台湾の嫁~台湾っておもしろいのねん~ 

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便所サンダル


ごみ周辺物語10 ~便所サンダル~


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「ティーターイム♪」

といいながらコンビニに入って来て

各自ホットドリンクを買っているもう一つの集団は各国連合なのだろうか。

話している言葉は英語だ。


そのにぎやかな雰囲気はまるで中学生や高校生のそれのように

うれしそうにはじけている。

輪の中心にいてしきりにしゃべる女の子。

逆に輪から1歩下がった形で参加して

恥ずかしそうに受け答えする女の子。


そんな様子だけで、

こちらにもその子がもう長い事台湾で働いているのか、

来たばかりなのかが、わかるのが面白い。


その女の子達の間を通りぬけて外に出て見ると

今日もいるいる、ニーヨン(お手伝い)アイドル

ミスター便所サンダル。


彼はかなり年季の入ったスクーターにのって

いつもこのコンビニ前の収集車停車場にあらわれる。

ミスター便所サンダルとはかなり失礼なネーミングだけれど

うちのトイレ(お風呂も一緒だけど)で使っている、

婆が買ってきた、個人的な美意識としてはかなり許しがたい

サンダルと同じ物をいつも履いているのでついつい、

そこに目が行ってしまい、勝手にそう呼ばせてもらっている。


ちなみに冬でも、である。

それは彼だけではなくて、こちらの男性女性に良く見られることだ。

寒い寒いと上半身はセーターの上にコートまで羽織っているのに

足元は素足でサンダル。


一度「なぜ?」と聞いて見た所、

「くつしたが汚れるから」と、

私にはものすごく理解しがたい答えが返ってきて以来、

彼らにそれを 問うて見たことはない。


素足が好きだから素足でいるのだ。

くつしたが好きではないから穿かないのだ。

そう思うことにした。


で、そのミスター便所サンダルはいったいなぜにそこにいるのか?


私がニーヨンのアイドルだと書いたからと言って

別にそこで、歌っているわけでも踊っているわけでもない。
(当たり前だ)

ニーヨンたちは今日も彼の所に財布を片手に走り寄るのである。

そして彼は勝手知ったる自分のバイクのお尻(荷物入れ) に

ゴソゴソと手を突っ込むのだった。





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