古代のロマンをたずねてpart.2

古代のロマンをたずねてpart.2

鳥谷口古墳

pleさんのブログ を見て「いつか是非行きたい。」と思ってた古墳です。



ようやく念願がかなった思いです。




池から見た




古代史最大のヒーロと私が勝手に思っているのが大津皇子です。
大津皇子は天武天皇の皇子で聡明で立派な体躯、その上人柄も良く次期天皇にと誰もが願ったに違いありません。



しかし天武天皇の后・持統天皇はそんな大津皇子を苦々しい思いで見ていたに違いありません。



病弱で、凡庸な自分の息子に皇位を継承させるために邪魔になったのでしょう、大津皇子を無罪の罪で殺してしまいます。



大津皇子にとって、持統天皇の姉でもある自分の母が早くに亡くなった上に、父でもある天武天皇が亡くなった時に、その運命は避けることが出来なかったのかもしれませんね。
大津皇子の姉・大伯皇女は嘆きます。




うつそみの人なる吾や明日よりは

        二上山を弟背(いろせ)と吾が見む

                      大伯皇女(大津皇子の姉)


(この世に生きている私は、明日からは二上山を亡くなった弟だと思って見るのでしょう)




大津皇子は二上山に葬られたと言われています。
二上山の雄岳に大津皇子の御陵があります。




しかし、謀反人を誰もが美しいと眺める二上山の頂上に本当に葬ったりするでしょうか。




持統天皇が無罪の罪で葬った為に怨霊が恐ろしくて後に頂上に御陵を作ったというのは納得がいきますが、何分当時は謀反人です。





山裾にひっそりとお墓を作り、心ある人がこっそりとお参りしたのではないでしょうか。




鳥谷口古墳





それがこの鳥谷口古墳ではないかといわれています。
今回実際に行ってみて、私も本当にそうなのではないかと思いました。





大津皇子




何といっても、鳥谷口古墳から飛鳥全体が綺麗に見渡せるのです。





飛鳥一望





こんな場所でしたら、大津皇子も飛鳥にいる愛する人たちをずーっと見守ることも出来ます。






公園になってる







それから、ここは誰のお墓と指定されているわけではありませんが、地元の人が本当に大切にしている様子が伝わってきました。






看板



手入れの行きとどいたこの一帯は気持ちよくいつまでもゆっくりしていたいくらいでした。




ここから、飛鳥を眺め、二上山を見つめ大津皇子と大伯皇女に思いを馳せながらしばし楽しいひと時を過ごしたのでした。

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