▼はな0915




【鎮魂歌】 ☆になったよさく

命ということについて
この一週間ほど
強く あれこれと
思い悩むことは
これまでになかったと思う

漠然とした思いを
振り絞って文字にすることもなかった
……せずにすんでいた

永い眠りについた
たくさんの命に
またひとつ
よさくの命が
加えられた


「虹の橋」を渡り
☆になったんだって

……
私はいわゆる特定の「神」を持たないが
なにがしかの大きな力が
人の遠く及ばない或る場所で
見つめているような気持ちだけは
ずっとずっと持ってきた

困り果てて
どうしようもなくて
なんかにすがりたい
……
そんなときはやはり
”その者”に対し祈ってきた

弱くてすぐに
ぐらぐらと揺すぶられて
確かだったはずのものが
見えなくなってしまう

そんなとき
一心に
尽くし
悲しみや苦しみを
いぬたち猫たちと
共にし
傷ついてしまった者
顧みるものが少ない者
弱い者を
愛して止まない
人たちに逢った

どんなに、つらく
哀しい現実があったとしても
目をそらさず
涙を流しながらも
前に進む――。

その奥義を
実践と共に
私に教えてくれた人たち

と共にあり
いつも日記頁の代理人?として
なつっこい笑顔をみせてくれた
よさく

最期は
苦しみもがいたあとで
やすらかに穏やかに
眠るように逝ったという……


命に
差はないと思いたい
にんげんと どうぶつと
「大事である」ことは同じ

(…難しく考えてしまえば迷路にはまるけどね)


ああ今日は少し空が曇っているみたいだ
昼は、綺麗な秋晴れだったよ
どうか 妹のYもそこにいるから
そこから 見守っていてください
わたしを
わたしのまわりの
たくさんの苦しみ なやんでいるひとたちを
わたしのまわりの
がんばってすすむひとたちを


……よさく
あなたの冥福を心から
祈る

さよなら


はな

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