WGP用語集


WGP用語集

あ行
阿部典史
(NORIFUMI ABE(NORICK))
1975年9月7日生まれ、25歳。愛称;ノリック。
アンテナ3ヤマハダンティンより、WGP500ccクラスに参戦中。
16才でレースデビューを果たし、すでにキャリア十分。持ち前の驚異的な反射神経でシグナルが変わった瞬間に飛び出す“ロケットスタート”が注目を集める、日本期待の若きエース。その走りはあくまでアグレッシブ。1999年ランキング6位、2000年はランキング8位で終了。
余談だが、昨シーズンランキング2位のV・ロッシはGPデビュー当時、ノリックのファンであることを公言。日本GPでのインタビューで「僕のことを“ロシフミ(ロッシ+ノリフミ)”って呼んでね!」なんて言っていたほど。カワイイ。

宇川 徹
(TOHRU UKAWA)
1973年5月18日生まれ、27歳。愛称;うっちー。
2000年シーズンはWGP250ccクラスに参戦し、ポイントランキング4位。今シーズンからは、レプソルホンダから、500ccクラスにステップアップ!
これも余談だが、プライベートでもバイクに乗るのが好きで和食好きで温泉好き。そして、バイクに乗りはじめたばかりの子供の頃、最初に買ったツナギはフレディ・スペンサーモデル。

エアロダイナミックゴッパ

ライダーの背中にコブのようについている部分のこと。
これは、ストレート走行時にライダーが伏せている状態で、ヘルメット後方の空気の流れを整える役割を果たしているものだ。

FIM
(Federation Internationale de Motorcyclisme)
世界の2輪モータースポーツを統括する団体。ロードレース、モトクロス、スーパーバイクなどの「世界選手権」を保持。
それぞれの選手権の運営にはさまざまなプロモーターが関わっている。

エントリーメーカー
(ENTRY MAKER)
現在、GP500ccクラスにエントリーしているのは、ホンダ/ヤマハ/スズキ/アプリリア/モデナス/ペイトンの6社。
2000年シーズンの各クラスで上位に入ったマシンのメーカーは、以下の通り。日本製、強し!
  優勝 2位 3位
500cc  スズキ   ホンダ   ヤマハ 
250cc  ヤマハ   ヤマハ   ホンダ 
125cc アプリリア  デルビ   ホンダ 





か行
グリップ
(GRIP)
GPマシンのタイヤは粘着性の高いゴムが使用されており、そのタイヤが路面をしっかりととらえることを言う。
路面が濡れているなどで、スリップしがちなコンディションでは「グリップしない」という使い方をする。

コンチネンタルサーカス
(CONTINENTAL CIRCUIS)
ヨーロッパ各地を転戦する際に、マシンを運搬する大きなコンテナ車が何台も連なって移動する様子がサーカス団の移動のようにも見えることから、WGPの別名になった。
アジア(日本を含む)やアフリカ、オーストラリアも含め全世界が開催地となった現在でも使用されている。




さ行
シールド
(SHIELD)
ヘルメットに装着される部品。フルフェイスヘルメットの窓のような部分、というかライダーが外を見る部分。
ライダーによっては、日ざしが強い時には濃い色のシールド、雨天時はクリアなものと使い分けている場合が多い。また、シールドには1~2枚の「ティアオフフィルム」(捨てシールドともいう)を装着している場合がある。レース中にシールドが汚れて視界が悪くなると簡単にはがせて、クリアな視界を保てるのだ。

シャンパンファイト
(Champagne fight)
別名「シャンペンシャワー」とも言い、表彰台上でシャンパンをかけあうおなじみの儀式。このシャンパンファイトの起源は60年代のル・マンとのこと。
CARTで使用されるのは、フランス産の「モエ・エ・シャンドン」だが、WGPは「セグラ・ビューダス」というスペインの発泡酒が用いられる。
スペイン産を使ってるからといって、WGPの表彰台上でのシャンパンファイトを言い換えるのもちょっと…。なぜなら、スペイン産のスパークリングワインは“カバ”。「カバ ファイト」って言ってもねえ…。

GPマシン
(GRAND PRIX MACHINE)
レース専用に開発された車両であり、一般公道は走れない。ライトがついていないのも特徴。
マシンは、おおまかにはメーカーが限られた台数しか作らない、その時点での最高の技術を集結させたワークスマシンと、誰でも購入できる市販マシンに分けられる。
ワークスマシンは、1台数億円と言われている。

スーパーバイク
(SUPER BIKE)
GPのマシンがツーストロークなのに対し、スーパーバイクはフォーストロークを使う。また、排気量は750cc以上。

鈴鹿8耐
(SUZUKA 8 HOURS)
今年で23回目の開催となる真夏の祭典。FIM公認の「世界耐久選手権」に含まれるレースで、正式名称は「FIM世界耐久選手権シリーズ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」。
「ル・マン式スタート」から2人のライダーが交代しながら走る。7月の最終日曜日に行われるのでライダーは猛暑との戦いが必要。「8耐用ヘルメット」とか、パンチングを施した「8耐用レーシングスーツ」などが登場する。ライダーは約1時間に1回交代し、コンスタントにハイスピードで周回するため「世界で最も長いスプリントレース」と呼ばれている。
日没の遅い真夏でも、ラスト1時間はヘッドライトをつけての走行となる。「夜の鈴鹿には魔物が住む」と言われるくらい最後まで目が離せないレースだ。
ちなみに、昨年2000年のレースで優勝したのはHONDAの宇川徹・加藤大治郎チーム。表彰式には、高い表彰台上でレーシングスーツを脱ぎファンにプレゼント(!)。そのため、前代未聞の“裸”での優勝インタビューが全世界に配信されていた。鈴鹿8耐の風物詩として定着して欲しいような気も…。
出場ライダーやチームスタッフの暑さ対策はもちろん大変だが、観戦する方はいたって気楽。Tシャツに短パン、サンダルにサングラスで、ビールを飲みながらの観戦。ちょっと昼寝してもOK。いいところでは周りの観客の歓声で起きることができる。あると便利なのは、バーベキューセット(?)。

鈴鹿サーキット
(SUZUKA CIRCUIT)
三重県にある、日本が世界に誇るサーキット。
春の日本GP(WGP)、盛夏の鈴鹿8耐(世界耐久選手権)、秋の日本GP(F1)と、ここが舞台になる国際レースは非常に多い。
サーキット周辺は「鈴鹿サーキットランド」という遊園地になっていて、家族連れにも人気。お父さんは観戦、子供たちとお母さんは遊園地で遊ぶということもできる。他にも、温泉やホテル、オートキャンプ場などいろいろな施設が揃っている。東京からも日帰り可能。

スリックタイヤ
(SLICK TIRE)
路面が乾いている時に使用する、溝のないタイヤ。
悪天候で、路面が濡れている時は「レインタイヤ」という溝の入ったタイヤを使用する。
「スリックタイヤ」と「レインタイヤ」の間には、溝の深さで「カットスリックタイヤ」「インターミディエイト」という種類がある。ピットストップのないWGPレースでは、タイヤ選びが勝敗に深く関わってくる。

スリップ・ストリーム
(SLIP STREAM)
前を走っているマシンの直後につき、空気抵抗を避けるテクニック。
長いストレートの後コーナーがある場合、ストレートでスリップストリームを利用してコーナー進入で前のクルマのイン側に入り、コーナー脱出の際に追い抜く!というのが一般的なスリップストリームの使い方。WGPでは特にパワーの小さい小排気量クラスで多く用いられている。
2000年シーズンの250ccクラス最終戦で、中野とチームメイトのジャックが競り合い、最後の最後で中野が抜かれたのは、このスリップストリームを使ったオリビエの作戦といえる。

脊椎パッド
(BACKBONE PAD)
ライダーがツナギの下に着用しているプロテクター。
脊椎へのダメージを保護・緩和するもので、見えない部分でライダーの命を守る必須アイテムである。




た行
WGP
(WORLD GRAND PRIX)
「世界グランプリ」「世界GP」「ワールドGP」「WGP」などとも呼ばれ、シリーズ戦の始まりは1949年に遡る。第1回開催地は、あのマン島。
日本では、日本のモータースポーツの黎明期、1963年に三重県の鈴鹿サーキットで 「世界選手権 第1回日本グランプリ」が行われ、1966年には静岡県の富士スピードウェイに舞台を移し、翌1967年まで5回開催された。
当初はイギリスやイタリアなどヨーロッパのメーカー製オートバイが主流であったが、1959年にホンダが世界へ挑戦を始め、翌1960年にスズキ、1961年にヤマハ、1969年にカワサキと、日本のメーカーが参戦を開始し、世界を席巻していった。
日本グランプリは約20年の空白を経て1987年に再開され、この時初めて500ccクラスが開催。以後1998年まで鈴鹿サーキットで開催されたが、1999年には栃木県の「ツインリンクもてぎ」で開催。2000年シーズンより鈴鹿サーキットでの日本GPとツインリンクもてぎでのパシフィックGPという2開催となった。
余談だが、WGPライダーは世界中で大人気。日本人ライダーも各国でCMに出演したり、雑誌の表紙を飾ったりしている。街に出ればすぐにファンに囲まれてしまうため、なんと日本にいる時が一番のんびり買い物ができるらしいぞ。こうしちゃいられない!(?)。

チェッカー
(CHECKER FRAG)
白と黒の格子柄の旗。レース終了を示す。
レーサーは誰もが一番最初にチェッカーを受けることを目標としてレースに挑む。

ツインリンクもてぎ
(Twin Ring Motegi)
97年秋にオープンしたサーキット。ロードコースとオーバルコースを両方持つ、世界初の複合型サーキット。
秋に開催されるパシフィックグランプリは優勝がかかった大勝負になる可能性が高く、多くのファンが集まる。

2サイクルエンジン
(2-CYCLE ENGINE)
エンジン形式の1種。「2ストローク(2スト)」とも呼ばれる。
「吸入・圧縮・着火」→「爆発・掃気」の行程をピストンが1往復する間に行う。
燃焼回数が多いのでパワーが出やすいが、その反面燃費は悪い。また、燃焼前の空気と燃焼後のガスが混じりやすいため、不正燃焼なども起こりやすい。
環境保護などの観点からモータースポーツ以外の世界では2ストエンジンに対する規制は徐々に厳しくなっているのが現状。このためWGPも4ストエンジンの参戦について検討中。

ドルナ
(DORNA)
ロードレース世界選手権のプロモーター。




な行
中野真矢
(SHINYA NAKANO)
1977年10月10日生まれ、23歳。愛称;王子。
2000年シーズンまではWGP250ccクラスから参戦。最終戦でのチームメイト、O・ジャックとの壮絶な戦いに惜しくも敗れポイントランキング2位。
今シーズンからは「ゴロワーズ ヤマハ テック3」から500ccクラスにステップアップ!
余談だが、番組で発覚したのだが吉本多香美さん(『ウルトラマンティガ』のレナ隊員)のファンらしい。

長野 博
(HIROSHI NAGANO)
人気グループ「V6」のメンバー。モータースポーツ好きを生かし、1999年10月より勝手ながらWGP広報部長に就任。世界各地に赴き、日本人ライダーを応援する使命を受け活動を始めた。ライダー達との友情を深め、普段は見られないライダーの素顔にも接近するゾ!
自らプロデュースしたモータースポーツテーマソング「Running to the Top」を完成させ、ライダーの士気の高揚に一役買っているぞ!


握りしろ
(NIGIRI-SHIRO)
実際にブレーキが効き始めるまでのレバーの遊び。
レース中マシンが熱くなると変わってくるため、左手部分に調整用のアジャスターがついている。




は行
ハイサイド
(HIGH SIDE)
いったんスリップしたタイヤが再びグリップすることで起こる現象。
マシンのスリップは止まっても、ライダーの体は空中に投げ出されるような感じになるため、ダメージは大きい。
リアタイヤのスリップによるもの。反対にフロントタイヤから滑ってしまうと「スリップダウン」となる。

ホアン・カルロス1世国王
(S.M. el Rey Don Juan Carlos I)
WGP大好き国民のスペイン人の中で、最も熱狂的なファンは???それはなんと、国王「ファン・カルロス1世」。
WGPには毎回足を運び、自らもお忍びでツーリングに出掛けるらしい。そしてクリビーレが優勝した時に、携帯電話に直々におめでとうコールをしたというエピソードもあった!
190cmの長身で、自身もヨットの選手としてオリンピック出場経験がある。 F1のスペインGPでゲストドライバーをつとめたことも。

V型4気筒エンジン
(V-FOUR)
シリンダーの数が4本あるマシン。V型2気筒エンジン(V-TWIN)と比較し、車体は重くなるがパワーがでるためストレートが伸びる。

4サイクルエンジン
(4-CYCLE ENGINE)
エンジン形式の1種。「4ストローク(4スト)」とも呼ばれる。
「吸気」→「圧縮」→「爆発」→「排気」の行程をピストンが2往復する間に行う。
燃焼回数は2ストの半分になるのでパワーは出にくいが、燃費は良い。また、不正燃焼も起こりにくく、排気ガスもクリーン。現在の4輪およびスーパーバイクはすべて4ストを採用している。
以前、HONDAジョルノクレアのCMで使われていた「あゆ(浜崎あゆみ)は4スト」はこのこと。

フラッグ
(FLAG)
旗のこと。コースサイドでマーシャルが掲示するフラッグはそれぞれ安全確保のため重要な意味を持つため、ドライバー/ライダーはその指示に従うことが義務づけられている。
「追い越し禁止」を意味する黄色、「レース中断」を意味する赤色、「滑りやすい路面」を意味する赤/黄の格子模様(コース上の部分的な雨などの時でも使われる)、「速いマシンに譲れ」という意味の青色、カーNo.とともに掲示され「失格」を意味する黒色、「マシンにトラブルあり。ピットインせよ」という意味の黒地にオレンジ色の丸(「オレンジボール」)、「レース/セッション終了」を意味する黒/白の格子模様(「チェッカーフラッグ」)などがある。
ブラックフラッグやチェッカーフラッグは審判長(またはその指示を受けたマーシャル)が振らなければならないことになっている。
ヨーロッパのレースではチェッカーは普通に振るだけだが、アメリカのレースではチェッカーフラッグを2本持って8の字に振り回すことが多い。

ヘルメット
(HELMET)
転倒時にライダーの頭部を守ってくれる。レースで使用するものは、様々な規格に合格したもので最高水準の性能を備えている。
近年の特徴は、エアインテーク&アウトレットシステムが充実し、ヘルメット内のムレはもちろん、シールドの曇り防止効果が高められている。
スポンサーロゴでいっぱいのレーシングスーツとマシンの中でヘルメットのカラーリングはライダーの個性を主張できる場所になっていて、さまざまなカラーリングが見られる。ペインターの腕の見せ所でもある。

ポイント制度
(Point)
グランプリレースではその性質上、1勝の重みもさることながら、シリーズチャンピオンともなれば「レーシングライダーの頂点」として名誉、名声を得ることができる。
そのシリーズチャンピオンは、各レースでの勝者から順に25、20、16、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1と15位のライダーまでそれぞれ与えられ、年間全戦の合計ポイントで決まる。

ホールショット
(HOLE SHOT)
スタート直後の第1コーナーに一番に進入すること。抜き所が少ないサーキットの場合、ポールポジション以上に重要であるとも言われる。




ま行
モーターホーム
(MOTOR HOME)
トレーラー型の大きな車。水も出れば電気も使える。
コンチネンタルサーカスは、陸続きであるヨーロッパ中を移動するため、このモーターホームに家財道具を積み込み家代わりに使用しているライダーが多い。
日本人ライダーでも、宇井陽一や上田昇などは家族と一緒にモーターホームで暮らしている。




ら行
リアブレーキレバー
(REAR BRAKE LEVER)
フットブレーキの他に、左手レバーでもリアタイヤにブレーキをかけるためのもの。
右コーナーで大きくバンクさせ、フットブレーキに足が入らない時に使用する。

レーシングスーツ
(RACING SUIT)
レギュレーションにより着用が義務づけられている、レース用のスーツ。アクシデントの際に、着ているライダーを守るのが主な目的である。
カテゴリーにより形態は大きく異なる。
4輪のアクシデントでもっとも危険なのは火災であるため、4輪用レーシングスーツは火に対して極めて強い素材が用いられる。
対して、2輪のロードレースでは転倒時の衝撃から身体を守るため、天然皮革素材のスーツと脊髄・肩などの各種プロテクターを組み合わせる。

レギュレーション
(REGULATION)
モータースポーツにおける規則のこと。安全確保とコスト削減を目的としたさまざまな規定がある。
大きく分けてマシンの技術面に関する規定(タイヤに関する規定を除く)を定めた「テクニカル・レギュレーション」とモータースポーツイベント開催に関する規定を定めた「スポーティング・レギュレーション」がある。

レプリカ
(REPLICA)
「複製品」のこと。モータースポーツの分野ではレース用のカラーリングをそのまま市販製品に持ち込むことを言う。
割と目に付くのはロードレーサーとヘルメット。




わ行
ワイルドカード
(WILD CARD)
WGPに出場するライダーは、IRTA(International Racing Team Association)を通しての年間エントリーが原則。
だが、各大会にはそれぞれのクラスに限られた特別出場枠が設けられている。この特別出場枠をワイルドカードと言い、そのライダーをワイルドカード・ライダーと言う。通常、そのレースが開催される国のライダーであることが多い。
97年~98年の鈴鹿で行われたレースでは、ワイルドカード・ライダーとして250ccクラスに出場した加藤大治郎が2連覇を達成した。

ワークス
(WORKS)
自動車メーカー(または自動車メーカーから直接委託を受けたモータースポーツ専門企業)などが参戦する体制のこと。
反対にメーカーの支援を受けずに、自力でマシン開発を行って参戦する体制を「プライベーター」という。
メーカーがプライドをかけ、レギュレーションの許す範囲で持っている技術と知恵をつぎ込むのでマシンを見てるだけでも面白い。






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