古代のロマンをたずねてpart.2

古代のロマンをたずねてpart.2

丹生都比売神社


私は二度目の参拝ですが、ここは何度来ても良いですね。




丹生都比売神社の『丹』は丹砂(たんしゃ)の鉱山から採れる朱を意味します。

古来、朱には魔よけの力があり悪いものを退ける強い女神として信仰されてきました。






丹生都比売神社・鳥居





丹生都比売は『古事記』では、稚日女命ともいわれ、素盞鳴尊が高天原で悪さをして、屋根から馬を落とし機織りの針でついて死んでしまうという逸話も残っていますが、実はこの神様本当はとても強い力を持っておられるのです。



たとえば、神功皇后が朝鮮出兵の時もここへきてお祈りをして、船を赤い色に塗って出兵し勝利したとも言われています。



また、鎌倉時代の元寇のときには幕府はこの丹生都比売神社に祈願し、その力により救われたとされています。



現在でも、神社仏閣の建物には朱が塗られたものが多いのはこの魔よけのためです。






たいこばし






紅葉の季節、この赤い太鼓橋がとても綺麗です。






拝殿1





拝殿では、心をこめて感謝のお祈りをしました。





拝殿2






ここの宮司さん、丹生晃一宮司が色々なことをお話ししてくださいました。


平成16年、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、この丹生都比売を含む紀伊山地一帯が世界遺産に登録されました。

その理由として、ユネスコはまず「日本古来の信仰である神道とインドから東南アジアに伝わった仏教がこの地において融合し、現在まで1200年にわたりその関係が続き、それらの文化的遺産が残っていること。」と高く評価しています。


この1200年前とは、弘法大師空海によって、高野山が開祖されたことを指します。

弘法大師は真言密教の修行の拠点を神々の鎮まる山、高野山に求めました。
そしてまず、守護神としてこの神社の神である丹生都比売(にうつひめ)大神と高野御子(たかのみこ)大神を祀る神社を立てました。

これが、日本における「神道と仏教の融合」の始まりです。


ということを教えて下さりました。


そのほか、




紅葉




とても良い季節にこの神社に来ることができ、大変満ち足りた気持ちになることが出来ました。





かえり




ここは、山深いところにありこの周りの景色はすばらしいものがあります。

日本の風景100選にも選ばれているのだそうです。





日本の風景100選




宮司さんからたくさんの話を聞くことができ、心も現れたようです。

4月第3日曜日には「花盛祭(はなもりさい)」といって桜に加え参道には地元の人たちが持ち寄った花々が飾られ、春の到来を祝うのだそうです。

いつか、そんな素敵なお祭にも来てみたいなと思いつつこの地を後にしたのでした。

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