今年もJALEO FLAMENCOがイギリスにやって来た。毎年秋に、地方の小さなホールを廻りながらやってくるセビリヤのカンパニーだが、去年ロンドンのRoyal Festival Hallに隣接するQueen Elizabeth Hallで公演を行い、「おお、ついにイギリスでもメジャー化」と感動していたら、今年はそのメジャー化も本格化し、ケンブリッジやグラスゴー等の比較的大きな町での公演のみの模様で、もう家の近所でそのステージを見ることはできない。
私は過去2回、おととしロンドン北部の小さな劇場で、そして去年はアスコットペーニャでステージを拝見させていただいた。 メンバーは、私が最も尊敬するバイラオーラの一人Ana Maria Blanco(先生と呼ばせていただく)と、男性ダンサーCarlos Cabello、シンガーが超渋いJuan Reinaと実は若いTrinidad Montero、それにギターがイギリス人のEl Ingles(と、もう一人)という構成だ。いくらイギリス人とはいえ、この El Ingles(「イギリス人」)という芸名は工夫が無さ過ぎてちょっと笑える。