今日はRoyal Albert HallにJoaquin Cortesのショーを観に行った。 私はホアキンのビデオを持っていたりするのだが(人から貰った)、正直、彼のサパテアートの凄さは認めるものの、すぐ脱いじゃうところとか、やたらに観客から拍手をもらいたがるところなんかが実はイマイチ好きになれなかった。まあでも、一フラメンコ練習生として一回位はこの知名度抜群のスター様を拝見しておかなければと思い、とりあえずチケットを買ったのだ。
第二部、黒のスーツで登場したホアキンがSolea por Buleriasと確かサンブラを披露。それぞれ25分、30分という長丁場を踊るうち、ジャケットを脱ぎネクタイを取っていくホアキンに会場から黄色い声援が飛ぶ。どうもスペイン系の「追っかけ」がいるらしい。 この第二部では、予想以上にフラメンコそのものの踊りが見られて良かった。普通にブレリアステップやジャマダをするホアキンを見て、ああ、彼と同じ踊りを習っているんだななんて、ちょっと感慨に浸った。同じ踊りとはいえ、その素晴らしい身体能力にはもう唖然としてしまうしかない。フラメンコを知り尽くしたその演技は、今まで見てきた男性ダンサーの中では、やはり全ての面で一番だと思った。