少年の心

中山道散歩/五個荘～豊郷

何を血迷ったか、中山道を歩きたい！と思い立ち
とりあえず東近江の五箇荘から歩き出しました。

以前寄った事のある五個荘の「清水鼻」を≪１３時≫にスタート
（安土から五箇荘に入った最初の集落の出口地点）

道はすぐに国道８号線と合流。
その国道を斜めに横切る格好で旧中山道は続きます

（国道と分岐した地点）

分岐点には、近江商人の姿をした石像と
中山道の文字が見られます

旧中山道沿いの五箇荘の町並みには

立派な瓦屋根の家

どっしりとした藁葺き屋根の家

少し朽ちかけてるけどがっしりした土蔵

又、大正１４年、当時流行したモダンな建物も
（旧五箇荘郵便局）

割とバリエーションに富んだ家々を見ることができました。

途中には大きな石灯籠（常夜灯）

御代参街道の起点のようで
「右・京道、左・いせ（ひの・八日市）」と書かれています。
中山道を通ってきた人が、ここで伊勢神宮へと
歩を進めたことでしょう。
　　　≪通過時間　１３：２４≫

道はやがて水路沿いにでます

が、水路を楽しむ間もなく
五箇荘支所の前あたりで右に曲がります

足元に小さな看板しかないので見落とさないように・・・
　　≪通過時間１３：３５≫

曲がるとすぐに見えたのがレトロ？なお店

「野々村洋服店」と書いた暖簾が少し淋しげです。

火事の時鳴らすのでしょうか・・ある家の軒下で発見

近江鉄道の踏切を渡ると愛知川（えちがわ）にぶつかるので
国道８号線の御幸橋で北へ進みます。

横には近江鉄道と新幹線の線路が走っています。

ここには昔も橋があったらしく、江戸時代には
「恵智川の無賃橋」と呼ばれていたそうです。
当時、橋を渡るには通行料が必要でしたが
地元の商人がお金を出し、慈善事業の一環として
橋を作り、料金を取らなかったので、そう呼ばれていました。

・・・と、橋を渡った先の祇園神社前の看板に
書いてありました（＾＾；

14-1

　　≪通過時間１３：５５≫

交通量のやたら多い国道８号線を歩くこと
約１０分で、＜愛知川宿＞の入口に到着

ここからは車の通行量をぐっと減ります。

最初に目についたのが竹平楼
かなり由緒のある料亭です。　　

町並みは特別おお～っと思う事もなく
昭和の商店街って感じ

次の＜高宮宿＞まで２里・・・８ｋｍかぁ・・・

そして愛知川宿の北端

　　≪通過時間　１４：１７≫

・・愛知川小学校付近で

ほとんど味気ない道がしばらく続きます・・

やがて宇曾川に架かる歌詰橋を越え「豊郷町」へ

　　≪通過時間　１４：４４≫

いつだったか「豊郷小学校」の校舎を守るとか
壊して建て替えるとかで、町長と住民が対立してましたが・・
あれってどうなったんだろう・・・

豊郷（とよさと）は、江州音頭発祥の地ということで
千樹寺の入口に石碑があったのですが・・・

江州音頭・・そのものがわからない私

・・・う～ん・・・

でも、これは知ってるぞ！！！

又十屋敷（豊会館）・・

江戸末期、北前船貿易で財を成した近江商人・藤野家の本家。
明治初期に、我が国で初めて鮭缶を製造販売した商人でもあり
その缶詰が現在の 「アケボノ缶詰」
　　≪通過時間　１４：５８≫

この町で有名人がもう一人

初代・伊藤忠兵衛が暮らし、２代目伊藤忠兵衛が生まれた家

そう、あの 伊藤忠商事 の創始者がここの出でした！

そして更にもうひとり・・・
今は駐車場になってますが７代目・伊藤長兵衛の屋敷跡

先代が創始した伊藤長兵衛商店と、前出の伊藤忠商店を
合併してその初代社長に就いた人。

・・・つまり、あの 「(株)丸紅」 の創始者です

近江商人出身の有名人が結構いるんだなぁと実感した次第

ここまで来て≪１５：１０≫・・・ふぅ～

ちなみに、ここ豊郷は、前出の愛知川宿と
次の高宮宿との間にある町の為、「間の宿（あいのしゅく）」と
呼ばれていたそうで、立場（たてば）茶屋が設けられ
旅人や馬の休息場所として賑わったそうです。
その看板がコレ

　　≪通過時間　１５：２０≫

ここまで２時間２０分、ちゃんとした休憩もせず
写真撮る時以外、歩き通しなので
凡そ１３～１４ｋｍ歩いたかなぁ・・
（ダイエット？も兼ねてるので割と早足な私）

さすがにお腹も減り（朝ご飯が１０時頃だったので
そのまま来てました・・・）

スーパーに勝手に置いてきた車も心配なので
今回は、ここで終了。

近くの豊郷駅から五箇荘まで電車に乗車