お気に入り商品はコレで決まり!

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<WWWAトラコン・シリーズ2-3>


「ええ。依頼人はそちらのヘンダール警部です」
「ヘンダール警部からは車の中で簡単にお話を伺いました」
「で、ダーティペアの方の捜査はどうなっているんですか?」
「ホテル・アルタネラ・ラメールで火災にあった後、全遊振ビルな忍び込んだ様ですな」
「で、ドンパチになってカーチェイスか・・・」
「真相には迫れたの~?」とフェル。
「警察に圧力を掛けたのは全ラメール遊戯振興会理事長のスタンダルフですけど、どうやらそいつは替え玉で本人は一年程前に殺されたようです」
「ベイヤーの身元は?」
「ラッセル博士みたいです。惑星マリーネか来たサンダーとルチアと言う兄妹の親替わりだったとの事でした」
「警部、マリーネに照会して」
「はい、わかりました!」
ヘンダール警部が出て行った。照会には暫く時間が掛るだろう。
「それから他には?」
「セント・ドミナス島の絵を見せられました」
「セント・ドミナス島?それどこなの?」
「ここから約4千2百キロほど離れた無人島です」
「ダーティペアはそこに向かったのかしら?」
「ええ。と言うのもベイヤーが毎日飛行していたのがどうもその島らしいのです」
「何でそんなところに・・・」
「ねえ」
「何よ、フェル」
「ラッセル博士ってさ、スペース・スマッシャーを発明したあのラッセル博士じゃないのかな?」
「その通りです」
アラベルが言った。
「じゃあ最近のスペース・スマッシャー事件が関係あるって訳ぇ?」
「多分そうでしょう」
「段々状況が整理出来てきたわね」
ヘンダール警部が飛込んで来た。
「確認出来ました。ラッセルと言う男です」
「やっぱり」
「ヘンダール警部」
「なんですか?」
「ベイヤーはラッセル博士だったんです」
「え?ラッセル博士?」
「そう。あのスペース・スマッシャーの発明者」
フェルが応じた。
「ええっ!そんな超有名人が何でまた・・・」
「さあね。このラメールがスペース・スマッシャーの製造基地になってんじゃあないのぉ」
とフェル物騒な事を言う。
でも、あながち外れていないかも知れない。
「どうすんの、イスラ?」
「セント・ドミナス島に行くっきゃないでしょ」
(トルルル・・・トルルル)
ヘンダール警部の携帯電話だ。
「ブラッドストーン宇宙港から連絡です」
「何ですって?」
「ラブリーエンゼルが緊急発進したようです」
なんだってぇ!?
「目的地は?」
「セント・ドミナス島に向かっているようです」
ダーティペアが動いたのか・・・。
「私が宇宙港に送ったのだよ」
アラベルが言った。
「こっちも」
「でも今からじゃ」
「大丈夫。あっちは垂直型だから三角形の二辺、こっちは円盤型だから底辺を行くから速いわよ」
・・・
「それにしても酷いもんね。普通ここまでやるぅ?」
「ボッコ凹ね」
「ホントに無人島だったんでしょうね?」
「さあ、そんな事知らないわよ」
「では早速無線傍受作戦いってみますか」
・・・
『・・・あなたたちが、あの有名なダーティペアね』
「傍受成功!」
『そりゃどうも・・・そっちは犯罪組織の「ルーシファ」でしょ』
「げっ!」
「またかよー!」
『おやおや・・・得意なのはドンパチだけだと思っていたら、結構創造力もあるのね』
『ほほほっ・・・ラメール一の実力者スタンダルフを殺し、その権力を手中にして、こっそりと孤島に基地を作り上げるなんて大胆なマネの出来るのは、犯罪組織数あれども
、「ルーシファ」位のものじゃないの』
「グッドタイミング~」
『いい線、いってるわね。外れてないわよ。・・・』
「今の通話は録音したから、あたし達の任務は完了よ。そろそろ戦線離脱しないと戦闘に巻き込まれてしまうなわ」
とちょっと焦るあたしだった。
「証拠は録ったから引き上げますか、ヘンダール警部?」
「そうですね。私は満足です」
「スペース・スマッシャーはどうするんですか」
とはアラベル監察官だ。
「それはダーティペアもといラブリーエンゼルの担当です。あたし達のヘンダール警部に対する任務は完了いたしました」
「そうですな」
とはヘンダール警部。
「あとはダーティペアに任せましょう」
「そうよ。どうせ今からでも十分に出遅れてるもんね」
とはフェルの弁。
サウンドスターは今はセント・ドミナス島の上空を旋回させている。
宇宙連合軍の艦隊が既に到着して攻撃を開始していた。
しかし、そのセント・ドミナス島の様子が変なのだ。
中央カルデラからは噴火が始まるし地核変動が始まっているようだった。
これはスペース・スマッシャーだろう。
「とにかくトパーズシティに戻るわよ」
「「「了解!」」」
・・・
トパーズシティでは住民の避難が始まっていた。宇宙への避難だ。他の都市も同様だろう。
スペース・スマシャーが発動したのだ。もうラメールはお終まいだった。
「惑星ラメールの人口は?」
「およそ7億2千万人です」
「そっか・・・」
絶望的な数字だ・・・。
「あたし達の船は客船じゃないの。でもアラベル監察官とヘンダール警部のご家族位なら収容出来ますけど」
「いや止めておこう」
「私も」
「何故ですか?」
「他の皆さんと同じ条件で避難したいのです」
アラベル監察官だ。
「同感ですな」
ヘンダール警部も。
「わかりました。宇宙港に着陸します。お元気で」
「君達もな。ありがとう」
ヘンダール警部・・・。
「ダーティペアによろしくな」
アラベル監察官。
「はい。必ずお伝えします」
・・・
惑星ラメールはそれ以後7ヶ月間地核変動を繰り返し、最後には灼熱の惑星に変貌してしまった。
初動が早かったので犠牲者は3千6百21人に止まったが、それでも約7億2千万人の人々が住む星を喪ったのだった・・・。
原因はともかく・・・恐るべし、ダーティペア。
サウンドスター、任務完了。
<終わり>

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