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2006/06/04
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カテゴリ: 個人図書館
青春の蹉跌改版

≪生きることは闘いだ、他人はみな敵だ――貧しさゆえに充たされぬ野望をもって社会に挑戦し、挫折していく青年の悲劇を描く長編。≫


●石川達三
●新潮文庫
●読了日:1998年3月30日


だいぶ昔に読んだ作品ながら、ぼんやりとではあるが印象深い。

というのも、内容はあまり覚えていないのだが、ただひとつ
「いったん関係ができてしまうと、女っていうのはこうも恐ろしいものなのか」
と思ったのは、今でも覚えている。

主人公は貧しいがゆえに、高い理想、強い野望を持つ青年。
周りに対して「けっ」「ふんっ」という態度をとるような孤高な彼、女に対してもそうやすやすと自分の貞操を捨てたりしない。
彼は「童貞」ということにすごく誇り高い、純粋なものを抱いている。

それが、後半、彼の前に現れた「そう好きでもない」女によって、彼の童貞は失われ、しかもはまりこんでしまうのである。
それを必死に心の中で否定しつつ、誘惑に負けてしまう。

そして最大の衝撃「私、赤ちゃんができたみたいなの」的発言が女の口から飛び出るのである。


ただ、「安易に関係を持つと大変なことになることもあるんだな…」と空恐ろしくなったのははっきりと覚えている。

とにかく面白い小説であることは確かである。
題名の示すとおりこれは青春の蹉跌、若気の至り、崖を転がり続けるように堕ちていくさま、誰しもに可能性があるこの設定、若い人に読んでもらいたいです。





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最終更新日  2006/06/04 11:19:45 PM
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Re:『青春の蹉跌』石川達三(06/04)  
童貞に誇りを持っているなんて、今の世の中では考えがたい!
その男性が女性によって、人生が狂わされていくわけですね。
なんだか、もの悲しいような、滑稽なような・・・
面白そうなので、いつか、読んでみたいと思います。 (2006/06/05 01:30:46 PM)

Re:チューピットさん  
mauzai  さん
この主人公、なんだか憎めないんです。
特に、この「つい誘惑に負けて」女と関係を持ってしまって以後、あれよあれよと深みにはまっていくところなんか…。
青春って恐いなと思いましたよ。
チューさんもぜひ読んでみてください。 (2006/06/05 10:34:32 PM)

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