リカーの海にちょっと漬かってくる

リカーの海にちょっと漬かってくる

いちご酒

散歩途中で寄ったスーパーでいちごが安かったので漬けることに。

いちご自然乾燥中

購入したいちごは栃木県産とちおとめで1パック約500g弱で300円だった。通常価格(?)のパックの物に比べると全体的に粒は小粒なのが安さの理由なのだろう。写真は水で洗った後に、水分を拭き取りつつへたを取り、漬け込む準備のために自然乾燥しているいちご。

皮剥ぎレモン

今回は焼酎4合分で漬けるので、レモン果実を2個投入する。大変上手に皮が剥けた。

いちご酒準備完了

いちご400g、氷砂糖75g、レモン果実2個を漬け込み瓶に入れ、酒を注ぐ準備万端整ってござる。

氷砂糖は80gにするつもりだったが、袋の残りが75gしかなく、わざわざ追加購入してまで足したくなる程足りなくもない筈なので75gとなった。

いちご酒初期状態

グラニースミスを漬けた時に買った宝焼酎純35の2.7l入りPETの残り720mlのつもりで準備したが、量ってみたら750ml。最近誤差が小さくなっている気がする。

いちご酒2日目

調べた中で漬け込み期間が最短なレシピでは1昼夜で果実引き上げとあった。この写真は漬け込んで2日目の物。なる程……見かけ的には結構完成してる風だなー。

漬け込みから1ヶ月経過したので味見をしてみたところ、やはり未だ熟成不足という感じ。いちごの香り、レモンの酸味、砂糖の甘みそれぞれあるが、馴染んでおらずバラバラというイメージ。

漬け込みから2ヶ月経過したので果実を引き上げ、濾してから瓶に詰めた 。味見してみたところ、先月よりは多少馴染んだ感じもあるが、それでもまだバランスが乱れている印象なので、もう暫く放置して熟成を待つことに。

瓶詰めから1ヵ月後の味見 では、香りは甘いいちごのままだが、味は微妙にいちごっぽくない何かという雰囲気に変化した。それはそれで美味いのだが、面白い味わいだな。

瓶詰め後3ヶ月目の味見 では、香りからフレッシュさが失われ、味わい的にもレモンの酸味が目立つようになってきた。瓶詰めから1ヶ月目程度までの変化はそう悪くない印象だったが、その後2ヶ月の変化は劣化に感じられる。やはり早飲み推奨。

ちょくちょく味見をしつつも、瓶詰め後半年ほどの時間が経過していく過程で感じたのは、「このいちご酒の良い時期は既に過ぎ去ったのでは?」という疑問である。いちごの鮮烈な風味は瓶詰め直後から単調に失われていったのに対し、熟成した味わい的な物は失われた物と引き替えにできるほどのものには感じられない。

これは二段仕込みが良いという説にも頷ける。いちご果汁やレモンの酸味などが酒と馴染む前にいちごの風味が失われてしまうので、味わいが馴染んだ頃にいちご成分を追加するのである! というのが狙いだろう。

……とは言え、いちご酒という存在はまぁ想像の範囲に納まる感じであり、敢えてもう一度漬けてベストレシピを探すなんて気力は沸いてこない。(2013-12-16完飲)

参考サイト

これもまた定番メニューの一つ。概要を抜き出すと次のようになる。

出典 いちご果実 氷砂糖 その他 漬け込み期間 熟成期間
いちご酒レシピ(酒1.8l)
オエノングループ
800g〜1kg 200〜300g 好みによりレモン4個 3週間以上 -
サントリー
1kg 200〜300g レモン4〜5個 1ヶ月以上 -
宝酒造
1kg 200g - 2ヶ月で果実引き上げ 6ヶ月
中野BC
500g(1個) 100〜200g レモン4〜5個 2ヶ月で果実引き上げ 1ヶ月以上
日本蒸留酒酒造組合
1kg 100〜200g レモン4〜5個 1昼夜でレモン果実といちご果実引き上げ 1ヶ月

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