息子への手紙（一部盗作）

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2006年10月05日

あなたの出席番号は何番ですか？　今すぐ大きな声で返事をしてください。

トウマさん！
今日はちゃんとウンコをしましたか？　もちかえらなくていいからね。

さて、
自然教室も最後の夜ですね。いまごろ友達とバカ騒ぎをしているのでしょう。
うらやましいかぎりです。（僕が行きたいものでした）

マクラ投げはもうしましたか？マクラは投げてもいいけれどテレビを投げるのは
危険なのでやめたほうがいいです。
僕の小学校の時の友達（藤巻くん）は修学旅行の夜に
テレビのかどで頭を切り、救急病院で傷を４針縫いました。
白い包帯で頭を包んでその後をぼんやりとすごしていました。
（今もまだぼんやりしているかもしれません）

実は、テレビは投げるものではなく観るものなのです。
けれどもあまり観すぎると頭の中身がおかしくなるのでじゅうぶんに注意してください。
これは病院に行っても治らないからです。（たとえ１００針縫っても)

さてさて、
トウマももうすぐ人間の歳でいえば１１歳になるのですね。
馬ならばもうじゅうぶん大人の歳ですが、トウマは人間を選んで生まれてきたので良かったです。
（そもそも馬ならば手紙を読めません、そしてヤギなら手紙をたべてしまいます）

これからゆっくりと寄り道やまわり道をしながら大人になれるなんてうらやましいかぎりです。
（できれば明日から交代しませんか？）

さてさてさて、
ダメな親にめぐまれて生まれてきたのだからこれからたくさんの失敗もすると思います。
でもそれも、この国もこの時代もこの場所もすべてのことはトウマが自分自身で選んで生まれてきたのです。
だからどんなことがあっても人のせいにはしない人間にならなくてはいけませんね。
たとえテレビが飛んできても。

実は失敗をしないで生きていける人間は１０万人にひとりいるかいないかくらいです。
まぁ、この小学校あたりにはそんな人間はひとりもいないでしょうね。僕が保証します。
だからできるだけたくさんの失敗をしてそこから学んでいくのが一番の成功の近道です。
いい失敗をどんどん恐れずにできる馬に、いや、人間になってくださいね。
でもだからといってテレビを投げるのはやめましょう。

さてさてさてさて、
せっかく馬ではなく人間に生まれてきたのだから明るく正直な人になってくださいね。
それとマクラ投げをするような友だちが本当に一番大切な宝物です。
相手の気持ちを常に考えられる人間になれればテレビなんて投げられないはずです。
友だちの大切さはあとになって本当によくわかります。
すくなくとも４４歳の春までにはわかるはずですが、
それでは少し遅すぎるので、今から友だちを大切にしてください。

そうすればどこかにいつでも必ず味方はいます。
そして僕もお母さんもいつまでもトウマの味方です。
誕生日おめでとう。（あぁ、ちがったか？）

でもたとえ味方でも考え方や気持ちはさまざまです。
そういうことにちゃんと気づく人になりましょうね。

さてさてさてさてさて、
先生もきっと言うと思いますが、
元気に家にたどり着くまでが自然教室です。

さらには家にたどり着き、風呂のそうじをして、布団をひいて、親の肩をもみ、
翌日には朝食を準備し（たまごは半熟に）、
布団をベランダに干すところまでが自然教室です。
ぜひぜひ期待しています。

ではでは。
くれぐれもテレビは投げないように。

それといつもおじいちゃんに優しくて・・ありがとう。

＊さてここで問題です。

●向かい合ったひと組の辺が平行な四角形を
　（　　　　　　）という。

空欄をうめたら、小便して寝なさい！！

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