☆猫白血病ウイルス感染症








猫白血病ウイルス(FeLV)感染症


■猫白血病ウイルス感染症の症状とは?
猫白血病ウイルス感染症を起こすと、初期症状として、元気がなくなる、鼻水や下痢、発熱、貧血のほかにリンパ腺の腫れがみられ、
これらの症状が通常1週間~数ヵ月間続きます。その後症状がみられなくなり治ったようにみえても、実際には感染し続けていることがあり、
数年後に慢性期の症状が現れることがあります。慢性期では、リンパ腫などさまざまな症状が現れ、命を落とす可能性もあります。
また、猫白血病ウイルスに感染すると白血球の減少が見られるため、トキソプラズマ症やクリプトコッカス症、ヘモバルトネラ症などの感染症にかかりやすくなります。

●猫のトキソプラズマ症の症状とは?

トキソプラズマ症は、猫が感染してもはっきりとした症状はあまりみられません。
しかし、免疫力や体力の弱い子猫の場合、下痢や血便、発熱、せき、呼吸困難などの症状が現れることもあり、
症状が重いと体が弱って命に関わることもあります。
また、猫も人も妊娠中に感染すると、胎児に感染し、流産や死産の要因となることもあります。

●猫のクリプトコッカス症の症状とは?

クリプトコッカス症は、くしゃみや鼻水、鼻出血(鼻血)など呼吸器に症状が現れることが多いです。
慢性化すると、食欲が落ちたり、発熱や寝ていることが多くなったりします。
また、頭部やその周りが皮膚病になり、数センチほどの硬いしこりができ、その表面から出血が見られることもあります。
目や中枢神経へ感染すると、失明や痙攣(けいれん)、麻痺、運動障害などを起こすことがあります。

●猫のヘモバルトネラ症の症状とは?

ヘモバルトネラ症にかかると貧血を起こして、食欲が落ちる、元気がなくなる、歯茎が白くなる、動くのを嫌がる、息が荒くなる、発熱などの症状がみられます。
ときには、軽い黄疸や呼吸困難を起こす場合もあります。


◆猫白血病ウイルス感染症の原因
猫白血病ウイルス感染症は、すでに感染している猫と接触することで感染します。
主に感染猫と同じ食器を使ったり、体を舐めあったりするなどによって、感染猫の唾液を介して感染します。
そのため、多頭飼育の家庭で感染が広がることがあります。また、猫同士のケンカによって感染したり、母猫から子猫への母子感染することがあります。

◆猫白血病ウイルス感染症の治療方法
猫白血病ウイルスを退治する確かな治療法はありません。
そのため、それぞれの症状にあわせて、インターフェロンや抗生物質、抗がん剤などを使用した対処療法をおこないます。
貧血がひどい場合は輸血をおこなうこともあります。そして、なるべく猫にストレスがかからないような環境で生活できるようにします。

◆猫白血病ウイルス感染症を予防するには?
猫白血病ウイルス感染症の最も確実な予防方法は、感染猫と接触させないことです。
そのためには、できれば室内飼いに徹することが予防となります。
多頭飼いの場合、感染した猫がいればその猫を別の部屋で飼うなどして、ほかの猫に感染しないよう注意しましょう。
また、ワクチン接種も有効ですが、普段から十分な栄養と清潔で快適な生活環境を心がけることが大切になります。


●猫のリンパ腫の症状とは?
リンパ腫には、主なものとしては次の2つのタイプがあります。
一つは、胸の周囲に大きな腫瘍ができ、胸水がたまる胸腺型(前縦隔型)リンパ腫です。
これは、2~3歳頃の若い猫に発症することが多く、胸水が肺を圧迫することで呼吸困難が起こります。
もう一つは、腸管に大きな腫瘍ができる消化管型リンパ腫です。これは、老猫に多く見られ、嘔吐や下痢が起こって体重が落ちます。
また、腸閉塞や腹膜炎を併発することもあります。

●猫の腸閉塞の症状とは?
腸閉塞になると、腸内にガスや液体がたまってお腹が膨らむことがあるほか、くり返し吐く、元気がない、食欲が落ちるといった症状がみられます。
とくに嘔吐が激しい場合は脱水状態に陥ります。そのまま放置すると、ショック状態を起こして命に関わることがあります。

◆猫のリンパ腫の原因
若い時期に発症する胸腺型リンパ腫の多くが、猫白血病ウイルス(FeLV)の感染によって発症します。
消化管型リンパ腫の場合、高齢化による免疫力の低下、ウイルスや細菌、ストレス、発がん性物質の摂取、腸管の炎症などが複雑にからまって、
リンパ球のがん化を促進すると考えられています。

◆猫のリンパ腫の治療方法
リンパ腫を治療するのに効果的なのは、抗がん剤投与などの化学療法です。
胸腺型リンパ腫の場合は、胸にたまった胸水で肺が圧迫されて呼吸困難に陥らないように、胸水を抜き取ってから抗がん剤を投与します。

◆猫のリンパ腫を予防するには?
胸腺型リンパ腫を予防するには、原因となる猫白血病ウイルス(FeLV)感染症にかからないように、子猫の頃から確実にワクチン接種をおこないましょう。
それとともに、室内飼いに徹するなど猫白血病ウイルスの感染の可能性をできるだけ減らすことが重要です。
一方、消化管型リンパ腫は原因がよく分かっていないため、予防は困難です。したがって、早期発見と早期治療が何より大切です。
上記の症状がみられたら動物病院へ連れて行き、検査を受けるようにしましょう。

◎ポイント 新しい猫を迎える場合、ウイルス検査で感染の有無を調べることができます。
ウイルス反応が陽性であれば、定期的に検査をして早期発見・早期治療を心がけましょう。


現在、私の妹の猫『りんご』がまさに白血病と闘病中です。
りんごも現在抗がん剤の治療を行っています。抗がん剤治療を開始し2ヵ月。
途中白血球数が減少したり、食欲がなくなり体重の減少といった事がありました。
2009/05に入り、治療は維持する所まできました。
同じ病気で苦しんでいる仔たち、それを見守る飼い主さんのご参考になればと思い
りんごの治療経過を載せています。   ■りんごの経過と治療記録



りんごの経過を見てから、やはり基本は食事であると思います。
リンパ腫の仔は基本は食事です。大1に、体重の減少をなるべく抑える事。
ただえさえ、抗がん剤で免疫も抵抗力もなくなってしまう。
そのうえに体重の減少が止まらないと、戦う力が失われていきます。
可愛い我が仔が、治療で頑張っているなら、親は心から応援と寄り添う、
そしてご飯を少しでも食べてもらう工夫が必要なのかな。って・・・
私達は見てるだけで、何も出来ないと思ってはいませんか?
頑張っている仔が目の前にいるんですから、親として頑張れると!私は思います。


一日も早くこのウイルスに対して有効なワクチンや治療法がみつかることを願ってやみません。
また多くの人に正しい知識をもってもらうことも必要なことだと思います。



【参考文献】文書抜擢
「ネコの病気」



■抗がん剤一覧






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