≪☆女神☆の広場≫

≪第八話≫

<元彼>

あれから何日か経った或る日

随分連絡が無かった彼(元)から

突然電話が有り

どうも悩みが言え相談が有るって

1度都合を付けて欲しいと・・・

さてさて、如何な物か?

後で思った事!

何故この時悩んだり仕方ない等と思ったのでしょう

すぐにはっきり断わらなかったのか?

今でも分からない

もう未練等一滴も残って無かった筈なのに

ただいつものお人好しの自分の顔が邪魔して

とうとう逢う約束までしてしまった

この時は

これがこれから始まろうとしている

地獄の序曲とも知らずに・・・・・

で、数日後の事

彼に私を放置してた事を後悔させるべく

念入りに身繕いをし

しかも新たに洋服まで購入し

完璧に作り上げた

いつもと違う私が其処に居た

そしてついに約束の場所へ

別にそわそわしてた訳でも無いけど

何故か足取りが軽かった

・・・・・・・

待ち合わせの場所に行くと

彼は既に待ってて

タバコに火をくぐらせて

慌しい感じでプカプカと吸ってた

私が声を掛けると

決まり悪そうに

慌てて火を消して私の方に向き直って

『やぁ~!久し振り!』と簡単に挨拶

まだ説明をしてなかったけど

この彼とは自然消滅状態で

確たる終わりをしてた訳でなく

彼にとっては続いていると思ってた

音沙汰が無かったのは

浮気性の彼が他の女性と睦み有ってた

その彼女とどうやら終わったらしい

それで私の事をふいに思い出したらしい

これって酷い話だよね?

そんな会話をしながら

彼のアパートへと歩いている2人

どうして彼のアパートなの?って

待ち合わせの場所は彼の最寄の駅だった

其処に落とし穴が開いている事も

今の時点では知る由も無かった

何と浅はかな私なんだろう?

で彼のアパートに辿り着いて

散々訳の分からない彼の言い訳を聞かされ

お腹が空いただろう?って言う彼

で、材料を見せて私に作ってとの事

この食材は私の得意とする料理の材料で有った

何と手回しの良い事!と思いながら

厨房に向かって行き料理を作り始めた私

彼はその間レンタルしたビデオを見ると言う

私に配慮してか音声はヘッドフォンで聞き

画面は私の居る場所からは死角で見えず

何を観ているのか分からない

時折彼の呻き声とも溜息とも付かぬ声が聞こえ

漸く料理も出来

『お待たせ、やっと出来たわよ』と

後ろ向きのまま声を掛ける私

近づく彼の足音を聞きながら

料理を盛り付けている私は

その足音に振り向き

その時の彼は

明らかに狼に変貌し怖い顔で

私を後ろから羽交い絞めにし

突然、唇を奪われた私・・・

・・・・・・・・・・・



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