マコちゃんワールド

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第92回高校野球選手権・大阪大会



7月20日9時21分配信 デイリースポーツ


 試合中に右足首を痛めたPL・勧野(中央)は、チームメートの助けを借り球場から引き揚げる=南港(撮影・高部洋祐)
 「高校野球・大阪2回戦、PL学園2-0今宮工科」(19日、南港中央)
 大阪大会では、PL学園のプロ注目スラッガー・勧野甲輝内野手(3年)が、初戦(2回戦)の今宮工科戦で走塁中に転倒。右足を負傷し、試合後に富田林市内のPL病院へ直行した。六回に決勝ソロを放った後、八回に不運に見舞われた。診断の結果、骨には異常はなかったが、23日の浪速戦(3回戦・南港中央)の出場は微妙となった。また、兵庫大会で、神港学園の伊藤諒介内野手(3年)が通算93発目となるアーチを含むサイクル安打を達成した。
  ◇  ◇
 勧野の表情が苦悶(くもん)にゆがんだ。三塁脇で右足首を押さえながら、大きな体がもんどり打つ。タッチアウトになってもまだ立ち上がれなかった。肩を借りてようやくベンチへ戻ると、九回表の守備は交代し、試合後に病院へ直行した。
 六回、左翼ソロで0‐0の均衡を破った。値千金の決勝弾で存在感を見せつけた直後の不運だ。1‐0の八回2死二塁から四球で出塁。続く山崎の左中間二塁打の間に本塁を狙ったが、三塁を回ったところで芝に足を取られるように転倒した。
 エックス線検査で骨に異常はなかったが、20日にはMRIなどの精密検査が行われる。河野有道監督(61)は「靱帯(じんたい)が伸びたかもしれない」と語り、次戦についても「(欠場のオーダーも)考えている」と明かした。
 投手陣も痛手だ。次戦は勧野が先発予定だったが、欠場ならこの日完封した背番号1の難波、故障上がりの多司らで乗り切るしかない。難波は「1人で投げる覚悟はできている」と言い切った。
 清原和博以来の1年生4番としてデビューした勧野だが、昨夏は不振でベンチ外へ。どん底からはい上がって4番に復帰しただけに、今夏への思いはひとしおだった。
 阪神などが注目する遊撃手・吉川や勧野の視察のため、国内12球団30人のスカウトが集結していた。“清原2世”は、夏の聖地へ立てるのか。名門を背負う強打者がピンチに立たされた。

                新聞記事から抜粋(デイリースポーツ)


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