日々云々。

日々云々。

年上の男


身体が大きくて威圧感があり、威風堂々としたいでたち。
正直言って眉間に皺の寄ったそのいかつい顔も怖かった。

あたしとは交わることのない
縁もなけりゃ関わることなどないと思ってた。
いや実際殆ど違う世界の人だったのよ。

ひょんなことがきっかけで言葉を交わしたの。
あたしのあのときの顔はまるで怯えていたと
あとから何度も思い出されては笑われたっけ・・・



あたしがあなたに慣れるまで時間はさほどかからなかった。
だってそんな風貌とは裏腹にあなたはとっても優しかったから。
そのギャップを知るたびあたしはあなたが気になっていった。

あなたのことがだんだん好きになっていく。
好きになってもいいですか?
思いを伝えてもいいですか?


年上の男はあたしの顔を見て・・・
それから嬉しそうにあたしを抱きしめた。

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