Oh To Be Wicked Once Again

Oh To Be Wicked Once Again

2004年12月


12月2日(木)
Underworld
[Rez/Cowgirl]

(アルバム everything,everything)
everything,everything

おなじみの方にはおなじみの、underworldのライブ盤。しかし、本当に夜に合う1枚ですよね~。
特にラストBorn Slippy[Nuxx]からRez/Cowgirlにかけてのくだりは、夜に聴くとほんとに気持ちいい。
ちょー気持ちいいです。Born Slippyなんて、冷静に音だけ聴くと、なんでもないような曲
なんですけどね~、空に浮き上がっていくような浮揚感・グルーヴはすごいです。その後に来る
Rez/Cowgirl。テクノの持つ「ピコピコ」感も、「ドッカンドッカン」感も、高揚感も、
攻撃性も、全部楽しめます。始まって6分くらいのところでやってくる「アレ」、初めて聴いたときは
鳥肌立ちました。で、直後に「こりゃとんでもなく危ねえなー(^^;」と思いました。
「アレ」が気になる方は、是非ご自身の耳でお確かめ下さい。





12月11日(土)
Hatfield and the North
[Share It~Lounging There Trying]

(アルバム THE ROTTERS' CLUB)
the rotters club

1曲目Share Itから2曲目Lounging There Tryingにかけて、という反則ワザを許してください。
最初は5曲目から6曲目にしようかと思ったんですが、やっぱこっちで。それくらい、「この1曲」
とは言えない捨て曲無しのアルバムなんです。これはプログレ好きどうこう関係なしに、すべての音楽好き
の人に聴いて欲しいアルバムです。実際、どんな音楽嗜好の方でも聴きやすいアルバムだと思います。

1曲目からいきなり耳に入ってくるリチャード・シンクレアのヴォーカル。素直で、伸びやかで、
やわらかく、でもどこか気が抜けたような感じなんですが、これがまた絶妙。まるで水面に唇を
あててぷるぷる鳴らしたかのような不思議な声色も使っています。なにか機械を使っているんだろうな
と思ったら、「指で上下に唇をなでるだけ」という予想外に原始的な手法(笑)。そこにデイブ
・ステュアートの電子ピアノが炸裂。なんとも優しく、コミカルですらあり、ぽあんぽあんした
いい感じに仕上がっています。そこにピプ・パイルのドラミングがいいスパイスとなって
絡んできますが、地味にこの人凄いです。アルバム全体を通じて一番耳に残るのがなんともいえない
優しいフィル・ミラーのギターの音色。2曲目の冒頭から軽やかな音色を奏でています。そしてここ
でもステュアートのキーボードがいい味出してます。

朝からこの2曲を聴くと、うきうき気分でいい一日のスタートを切ることが出来そうです。
余裕を持って起きた朝、コーヒーをすすりながら、新聞を読みつつ、 THE ROTTERS' CLUBを聴く。
いやあ、今考えられる最高に贅沢な朝ですね(笑)





12月22日(水)
Faust
[WHY DON'T YOU EAT CARROTS]

(アルバム Faust)
faust 1st

最近前衛的なものが多くて、聴くものも前衛的です。 
というわけで、ドイツの生み出した、変態おとぼけアバンギャルドな1枚から今日の1曲。
3曲しか入っていなくて、どの1曲というのもないのですが、とりあえず1曲目の
WHY DON'T YOU EAT CARROTSを挙げておきます。改めて見るととぼけたタイトルですねえ。
まずのっけから金属を研磨機で削っているような音が耳に入ってきます。その中から、
聴こえてくるRolling StonesとBeatlesの名曲の一節、遠くに聞こえる叫び声、やたら物悲しい
ピアノ・・・と思ったら、練習したての小学校の鼓笛隊のような、ものすごく間の抜けたブラス隊の演奏(笑)。
ほんとズッコケそうになります。これは一体何なんでしょう。そんなこと
分かるわけが
ありません(笑)。やたら気味が悪いんですが、しかし妙にはまってしまうギリギリの
間抜けさが絶妙なんですよね~。そのあとはやたら重々しい音のコラージュ。
まるで、「水銀の海で無謀にも平泳ぎを試みてもがいているスイマー」のよう・・・
と思ったら、仏壇で拝んでいる時に鳴らすやつみたいな「ちーん」の音(笑)。
やってくれます。こんなアルバムですが、綿密な計算の下に作られていたんでしょうねえ。
71年のデビューアルバムなんですよ、これが。おそるべし。

あと、個人的には2曲目の始まって3分過ぎてから突然入ってくる、
エフェクトのかかったギターリフがやったらかっこよくて好きです。
いや、こういうギターリフは他の曲でもバリバリ使われている
のですが、ここだけの効果的な「浮き方」がいいですね~。





12月29日(水)
Limp Bizkit
[n 2 gether now]

(アルバム significant other)
significant other

非常にキャッチ―なヒップホップ・ハードロック・コア・・・まあジャンルは
よーわかりませんが、洋楽好きならその名を耳にされたこともあるかと思われる
limp bizkitの一枚から。どの曲も轟音系といいますか、そういう系統の曲が
多いので、最近は1枚通して聴くのも正直しんどくなってきました(笑)。
もうすっかりおっさんです。しかし、たとえ嗜好がおっさんになっても、
毎日聴いても平気な曲が、ここで紹介する「n 2 gether now」です。
というか、もはやこの曲くらいしか聴いていませんが・・・。

この曲は、かのウータン・クラン・・・といってもあまり分かってもらえ
ないかと思いますが、そういうラップやってるバンドがありまして、
そこのラッパーの一人であるメソッド・マンと一緒に歌っています。

この曲では他の曲に見られるような轟音ギターはありません。多少「プチプチ」
とノイズがかっていますが、演奏はベースとなんかのストリングス?とドラム
といった静かなものであり、メインにあるのはリンプのvocalフレッド・ダースト
とメソッド・マンの掛け合いです。淡々としつつも、というかだからこそ
かえって、そこで踏まれる「韻」にぐいぐいと引き込まれていきます。

リンプと一緒にやることで、ウータン・クランの持つブラックさに、
ポップさがほどよく加えられていて、そこが気に入っています。
たとえるならば、「普通砂糖の入った缶コーヒーって甘すぎるのに、
ほどよい甘さに抑えられていることに感動」って感じですかね。







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