アンクレット


あんはアンクレットを3つ持っていた。
持って いた んだから今は持っていない。

ひとつは自分で買った物。
田舎だし、当時アンクレットなんて流行ってなくて・・・。だからオーダー(生意気な小娘!!)でした。
これは、仲良しのおばちゃんに記念の品としてあげた。「あら~、☆ちゃん!素敵なブレスレットね~。」おばちゃんはアンクレットという物を知らなかった。「つけさせてね~☆」その逞しい手首にピッタリで、とても気に入ってくれたし、脚につけるんだと説明しても、わかってもらえなかったからブレスレットとしてあげた。(;゚∇゚A …

もうひとつは憧れのひとにもらった。
「ありがとうございます!」と無邪気に嬉しかった。

(今はきっと海の底に眠っている・・・・。)


最後のひとつはそのひとにさよならのしるしにあげた。
脚からはずす時、小さいダイアが綺麗に瞬いていた。 

だから あんは アンクレットを持っていない。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: