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2009年01月20日
カテゴリ： お仕事＠インド企業
今日の日経ビジネスの記事、すでに読まれた方も多いと思います。
｢未曾有の粉飾事件が脅かすインド神話｣ http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20090116/182947/?P=1
私はまさに、この渦中に身を置いて、エキサイティングな日々を送っています。もちろん、楽しいことばかりじゃないけれど、この得がたい経験は私の長い人生にとって、必ずプラスになるはずだと信じています。
それは良いとして、私が許せないと思ったのが、このコメント。
そんな汚れた企業から人を採用するつもりはない！
「サティアムの5万3000人の従業員が職を求めてきても、自分は受け入れない」
世界的に名が知られたインドのIT（情報技術）最大手、インフォシス・テクノロジーズのナラヤナ・ムルティ会長は、現地のテレビ番組の中でこう述べたそうです。
どんな文脈から、彼がこの発言をしたのかは知りませんけど、少なくとも、世界中に何万人もの従業員を抱える巨大企業の、責任ある立場にいる者の発言とは思えない。
確かに、粉飾決算それ自体は、弁明のしようのない犯罪行為です。
ですが、インド本国や、遠い米国、欧州、日本などで働く従業員にとっては、上記の事実は、今年１月７日になるまで、知らされませんでした。まさに、晴天の霹靂だったのです。それまでは、顧客先やオフショア・デリバリーセンターで、エンジニアやプロマネとしてのプライドを持って、日々、一生懸命働いていたのです。
自分自身ではなく、自分が所属する企業の創業者CEOが犯した、犯罪行為。その裁きを、全世界５万３千人の従業員たちは、すでにイヤというほど受けています。職の不安、生活のプレッシャー、突然豹変する客の態度、浮き足立つ部下、何とかしたいのに、自分ではどうにもできない無力感････
上記、ムルティ会長の発言は、日々つらい思いをしながらも、お客のため、自分のため、家族のために、必死で現場の仕事を回している、数万人のサティヤム従業員の気持ちを踏みにじるものです。
私たちの人生には、自分がどうすることもできない、運命のいたずらが、いつでもどこでも、降りかかってくるのです。それはムルティ会長だって、同じでしょう？現場で働く私たちが、トップの起こした行動の責任について、どうにもできないように、彼だって、いくらインドの最大手IT企業のトップだといっても、昨今の金融危機と世界同時不況は、自分の力はどうしようもないでしょう？全能の神じゃないんだから、自分や他人の人生に対して、もっと謙虚になれよ！
もしかしたら、｢この混乱に乗じて、インドの大手IT企業が、サティヤムの社員を抱え込むのではないか？｣、という疑念に、ムルティ会長は答えたのかもしれない。それでも、｢汚れた企業の社員｣というレッテルを貼った時点で、この発言はアウトだと思う。そこには、｢俺たちは何も悪いことしてないんだから、悪いことした企業の社員には何してもいいんだ！｣みたいな、下品な精神が透けて見える。｢汚れている｣のは、一体どっちだ？？？
私は、一生忘れない。この会長の発言を。そして、満腔の怒りをこめて、こう叫ぶ。
私は、そんな汚れた会長のいる会社で、働きたくない。
鈴木さん、是非来てくださいと言われても、インフォシスなど、こちらから願い下げだ！
｢未曾有の粉飾事件が脅かすインド神話｣ http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20090116/182947/?P=1
私はまさに、この渦中に身を置いて、エキサイティングな日々を送っています。もちろん、楽しいことばかりじゃないけれど、この得がたい経験は私の長い人生にとって、必ずプラスになるはずだと信じています。
それは良いとして、私が許せないと思ったのが、このコメント。
そんな汚れた企業から人を採用するつもりはない！
「サティアムの5万3000人の従業員が職を求めてきても、自分は受け入れない」
世界的に名が知られたインドのIT（情報技術）最大手、インフォシス・テクノロジーズのナラヤナ・ムルティ会長は、現地のテレビ番組の中でこう述べたそうです。
どんな文脈から、彼がこの発言をしたのかは知りませんけど、少なくとも、世界中に何万人もの従業員を抱える巨大企業の、責任ある立場にいる者の発言とは思えない。
確かに、粉飾決算それ自体は、弁明のしようのない犯罪行為です。
ですが、インド本国や、遠い米国、欧州、日本などで働く従業員にとっては、上記の事実は、今年１月７日になるまで、知らされませんでした。まさに、晴天の霹靂だったのです。それまでは、顧客先やオフショア・デリバリーセンターで、エンジニアやプロマネとしてのプライドを持って、日々、一生懸命働いていたのです。
自分自身ではなく、自分が所属する企業の創業者CEOが犯した、犯罪行為。その裁きを、全世界５万３千人の従業員たちは、すでにイヤというほど受けています。職の不安、生活のプレッシャー、突然豹変する客の態度、浮き足立つ部下、何とかしたいのに、自分ではどうにもできない無力感････
上記、ムルティ会長の発言は、日々つらい思いをしながらも、お客のため、自分のため、家族のために、必死で現場の仕事を回している、数万人のサティヤム従業員の気持ちを踏みにじるものです。
私たちの人生には、自分がどうすることもできない、運命のいたずらが、いつでもどこでも、降りかかってくるのです。それはムルティ会長だって、同じでしょう？現場で働く私たちが、トップの起こした行動の責任について、どうにもできないように、彼だって、いくらインドの最大手IT企業のトップだといっても、昨今の金融危機と世界同時不況は、自分の力はどうしようもないでしょう？全能の神じゃないんだから、自分や他人の人生に対して、もっと謙虚になれよ！
もしかしたら、｢この混乱に乗じて、インドの大手IT企業が、サティヤムの社員を抱え込むのではないか？｣、という疑念に、ムルティ会長は答えたのかもしれない。それでも、｢汚れた企業の社員｣というレッテルを貼った時点で、この発言はアウトだと思う。そこには、｢俺たちは何も悪いことしてないんだから、悪いことした企業の社員には何してもいいんだ！｣みたいな、下品な精神が透けて見える。｢汚れている｣のは、一体どっちだ？？？
私は、一生忘れない。この会長の発言を。そして、満腔の怒りをこめて、こう叫ぶ。
私は、そんな汚れた会長のいる会社で、働きたくない。
鈴木さん、是非来てくださいと言われても、インフォシスなど、こちらから願い下げだ！
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