川崎病



長男が5歳になったばかりの夏。
朝から高い熱を出して幼稚園を休んだ。

かかりつけの小児科に連れて行く。
診察が終わり、抗生物質と解熱剤をもらって帰った。
風邪という診断だった。。。

1日、2日と経っても熱は下がらない。
その上、解熱剤を使っても熱が下がらなくなっていた。

3日目にもう一度小児科に連れて行く。
点滴を打ってもらい、抗生物質も強めのものにかえてもらった。。。

そのうち、長男は手足が赤くはれてきた。。
自分で立ち上がる事も出来ない。
寝ながらもうろうとして、訳分からない事を言い始めた。。
目も充血してきて何かがおかしいと思い、
小児科医に電話を入れた。

「すぐに連れてきなさい」とそう言われた。
何かある。。直感でそう思った。

主人も休んでいたので、子供を連れて行ってもらった。
私は1歳になる次男と家で待っていた。。

電話のベルがなる。。
すぐさま取った。
主人からの電話。。。
「これから、紹介状を書いてもらって、総合病院に連れて行く。。
 検査しないと分からないけど、川崎病の疑いがあるから。
 また、電話する。」
そう言って切れた。。
私は、目の前が真っ暗になった。
川崎病っていったい何???危ない病気???
いろいろ考えちゃって、涙が止まらなかった。。。

何時間かして、電話がきた。
「やっぱり川崎病だから。。。このまま入院になるよ。
 それと、すぐに血清を打たないといけないから、
 準備してこっちに来い。」

泣きながら、準備をして病院にむかった。。
病棟に着くと、主人が待っていた。
「今、血清打ってる。あとで、先生から説明があるから。
 あと、何日か遅かったら後遺症の心配もあったらしいよ」
そう言われても頭の中に入らない。。

子供の側に行った。
もう、もうろうとして何も返事しない。
手を握って、「がんばって」という事しか出来なかった。
点滴は72時間続いた。

しばらくして、担当医から説明があった。
川崎病は治る病気で、心配する事はないと。。
ただ、心臓に後遺症が出る可能性がある病気だと。。。
発症して治療が早ければ早いほど後遺症はすくなくなる。。
ただ、長男は発症して7日目に治療を始めた。
かなり遅いらしい。。
後遺症はすぐ出るとも限らなくて、年に1回検診を必ず受けるという事。
せめて、20歳までは受けた方がいいらしい。

小児科医と総合病院の先生との繋がりがあるらしくって
長男の症状は、普通に出る順番と反対だったらしい。。
だから、それだけ発見が遅かったと。。。

入院15日目にようやく退院できた。
心配してた後遺症もそのときには見つからなかった。。
今も、年1回の通院はしてるが、後遺症はない。
そして、本人もとても元気に走り回っている。
あの時の事が嘘のように。。。。

この文を書きながら思い出して、涙ぐんでる。。。。
健康がやっぱり一番です。。。



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