mahi-mahiのめんらー斬り

丸高(末広町)



普段仕事で使っているプリンタの調子が悪く、末広町のサービスセンターへ。

無事修理も終わり平日だったのでいそいそとコインパーキングへ停めた車へ

戻ろうとしたが、なにやら気になる店構えを発見。

木製の大きな看板には大きく「支那そば」の文字。紺色の暖簾には「昔懐かしい味」。

よく見ると「神田味の関所」とも書いてある。

丸高.jpg

ワクワクしながら入口の引き戸を開けた。

店主が真剣な眼差しで器に支那チクを盛っていた。「いらっしゃい」の声もなく、

私が店に入った事すら気づいていないようだ。

15人程座れるコの字型の黒いカウンターに隙間無く客が座っている。

私が躊躇しているとやっとこちらに気付いた店主がちょっと会釈しながら端の席へ

手で誘導する。ちょっと恐い感じの人なのか...?

そうこうしているうちに奥からおかみさんらしき人が来たので注文を告げる。

ここで頼んだのは「支那そば(大盛り)」。

なぜなら普通の「支那そば」は値段がなんと500円。今時都内で500円でらーめんが

食えるなんてうれしい限りだ。が、しかし500円じゃきっと量もたいして期待できないし、

迷ったあげくの「大盛り」であった。でも600円。

するとまずニコニコと笑顔でおかみさんがコップに水を入れてカウンターへ。

やや。コップの上に皿が。その皿には何故か小梅が2つのっていた。

五目ご飯&小梅.jpg

しばらくすると店主が「おまちどうさま!」と器を目の前に出した。

私はすかさず店主から直接器を受け取ろうとしたが、

店主「大丈夫!おじさんここへ置いちゃうよ」と明るい口調で支那そばを置いた。

そっか。やっぱりさっき無愛想に見えたのは真剣に盛り付けていただけだったんだ。

「支那そば」にはデフォルトで五目ご飯も付いてきた。すばらしいコスパだ!

具は焼豚、長葱、支那チク、海苔1枚といったシンプルさ。

麺は超がつく程の極細麺。というより「そうめん」ぽい。

この場合、麺を噛んでコシを味わうというよりはスルスルっと喉ごしで味わう方が正解かも。

しっとりしていて吸い付くような食感は好みが分かれると思うが、私は「あると思います!」

そして驚いたのはこの「焼豚」。はっきりいって500円なので全然期待していなかったのだが

食べてびっくり。しっかりと脂がのっていてジューシー。味付けもあっさりで醤油スープに

よく合うねぇ。うーん、醤油らーめん派の「ken」さんに是非食べてもらいたい。

最後に食べ終わると常連さんは皆、カウンターに置いてあるプラ容器に勝手にワンコインを

入れて帰るようだ。私は初めてだったのでちゃんと店主に声を掛けて支払った。

が、しかしここで新事実。

まひ「ごちそうさま~。はい(と千円札で支払)」
店主「はい。ありがとう。おつり500円ね」
まひ「いや、大盛りですよ」
店主「へっ?大盛り?あーごめんなさい。おじさん間違えちゃった。それ普通だった。」

なんと、大盛りにしては少し少ないと思ったが、普通もりだったようだ。

でも普通盛りにしては満足感あったな。

帰り際には店主が「大変失礼しましたー。また宜しくお願いしますー」

と気持ちよく対応してくれた。

焼豚うまかったから今度は「焼豚そば」にしよっ。

支那そばも店主もさっぱりとした江戸っ子な感じの店だった。

支那そば.jpg

ごちそーさま!
★★★★

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