★ 季節を感じながら・・・ ★

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入院~がん退治



 事前に約束された時間に外科外来へ。私は4人部屋への入院となりました。

 一通り病院案内をしていただき、夫と再び、Y医師に呼ばれ、あらためて手術についての説明を受けました。
 病棟看護師も同席して、なにやらメモ・・・していたような
 説明で、リンパ節のことを再び確認・・・くどい?

 午後は、夫が職場に戻り、私は、血液凝固検査・肺活量検査のみ

 身体に異常があるわけでもなく、いたって元気なのに、病院着を着て、ベットに横になると急に病人の気分になってしまいました。

 夜、突然友人Kちゃんが面会に・・今回のことは知らせずにいた友人でしたが、他の友人に聞いたと、「びっくり」して取り急ぎ駆けつけてくれました。ちょっと行くというような近い距離では無いので、恐縮し、でもうれしかったです。やっぱり、必要以上に明るく「だいじょうぶ」と説明したのですが・・・

7月21日(手術前日)

 Fちゃんと、Mちゃんが来てくれて、昨夜のKちゃんの話をすると、「これで、ガン退治のお供のさる・キジ・犬がそろったね。後は明日本番の鬼退治ならぬガン退治だよ。がんばれ」というメッセージを残してくれました。
 日の丸はちまき締めて(?!)、明日がんばる!!

 看護師さんから手術までの流れを説明され、麻酔科医師と面談、CT検査、抗生剤アレルギーテストがこの日のメニュー


 この日、書き留めたメモ 
~胸がひとつなくなるということ・・なんだかすごいことのように感じるけど・・命と引き替えなんだと言い聞かせて、強い気持ちで向かっていきたい。~

7月22日(手術当日)

朝6時浣腸、看護師さんが「緊張しないですか?」と聞いたので、「今は、緊張とか、恐怖とか、なんだかどういうふうに気持ちを持っていってもちがうような・・・」

 手術は11時30分から。夫と母親が2時間ほど前に到着。友人から荷物が届いていたと、持ってきてくれた。鼻の奥がツーンとなる・・・

 術着に着替えて、肩への筋肉注射。「この注射で眠くならないかも知れないけれど、麻酔が効かないとかじゃないので、心配しないでね」看護師談。まったく心配無用でした。3秒以内に意識なし。病室をベットごと出るときに、同室の方が「がんばってね」とエールを送ってくれて、私は「行ってきます」と答えたらしいのだけれど記憶なし。
 したがって、手術室に入ったのさえ知りません。医師や看護師は何人いたのかな~?

 回復室で、意識を戻しかけた時の第一声が「がん退治終わったの?」だったそうで、医師が「終わった、終わった」と答えてくれたとか・・・私、記憶なし

 若干の熱が出た以外は、自由に寝返りできない苦痛と、暗闇の中で時間の流れがわからず、ひたすら朝が来るのが待ち遠しかったというぐらいで、痛みも、苦しさも感じずにウトウトしていました。

 翌朝には、ドレーン、点滴以外の全てのものが外され、随分身軽になり、血液検査、移動式のレントゲンがきてX線、そして回診。

 お昼には、点滴棒とドレーンをぶら下げて歩いてもとの病室へ。

手術2日後には、リハビリを兼ねて自力で髪も洗えたし、3日目からは、アキレス腱の突っ張りに危機感を感じ、院内をよく歩き回っていました。ドレーンをたすき掛けして(まるで、幼稚園バック?)

8月1日(手術10日後)

 ようやくドレーンが抜けて、身軽になり、シャワーの許可。

 この日書き留めたメモ
~ シャワー室のカガミに映った自分の姿に涙が止まらなくなった。命と引き替えだと躊躇なく、頭では理解、納得したはずなのに、いったいどういう感情なんだろう、シャワーに打たれながら、気持ちが収まるのをひたすら待った。全部をちゃんと受け入れたつもりなのに、自分で自分をもてあましてしまう。~

8月5日 退院


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