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白い倍音の魔法使い

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白い倍音@ そうだったんですね ごちゃまぜアイスさんへ  ブログ閉鎖さ…

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September 21, 2008
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 父が病室で切れた。

 切れた経緯は、ただその出来事が地雷を踏むきっかけになったにすぎないと思うのでここでは省く。
 ただ、私の一言が地雷を踏んだ。

 「いつもくどくどと細かいこと言うな!
俺がどんな気持ちで毎日病院に来てると思うんだ。
毎日朝4時半に起きて、洗濯して、お母さんの世話をして。
俺はもう75歳なのにこんなことやらされて。
俺は今まで10年以上もほったらかしにされていたんだぞ。
俺の気持ちがお前らにわかるのか!!!!!!!!」

 あの般若顔で・・・

 私は父がそう怒鳴る顔をじっと見てた。
「あぁ、この人のこの般若顔久しぶりに見た」と動揺することなく冷めた思いでじっと見た。

 子供の頃から、父が癇癪を起こしたときのこの顔を表情を何度見てきたことだろう。
普段、無口で他人と交流することがほとんどなく、趣味は仕事という父が、母との喧嘩で切れるといつも見せてきた、あるときは物を投げながら、あるときは母に暴力を振るいながら見せてきたこの表情。
 私が結婚して、父と母がある事情で10年近く別居してからは見せることがなくなったこの表情。
 それを久しぶりに見た。
過去の父の姿が、ありありと鮮明に私の脳裏に思い浮かぶ。
 てっきり、年で性格が温和になって父も変わったと思い込んでいたけれど、父は変わってなどいなかった。

 そして私も言い返す。
父はそのまま病室を出て行くかと思ったが、ブツブツ言いながらどっかりと不機嫌な表情のまま病室の椅子に腰を下ろした。

「あなたはもう帰りなさい、私のことは大丈夫だから」
と取り成され病室を後にした。
 こういうときいつも思う。
どんな状況になっても母親というものは母であり続ける。
そのすごさを思う。申し訳ない、お母さん。

 病人にストレスや心配事は絶対避けたいことなのに、自分の愚かさを思う。

 それにしても、父は母と別居していた10年間を恨んでいたと初めてしった。
また母の看病にストレスを感じていることも・・・
「やらされて・・」という言葉にショックを受けた。
父は母の看病をやらされていると感じているんだ。
 ここでは、父と母の関係のことは書かない、私にはわからないから。

 ただ、私がわかったのは、私は父にすごく執着していること。
私には理想の父像がある。それをずっとずっと父に求め続けていた。それをしても無理だと、どこかではわかっているはずなのに、凝りもせずずっとずっと求め続けていた。
KNさん(父の名前)という人ではなく、私の理想の父をKNさんにずっと求め続けていた。
 でも得られない、どうしても得られない、その思いは憎しみに近い思いを抱く。
愛の反対は憎しみではない、愛と憎しみは近いところにある。

 妹にそのことを話したら妹は淡々と
「私はとっくの昔にそんなことわかってた。
だから理想の父像なんてない、もうそんなものは昔に捨てた。だからお父さんとは普通に付き合える」と言った。驚いた、妹も同じように感じていたことに。
妹は父に近い存在で父の理解者だと思っていたから。

 父の般若顔を見て、昔を思い出し、すっと何かが冷めた気がした。
 父に対する幻想、叶えられるかもという期待
あの般若は私に現実を教えてくれた。

 まだ、父に対する確執はあると思う。
母を介して父とも接することになると思う。

 父は父である前にKNという一人の人間であることを、受け入れなくては、私の確執は終わらない。






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Last updated  September 21, 2008 01:40:23 PM
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