櫻と蝣深の仲良し姉妹部屋

櫻と蝣深の仲良し姉妹部屋

優しい月



傷が痛いんじゃ無いの。
心が痛いの。

「死んでしまえば良い」

そんな声が頭の中で鳴り響く。


何度傷付けてもやがて痕に変わる。
何度血と涙を流してもやがて乾く。

繰り返し・・・繰り返し・・・


でも最期の日までは我慢。
箱庭へ逝くにはまだ早過ぎる。
だからこんな虚しいことを延々と繰り返し其の日を待つ。


月に問う。
「生きるとは何か?死すとは何か?」
月は黙って見下ろすだけ。


私は「生きてる」のではなくて「生かされてる」
「死す」とは「身体が灰になる事」

もっと大事な事は自分の心の中にだけ置いておこう。

其の大事な事を想いながら
私は今も、消えない・・・癒えない傷と共に生きてる。

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