていた。
「・・・・加賀さんあなた何者なんですか?」
彼は月明りに照らされている彼女にむかって質問した。
「それは明日説明します。後今日起こった事は誰にも言わないでください。でわ
、狭間さん、さようなら。」
そう言うと彼女はその場を去った。
彼女の長い髪が風に揺れ、月明りに照らされながら・・・・

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