全30件 (30件中 1-30件目)
1
夏に義妹さんからもろた本をやっと読んだ。坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道 中川右介著歌舞伎初心者の私にとって、興味深い内容やった。玉三郎さんのことも書かれてるけど、歌右衛門さんや養父守田勘彌さん、その時代のことのほうがボリュームとしては多いぐらい。1960年生まれの著者が歌舞伎を初めて観たのは、1985年4月歌舞伎座の團十郎襲名披露公演やったそうや。膨大な資料を収集し、比較対照作業から見逃されていた事実を再構築するスタイルで、「松田聖子と中森明菜」「カラヤンとフルトヴェングラー」「十一代目團十郎と六代目歌右衛門」「大女優物語 オードリー、マリリン、リズ」などを書いてはる。引用が多いし、文体も読みにくくて、最初は読むのに難儀した。誤植もあるし。「歌舞伎会に君臨する女帝・歌右衛門が、古参の劇評論家とともに、玉三郎を拒否し続けたけど、大衆からの熱狂的な支持を得て、玉三郎は奇跡的に立女形(たておやま)として頂点に上りつめた」というストーリーに合わせて、ちょっと強引に引用してるようにも思うた。ただそれを差し引いても、綴られてる事柄はおもしろい。三島由紀夫とのことや、発足当時国立劇場の制作部にいはった伊藤信夫氏の存在など。 章立てはこんなふうになってる。 第一章 玉三郎と三島由紀夫 莟の花の発見 ~1970年 第二章 玉三郎と守田勘彌 深謀遠慮の時期 1970年~75年 第三章 玉三郎と歌右衛門 立ち塞がる女帝 1975年~85年 第一節 桜姫 1975年 第二節 シェイクスピアと泉鏡花と三島由紀夫 1976年~78年 第三節 文化勲章と単独公演 1979年~82年 第四節 揚巻と鷺娘 1983年~85年 第四章 玉三郎とさまざまな世界 歌舞伎を越えて 1986年~2001年 エピローグ 歌舞伎座さよなら公演 あるいは御家再興 2009年~10年私が歌舞伎を観始めたのは、2007年11月の東京国立劇場。藤十郎さん、三津五郎さんなどの通し狂言 摂州合邦辻。玉三郎さんの舞台を初めて観たのは、2007年12月の歌舞伎座。ふるあめりかに袖はぬらさじの芸者お園やった。それから何度か玉三郎さんの舞台を観せてもろてる。私の玉三郎さん観は、きれいで上手で、底が知れない人。よくも悪くも歌舞伎の世界におさまりきれてないような感じ。著者はエピローグの最後で、歌舞伎座さよなら公演 御名残四月大歌舞伎のことを書いてはる。御名残四月大歌舞伎歌舞伎座改築前の最後演目が、團十郎の助六と玉三郎さんの揚巻による助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)。それを筆者は、江戸三座の座元の一つである守田勘彌家の御家再興とも見る。「役者は團十郎を頂点に頂き、その團十郎を守田勘彌家が支えるという構図を、変則的ながらも示すことで、歌舞伎界は徳川政権時代からの秩序を回復したともいえる。九代目團十郎亡き後、劇界の頂点の座は、五代目歌右衛門、六代目菊五郎、そして六代目歌右衛門とバトンが渡されてきた。その百年の空白を経て、劇界はようやく旧来の姿に戻ろうとしている。」秩序とか旧来とかっていうのはようわからんけど、玉三郎さんが守田勘彌家の再興を果たしたというのは、興味深かった。江戸三座とは、中村座、市村座、守田座(森田座)のこと。興行主として座元だけが、座を主宰し芝居小屋を経営することができたそうや。中村宗家の勘三郎さんが、平成中村座やコクーン歌舞伎をつくりだし、守田勘彌家の当主玉三郎さんが、歌舞伎以外の舞踊公演、映画監督、演出などを手がけてはるのは、お家の流れでもあるんかもしれん。玉三郎さんのこれからが楽しみや。原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 651輪)紅ちどりの開花 0輪(総計 2輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 楽天ブックスの「ブログネタ」をブログで紹介して10万ポイント山分けに参加しよう
2010年09月30日
コメント(4)
江華島で摩尼山に登ったり、江華汗蒸幕に入ったりしたとこまで書いた翌日、ソウルひとり旅4日目の7月6日。筋肉痛で足が痛い。お宿の朝ごはんは、オムレツサンドイッチ。それからのんびりしてて、11時半に出かけた。 まず、ウリ銀行で両替。1万円が137912W。実際にくれるのは137900W。今までの経験上、街中の銀行で両替するのがレートがええようや。コンビニのGS25で、1万W(約730円)の国際電話カードを購入。公衆電話から、だんな様に電話するのに使う。金浦空港で買うた国際電話カードよりこのほうが、ようけ通話できるみたいや。Tmoneyに1万W(約730円)を追加チャージ。ランチを予約してあるお店がある仁寺洞(インサドン)のほうへ歩いていく。光化門の再建工事が最後の追い込み。大韓民国の独立が宣言された光復節の8月15日に完成、一般公開されたようや。2007年7月にソウルに行った時は、完成は2009年末の予定やったんやけど。45年ぶり公開の景福宮集玉斎と復元中の光化門今年は、大日本帝国が大韓帝国を併合してから100年にもあたる。庚戌国恥100年という言いかたもあるみたいや。光化門(クァンファムン)は、朝鮮時代の正宮である景福宮(キョンボックン)の正門として1395年に創建。1592年の文禄の役(豊臣秀吉の朝鮮出兵)で景福宮とともに焼失。1864年高宗の時に再建されたけど、大日本帝国が統治支配していた時代の1927年に朝鮮総督府が景福宮の東側に移設。1950年の朝鮮戦争で再び一部が焼失し、1968年に鉄筋コンクリートで復元されるという苦難の歴史がある。高宗当時の位置とは角度が微妙に異なっていたのを直し、コンクリート製だった楼閣部分をすべて木材で再建するために、2006年12月4日から4年がかりで解体修復工事をしてた。門に掲げられている額の「扁額」は、解体前は朴元大統領によるハングルで書かれたものやったけど、今回は写真をもとに高宗時代の漢字の額を復元して掲げたそうや。日本人としては、こういう歴史があったということを認識しておかなあかんやろなあ。光化門から市庁方面へと続く世宗路もすっかり様変わりしてた。16車線の道路の中央6車線を廃止して、そこを幅34m、長さ557mの光化門広場とし、8月1日に完成したそうや。周辺にはソウル市庁、ソウル市議会、政府総合庁舎、日本大使館、アメリカ大使館、朝鮮日報や東亜日報の新聞社などがある。うろちょろしてたら、お昼の予約時間に遅れそうになってきた。(旅行時の為替、100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 6輪(総計 651輪)紅ちどりの開花 1輪(総計 2輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月29日
コメント(2)
今年はあかんかと思うてた、朝顔の紅ちどり。やっと咲いてくれた。ゴールデンウィーク明けに蒔いた種は、全滅。コンポストで作った堆肥を土に混ぜて使うたんやけど、完熟が済んでなかったみたいや。それにハンギングの鉢の水抜き孔をふさいだままにしてしまったので、根が育たんかった。後から同じ鉢に種を再度蒔いて、それがなんとか咲いてくれた。一昨年は1812輪、昨年は633輪も花をつけてくれたんやけど、今年は10輪もいきそうにない。ベランダのシンボルツリーやったローズマリーもこの夏の暑さからか、葉が全部茶色くなってしもた。なんとか復活してくれへんかなあ。原種ハイビスカスは、続々と花を咲かせてくれてる。これも大きな株になったから、これから植え替えせなあかん。植物を育てるのは、むずかしいなあ。でも、楽しい。原種ハイビスカスの開花 7輪(総計 645輪)紅ちどりの開花 1輪(総計 1輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月28日
コメント(5)
江華島で韓国の伝統サウナ汗蒸幕(ハンジュンマク)に入ろうとするとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。松の木を燃やす昔ながらの汗蒸幕を再現してる江華汗蒸幕。100%国産の松の薪を4時間焚きつけて、内部の温度は100度以上になってる。覚悟を決め、麻袋をかぶってドームに入る。熱い、熱い、熱い!今まで体験した汗蒸幕の中でも一番熱い。息をすると気管まで焼けてしまいそう。3分も入ってられへんかった。お水を飲んで、寝っころがって休憩し、一息ついたところで、再度挑戦。今度は最初よりはましやけど、汗がだらだらと流れる。3分ぐらいで我慢できなくなって出てきた。また休憩。隣にいた韓国のおばさまが、じゃが芋をすりおろして、じゃがいものチヂミを作って食べてはる。私にもおすそわけでくれはった。モチモチしてておいしい。お返しに桑の実をあげた。懐かしそうな顔で眺めてから食べてくれはった。そうしていると、お店のおばさんがやってきた。何か尋ねてはるけど、韓国語でわからん。おばさまが指を3本立てて代わりに答えてくれはった。ドームに何回は入ったのって聞いてはったみたいや。それは、立派立派っていうてはたような。それから、ヨモギ蒸しができなかったんやけど、ヨモギの成分が入った石けんにお湯をつけて背中にこすりつけていきはる。ほかの部分も自分でしなさいっていう、身振り。全身に石けんを塗りたくったら、そのまま熱いドームのなかに入るようにとの身振り。これは石けんエステやろか。この発想にはびっくり。できるだけがんばって、4分ぐらい入ってたかなあ。それから、シャワー室へ。さっぱりして気持ちよくなった。最後にもう一回ドームに入って、軽く汗をかく。汗蒸幕など韓国のサウナでかいた汗は、流さずにそのままにしたほうがええって聞く。休憩室でそのまましばらく休んでから、着替えた。6時45分ごろお店のおばさんに、バス停まで行きたいのでとタクシーを呼んでもろた。10分ほどでタクシーが来た。迎車料金が1000W(約73円)追加されるみたいや。メーターが最初から1000Wになってた。温水里(オンスリ)のバス停のところまで、4800W(約350円)。行きのタクシー代は2400W(約175円)やったから、倍かかった。どっち方面のバスに乗ったらええんかわからんくて、700番のに乗った。江華バスターミナルには行かへんみたいやったので、7時10分に華島バスターミナルで降車。運賃は1700W(約124円)。ここから新村まで直通のバスが出てるんやけど、次の発車が8時。1時間近くある。7時半のバスがこの時間帯にないのは、運転手さんの晩ごはん時間なんかもしれん。バスターミナルの目の前にはお肉屋さんしかない。近くに食堂もあるんやろうけど、あんまり食欲もなくてぶらぶらしてた。8時にやっと3100番のバスが出発。このバスは、江華バスターミナルを通らず、草芝大橋(チョジデギョ)を渡ってソウルへ向かう。うとうとしながらも外の様子が気になり、新村のバス停に着いたのが9時35分やった。運賃は1700W(約124円)やった。乗り換えたから、通算で計算されたんやろか。すべて交通カードT-moneyを使うた運賃。バス停のそばにあるアーケード街を通ったけど、もう閉まってるお店が多かった。グランド百貨店の系列スーパー、グランドマート新村店の地下2階生鮮食品売場で、お買い物。夜のタイムサービスで安くなってた。でも食べたいもんがあんまりなくて、またお餅(トック)を買うた。1パック2352W(約172円)が1000W(約73円)。ここからお宿のそばまでバスも出てるみたいやったけど、乗り場がわからんかったので地下鉄で。乙支路3街での乗換えが遠かった。運賃は800W(約58円)。お宿に着いたのは、10時40分。足痛くて、くたびれた。長い1日やった。江華島を歩き回って疲れたけど、すごくおもしろかった。韓国3日目に使うたお金 交通費 15900W 入場料など 3500W 食事代 3000W 汗蒸幕 7000W 小計 29400W(約2,146円) 合計 341800W(約24,951円) (旅行時の為替、100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 12輪(総計 638輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ の
2010年09月27日
コメント(2)
一年ぶりの世田谷アートフリマへの出展。昨年の9月の後、今年の4月末にもvol.13があったんやけど、抽選ではずれてしもた。今回のvol.14は9月25日、26日の2日間のうち、日曜日の1日だけが当った。会場は、三軒茶屋のキャロットタワー3階4階5階。私の場所は4階の端のほう。11時スタートやったので、9時半ごろから行って準備した。ごそごそやってると、すぐに時間が経つ。今回は、ロングネックレスもいくつか作ってみた。100cmぐらいあって、二重にしても使えるの。いくつかは買うてくれはる人がいて、出展料2000円は回収できた。昨年も買うてくれはって、今年も来て買うてくれたお客さんがいて、うれしかった。ハーフブースやと幅が90cmしかない。展示台の高さも45cmと低く、中腰の姿勢が多くて疲れてしもた。来年は幅180cmのフルブースで申し込もうかなあ。これならテーブルが用意してもらえる。個性的ではあっても、必需品というわけではなくてあってもなくてもええもんが多いから、アートフリマには厳しい時代かもしれん。原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 626輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、ラッキービンゴが50ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月26日
コメント(8)
裸婦4人が屋根を支える江華島の伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ)大雄殿を拝見したとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。参道を下りて行くと、道端でおばあさんが品物を並べて売ってはった。韓国語がわからん私のために、身振り手振りで説明しようとしてくれはる。シルクって言って、指を曲げてくねくねってして、もぐもぐ食べる様子から、桑のことやとわかった。大きなたらいに入った赤い実は、桑の実。紙コップに1杯分で、2000W(約146円)。竹串で刺して食べてみると、甘酸っぱくておいしかった。桑の実は英語やとマルベリー (Mulberry) 。江華島でもうひとつしたかったのが、韓国の伝統サウナ汗蒸幕(ハンジュンマク)に入ること。江華島が松の木を燃やす高温サウナ発祥の地とも言われてるそうや。バスでは行けないので、タクシーを探す。なかなか空いてるタクシーがなくて、 温水里(オンスリ)のバス停のところまで戻ってきた。タクシーの運転手さんに「江華汗蒸幕」とハングルで行き先を書いた紙を見せる。5分ほど走って5時に到着。タクシー代は2400W(約175円)やった。とっくりのような円筒形をした大きなドームがそびえてて、そばには薪が積まれてる。ここは、昔ながらの汗蒸幕を再現してるそうで、看板にハングルで「在来式蒸し風呂 江華観光汗蒸幕」と書いてある。オンドル用の石をレンガのようにドーム状に積み上げる。高さは10mもあるそうや。その内側に塩を入れた黄土を塗ってある。100%国産の松の薪を4時間焚きつけて、内部の温度を100度以上にする。日本語はまったく通じないけど、おばさんはとっても親切。ヨモギ蒸しをしたかったんやけど、やってないみたいやった。料金7000W(約511円)を払うて、コットンのガウン、フェイスタオル2枚、ロッカーの鍵、ヨモギ入りの石けんを受け取る。荷物をロッカーに入れて、奥のシャワールームで汗を流す。摩尼山に登ったり伝燈寺をまわったり、汗びっしょりやったからさっぱりした。休憩所でひと休み。覚悟を決めて、ドームに入ろう。(旅行時の為替、100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 30輪(総計 626輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月25日
コメント(4)
新生した銀座三越に行く前に、日本橋高島屋にも。「平城遷都1300年光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵完成記念 小泉淳作展」。小泉淳作さんのお名前は聞いたことあるけど、作品の記憶はなかった。1924年(大正13年)生まれの85歳。絵で生計が立てられるようになったのは、50代後半なんやそうや。それからがすごい。2000年に76歳で鎌倉建長寺法堂天井に約80畳の「雲龍図」を、2002年78歳で京都建仁寺法堂天井に108畳の「双龍図」を描いてはる。それに続いて、今年は奈良東大寺本坊の本坊40面の襖絵をおよそ5年がかりで描き上げはった。会場に入ってすぐに、色とりどりの蓮が描かれた16面の大作「蓮池」が展示されてる。全部違う種類の蓮やという。まるでほんまの蓮池を目の前にしてるよう。実際に襖絵が入った本坊の写真も展示してあった。東大寺本坊にの前には蓮池があって、障子を開け放つと襖絵と池の蓮が一体となって極楽浄土のようやった。次のスペースには3面に「東大寺本坊の桜」「吉野の桜」「しだれ桜」の大広間の襖絵。しだれ桜は、大宇陀の「又兵衛桜」がモデル。桜を描きはるのはこれが初めてやそうや。無数にも思える花びら一枚一枚をていねいに描きこんである。向かい側には、東大寺を建立した聖武天皇と光明皇后の御影。さらに奥の間には、「鳳凰」「飛天」「散華」の襖絵。御影は、実際にモデルに衣装を着せ髪形も結い上げて描きはったそうや。襖絵などには落款がない。「奉納画というのは、己をむなしくし、無にして描く。それしかなのです」ということで、誰かが描いたと思ってもらうだけでええそうや。、続いてそれまでの代表作の山水画、静物画もいくつか展示されてた。墨絵が多く、それもすごくリアルで緻密に描いてはる。とことん写生することにこだわるそうや。龍の天井画は墨絵やけど、東大寺が華厳宗の大本山やので、墨絵ではなく「繧繝彩色(うんげんさいしき)」という、奈良時代に日本に伝わった描き方を用いて東大寺にふさわしいようにしはった。3つのお寺の奉納画は横河電機の文化支援活動として、経済的な支援があったとのこと。制作風景のVTRも上映されてた。日本橋高島屋では9月27日までの開催。その後巡回する。横浜高島屋2010年10月14日(木)~10月25日(月)京都高島屋2011年1月6日(木)~1月24日(月)大阪高島屋2011年2月2日(水)~2月14日(月)小泉淳作展無料巡回バス「メトロリンク日本橋」に乗って、京橋へ。ポーラ銀座ビルの3階にあるポーラ ミュージアム アネックスに行った。アートギャラリーのような小さな空間で、リニューアル1周年を記念した「マティス Jazz」展を10月24日までやってる。バーのような会場にびっくり。長いカウンターの前に椅子が並んでて、椅子に座って作品を眺めることができ、女性アーティストDJ AMIGOさんがリミックスした音楽が流れてる。マティスのコラージュによる版画作品「ジャズ」シリーズ20点が全て展示されてる。いくつかを観たことはあるけど、こうやって一堂にというのは初めて。サーカスや劇場をモチーフにしてたんや。10月24日まで。マティス Jazz原種ハイビスカスの開花 19輪(総計 596輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月24日
コメント(2)
新橋演舞場で歌舞伎を観る前にいろいろまわった。新生三越の地下2階と3階の食料品売場に行ってみた。地下1階は化粧品売場になってる。すっかり様変わりしてた。伊勢丹と三越のいいとこ取りしたような感じ。ブティック感覚を取り入れて垢抜けてるけど、活気と高級感がうまく共存してる。平日の昼間やのにすごい人。まるでアメ横状態。一番興味を持ったのがお肉のコーナー。食肉専門卸業者「小島商店」プロデュースしたというお肉のセレクトショップ片葉三(かたばみ)。大きなショウケースには、古代牛やドライエージングビーフのおおきな塊がどーんと鎮座してる。すごくおいしそうやった。フルーツコーナーでは、ぶどうのナガノパープルも試食させてもろた。隣にいたおばさまのつぶやきが聞こえてきた。「こんな楽しいとこにいたら、いくらでもお金使っちゃうわ」。11階12階のレストラン街もすっかり変わってる。今回の新装で駐輪場までできた。192台とめられて、営業時間が午前9時~午前1時。2時間まで無料、以後4時間ごとに100円やそうや。銀座三越フリーカフェ播磨屋ステーション東京銀座本店も8月21日から変わった。こちらは、あまりよくないほうへ。最初に行ったのは、2009年11月。オープンしたのは2009年10月10日。最初は10時から8時までの営業やったけど、途中から11時から7時までに短縮。おかきとドリンクを無料で提供してはった。今年の4月ごろから、お替りはあかんけど小皿に入るだけ好きなの取ってもよかったおかきが、「全6種類のおかきを各1個ずつ最大6個まで」に。同じおかきの複数取りは禁止。そして、8月21日からおかきが有料になった。各種1つずつ入った袋が200円、「こわれ」は100円。行ったときには「こわれ」はなかった。ドリンクはコーヒー、紅茶、お茶、オレンジジュースで変わらずに無料。オレンジジュースのところに1杯だけでと書かれてた。ほとんどのお客さんは、ドリンクだけで利用してはる。そのうち撤退しはるんやないかと心配やなあ。原種ハイビスカスの開花 6輪(総計 577輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月23日
コメント(2)
9月末で歌舞伎座の解体作業が終わる予定。三原橋の交差点から見ると、歌舞伎座の側面はほとんどなくなってる。正面の覆いも、屋根の最上部のところを二重にしてあって、見えなくなってた。新橋演舞場の秀山祭九月大歌舞伎夜の部。最初は舞踊「猩々(しょうじょう)」。猩々は中国の伝説上の動物で、お酒が大好き。ショウジョウバエのショウジョウもお酒を好むところからつけられた名前なんやそうや。梅玉さんと松緑さんに猩々が楽しく酔っ払って踊ってくれてはった。梅玉さんの足捌きが不思議でおもしろい。俊寛(しゅんかん)は吉右衛門さん。幸四郎さんと勘三郎さんでも観てるけど、もひとつ好きになれない。未練たらっしいんやもん。俊寛は自分の意思で島に残ったはずやのに、船が出発すると泣き叫ぶ。人間ってそんなもんなんやろうし、近松門左衛門が一番書きたかったとこはそこなんかもしれんけど。文楽でも観てみたい。段四郎さんの瀬尾が、憎たらしいんやけど愛嬌があって、このお芝居の中では好きやなあ。「鐘ヶ岬(かねがみさき)」は、道成寺の地唄舞版なんやそうや。お琴も入ってた。芝翫はさんは、昭和3年のお生まれ。82歳であれだけの重い衣装をつけて踊られるのは立派やけど、清姫はだいぶ無理があると思うた。富十郎さんの「うかれ坊主」は、今回一番楽しみにしてた演目。富十郎さんも昭和4年のお生まれで、81歳。膝がお悪いらしいけど、少ない動きでこれだけ表情豊かに踊りはるんやからすごい。いろんな人をかわるがわる踊り分ける「まぜこぜ踊り」も楽しかった。「引窓」は、花形さんたちのお芝居。染五郎さんの与兵衛、松緑さんの濡髪、孝太郎さんのお早。わかりやすくて見ごたえがあった。引窓は中秋の名月前晩の話。この日はちょうど中秋の十五夜。演舞場を出て空を見上げると曇り空やったけど、雲の切れ間からまん丸お月さんが顔を出して、すぐにまた隠れた。新橋演舞場 秀山祭九月大歌舞伎夜の部一、猩々(しょうじょう) 猩々:梅 玉 猩々:松 緑 酒売り:芝 雀二、平家女護島 俊寛(しゅんかん) 俊寛僧都:吉右衛門 瀬尾太郎兼康:段四郎 海女千鳥:福 助 丹波少将成経:染五郎 平判官康頼:歌 昇 丹左衛門尉基康:仁左衛門三、鐘ヶ岬(かねがみさき) 清姫:芝 翫 うかれ坊主(うかれぼうず) 願人坊主:富十郎四、双蝶々曲輪日記 引窓(ひきまど) 南与兵衛後に南方十次兵衛:染五郎 女房お早:孝太郎 濡髪長五郎:松 緑 お幸:東 蔵 原種ハイビスカスの開花 18輪(総計 571)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月22日
コメント(2)
伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ)の薬師殿やお坊さん人形、梵鐘を拝見したとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。境内の中央にあるのが、大雄殿。本堂にあたるみたいや。これも韓国の「宝物」に指定されてる。日本やと重要文化財かな。薬師殿と同じく、朝鮮中期の寄棟造(よせむねづくり)瓦屋根の木造建築。軒反りがあって、今にも空に羽ばたいていきそうに見える。お堂の中には、蓮の形の小さな提灯がずらっと吊るされてた。中には、木造の釈迦、阿弥陀、薬師如来様がいはる。内部の彫刻装飾も豪華やった。柱聯(ちゅうれん)の詩文は、 佛身普遍十方 月印千江一切同 四智圓明諸聖 賁臨法會利群多包様式の枡組みが屋根を支えてるんやけど、その四隅の軒下に裸婦の彫刻があるという。よう見たら、なんやお猿さんか鬼のようなのが裸婦みたいや。これには伝説がある。当時国内でも有数の名棟梁が大雄殿の建造を指揮してた。門前町に用があって行った棟梁は、雨宿りをしていた居酒屋の軒先で、そこの女主人と出会い、彼女を愛するようになる。棟梁はお金が入るたびに彼女に渡し、大雄殿が完成したら一緒に住む約束までしてた。その日を指折り数えて楽しみにしていた棟梁。完成も近いある日、居酒屋を訪ねると、彼女の姿は影も形もない。女主人は、預けられたお金を全て持って、別の男と逃げてしまった。失意の棟梁は、仕事が手につかず寝ることもままならなかったけど、なんとか工事を仕上げた。出来上がってみると、軒下の4か所に裸の女性が屋根を支える彫刻が作られていた。怒った棟梁が、大雄殿の重い屋根を支えさせてさらし者にする罰を与えたのだという。逃げた女性が、過ちを悔い改めて正しく生きて欲しいという願いをこめているという見方もあるそうや。私が見たのは、両手で支えてる裸婦やけど、右手だけで支えてるの、左手だけで支えてるの、帯をしてて両手で支えてるのと4か所とも違う形みたいや。それにしても本堂に裸の女性を彫刻させてくれるとは、寛容なお寺さんや。ほかの彫刻も独特の形。社務所の前で犬が気持ちよさそうに寝てた。このお寺ではテンプルステイもできるそうや。ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 19輪(総計 571輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月21日
コメント(2)
ぶどうを凍らすとおいしい。ぶどうは洗わずに、粒の根元に茎を少しつけるようにして料理バサミで切り落とす。それをまた洗わずに凍らす。食べる時に洗って、茎を取る。そうすると水っぽくならないし、粒同士がくっつくこともない。種なしのほうが食べやすいかな。皮もつるっとむけるし、皮のまま食べて種と一緒に出してもええ。今回のぶどうは、巨峰とナイアガラ。原種ハイビスカスの開花 19輪(総計 552)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月20日
コメント(2)
伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ)の對潮樓(対潮楼)をくぐったとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。境内に入った左手に薬師殿があった。韓国の「宝物」に指定されてる。日本やと重要文化財にあたるのかな。朝鮮中期の寄棟造(よせむねづくり)瓦屋根の木造建築。軒反りがすごく、屋根を支えている多包様式の枡組みが華やか。仏様が描かれていたり、木鼻は龍の形みたいや。建物は渋いけど、祀られてる薬師如来様はアジアの仏様らしく金ピカやった。柱聯(ちゅうれん)の詩文は、一念普觀無量劫 無去無來亦無住 如是了知三世事 超諸方便成十力 近くに、石仏などがようけ置かれてるコーナーがあった。願を懸けてはるんかなあ。お坊さんらしき人形もいっぱい。それがどれも、愛嬌のあるポーズをしてる。お坊さんらしからぬ、サングラスをかけてヌンチャク?でポーズを決めているものまで。ソウルの曹渓寺(チョゲサ)やその周辺の仏具商店街でも見かけたから、韓国の仏教徒の間ではやってるんかもしれん。奥には、中国宋時代のものやといわれる梵鐘もあった。これも「宝物」指定。「大宋懷州修武縣 百巖山崇明寺 紹聖丁丑歳 丙戌念三日鑄 鐘一顆」と銘文が刻まれてる。1097年(北宋 紹聖4年)に鋳造された中国の鐘。第2次大戦当時、日本軍の兵器製作のため金属供出させられたけど、溶かされてなかったのを解放後に持ち帰ったのか、溶かされずにいた別の鐘をつけたみたいや。ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 4輪(総計 533輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月19日
コメント(0)
拝観料は2000W(約146円)を払うて、伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ)への三郎城(サムナンソン)の東門をくぐったとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。入ってすぐ右手に小さ祠のようなのがあって、案内板が出てる。「梁憲洙勝戦碑」って書いてあった。日本の歴史もおぼつかない私は、韓国の歴史はもっとわからんので、帰国してから調べてみた。1866年に丙寅洋擾(へいいんようじょう)というのがあった。丙寅は干支の「ひのえとら」のこと。洋擾は西洋の国が朝鮮を侵略したことをいうみたいや。日本は幕末のころで、この年第14代将軍徳川家茂が亡くなってる。和宮親子内親王が奥方。フランスから来て布教していた10名の宣教師と8000人にもおよぶ信者が3月に処刑されるというキリスト教弾圧事件、丙寅教獄(へいいんきょうごく)が起こる。フランスはそれに抗議して、10月に軍艦7隻、兵力約1300名の陣容で、江華島を占領する。フランス軍相手に活躍したのが梁憲洙(ヤン ホンス)将軍。フランス軍は朝鮮軍に敗れ、撤退することになる。「巡撫千總梁公憲洙勝戰碑」と刻まれてた。しばらく歩くと左手に極彩色の輪蔵台があった。一切経(大蔵経)が納められていている経庫で、中心に柱があって回転する。輪蔵を一回転させると、ここにあるお経を全て唱えたのとの同じ功徳があるそうや。その奥に、竹林茶園があった。お寺の古い建物を使うてるようで、中をのぞいてみるとおみやげ物みたいなのも置いてあって、喫茶の席は満席やった。松葉を100日間醗酵させた松茶(ソルチァ)も名物みたいや。いったいお寺はどこやろうと思うたら、階段の上に「傳燈寺」と書かれた扁額(へんがく)がある大きな門が見えた。その下をくぐると反対側には「對潮樓」(対潮楼)の扁額がかかってる。柱聯(ちゅうれん)にはこんな詩文が書かれてた。 終日無忙事 焚香過一生 山河天眼裏 世界法身中 聽鳥明聞性 看花悟色空 縣泉百丈餘 薄雲岩際宿 孤月浪中飜 袖中有東海 嶺上多白雲 青山塵外相(旅行時の為替、100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 8輪(総計 529輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月18日
コメント(0)
文楽を観に行く前に、東京国立近代美術館へ上村松園展に行ってきた。雨の平日昼間で空いてると思うたのに、ようけ人が入ってた。上村松園(うえむらしょうえん)は、明治8年(1875)生まれの女性日本画家。父は松園が生まれる数か月前に亡くなり、京都で茶葉屋を営む母の手一つで4つ年上の姉とともに育てられた。子どもの時から絵が得意で、母もすきなだけ絵を描かせてくれ、12歳で京都府画学校に入学。画学校の教授だった鈴木松年が京都府画学校を退職するのにともなって翌年退学し、松年の内弟になる。15歳のときに内国勧業博覧会に初出品した「四季美人図」が、来日中の英国の皇子コンノート公の目にとまり、買い上げられる。当時の京都画壇で女性がプロとして絵を描いていくのは大変なことやったやろうなあ。そのうえ27歳で長男松篁(しょうこう)を出産しシングルマザーになる。相手は、鈴木松年だろうといわれてるそうや。子育ても家事もすべて母が面倒をみてくれ、絵に専念できる環境やった。昭和23年(1948)女性として最初の文化勲章を授与され、翌年74歳で亡くなる。生涯現役やったそうや。その松園の代表作や素描など100点以上が展示される大規模な回顧展。だいたい制作順の展示。「人生の花」「花がたみ」「?(前期)」「楊貴妃」「虹を見る」「母子」「序の舞(後期)」「草紙洗小町(前期)」「砧(後期)」など、松園の傑作が集められてる。「花がたみ」と「?」は40代の作品。狂気の妖しさが真に迫ってて、こわいほど。ほかの作品でもこのあたりの時期は、目の描き方が独特なように思う。「草子洗小町」は60代前半の作品。これだけ大きいからか奥から手前に斜めに展示されてた。それが幸いして、筆の跡まで間近で観ることができた。小野小町の黒髪が、迷うことなく引かれてる。松園は女性ばかりを描いてる。特に髪の生え際や襟足の表現の細やかさに見入ってしまう。凛として気品のある女性の姿を描いてるだけに、そこだけがなんともいえず色っぽい。10月17日まで開催。途中展示替えがある。11月2日~12月12日 京都国立近代美術館に巡回する。上村松園 公式サイト週刊 上村松園 原種ハイビスカスの開花 18輪(総計 521)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月17日
コメント(8)
国立劇場へ文楽の第二部を観に行った。その前に、国立近代美術館へ寄ったんやけど、そのことは別のblogで。第一部は新しい取り組みやったけど、第二部は古典をじっくりと聴かせてくれはる。勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎがうら)は、三重県津市の阿漕浦に伝わる伝説をもとにした主従、親子の情を描いた時代物。切り場の「平治住家の段」は住大夫さん。本公演では初役で語りはるそうや。いつもの床に近い特等席。今年86歳を迎える住大夫さんの語りと錦糸さんの三味線を聴いていると、物語が体の中にすっと入ってくる。すごいなあ、堪能させてもろた。桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)は、京都の町屋を舞台にした世話物。40に近い呉服屋の主人長右衛門と隣に住む14歳の信濃屋の娘お半が心中するまでを描いてる。発端の石部宿屋の段から結末の道行までの上演は、1976年以来34年ぶりなんやそうや。乳母と丁稚の長吉をお供に、お伊勢参りから帰る途中のお半。遠州(今の静岡県の西半)の商用から一人旅で戻る途中の長右衛門と偶然出会い、隣家のよしみで道連れとなって、同じ石部宿(いしべじゅく)に泊まる。京都への前泊に使われたのが今の滋賀県湖南市にあたる石部宿。夜中に丁稚の長吉がしつこく迫ってくると、お半は長右衛門がひとり寝てる部屋に逃げてくる。子どもやからと一緒に寝るうちに、二人は枕をかわしてしまう。それをお半を捜しにきた長吉がのぞき見し、腹いせに長右衛門が遠州の大名から研ぎに出すよう預かってきた正宗の脇差と自分の旅差をすり替えてしまう。宿の朝は早い。乳母と丁稚の長吉は、朝ごはんをお茶漬けにして食べてた。「柳馬場を押小路」、帯屋は京都市役所のちょっと西側、京かまぼこ茨木屋さんのあたりにあるようや。長右衛門は子どものころ、帯屋の主人繁斎(はんさい)の養子になった。飯炊きだったおとせは繁斎の後妻になって、連れ子の儀兵衛を店の主人にしたいと悪巧みをしてる。後妻おとせはすごく意地悪で、長右衛門やお絹につらく当たる。「帯屋」の切場(きりば)は、しわがれた泥くさいお声の嶋大夫さん。ネチネチとしたいびりが、そのお声によう合うて抜群。長吉の人形が時々青洟(あおばな)を垂らすのもおもしろかった。夫婦円満のために六角堂にお百度参りしたり、姑にいびられてもけなげに耐え、夫を守る美人で賢くしっかりもののお絹さん。こういう奥さん、実はだんなさんにとっては逃げ場がなくてうっとしいんかもしれんなあ。お半は石部宿の一夜で長右衛門の子をみごもってしまい、長右衛門に今生の別れをして桂川へ向かう。死ぬなら二人一緒と長右衛門もお半の後を追う。「道行朧の桂川」では、鶴澤寛治さんの三味線で5人の大夫と三味線。これも迫力満点。清治さんとは違って、淡々と弾いてはるように見えるけど、音はずしんと体に響く。お半を背負って桂川まで来たものの、長右衛門はお半だけは戻ってくれと頼む。お半はずっと長右衛門を慕ってきたし、一人残って子供を生んでもと聞き入れない。長右衛門は15年ほど前に、宮川町の芸妓岸野と心中しようとし、彼女一人を死なせた自分は生き残ったことを思い出す。岸野の最期の一念でお半に生まれ変わり、自分を誘うのだろうとこれも因果の罪滅ぼしと、お半と共にあの世へ旅立つ。簑助さんが遣う14歳のお半の艶っぽくうれしそうなこと。海老反りのポーズまでしてくれる。ああ、おもしろかった!9月文楽公演 第二部勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎがうら) 阿漕浦の段 平治 松香大夫 団吾 次郎蔵 津国大夫 林右衛門 文字栄大夫 平治住家の段 切 住大夫 錦 糸 (人形)医者林右衛門:紋吉 阿漕の平治:玉女 平瓦治郎蔵:玉也 女房お春:勘弥 平治母:勘寿 庄屋彦作:玉佳(後半) 伜友石:玉誉(後半) 代官奥村兵庫:清十郎 桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ) 石部宿屋の段 三輪大夫 清志郎 ツレ 芳穂大夫 寛太郎(ツレ) 六角堂の段 文字久大夫 富 助 帯屋の段 切 嶋大夫 清 友 奥 千歳大夫 清 介 道行朧の桂川 お半 津駒大夫 寛 治 長右衛門 文字久大夫 喜一朗 相子大夫 清 丈 つばさ大夫 寛太郎 希大夫 清 公(人形)娘お半:簑助 下女りん:勘市(後半) 丁稚長吉:玉志(後半) 帯屋長右衛門:勘十郎 出刃屋九右衛門:簑次 出刃屋の女中:勘次郎 女房お絹:紋寿 弟儀兵衛:玉 輝 母おとせ:簑二郎親繁斎:和生原種ハイビスカスの開花 10輪(総計 503輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月16日
コメント(6)
摩尼山の眺めを堪能し、気をいっぱい浴びて下山したとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。華道バスターミナルに戻って、伝燈寺(傳燈寺 ジョンドゥンサ )へ行くバスを聞いたら停まってる3100番のでいいそうや。このバスは、ソウルの新村まで行くバス。新村から出るバス3000番は江華バスターミナルが終点やけど、3100番は華道バスターミナルまで行くので摩尼山や伝燈寺に行きたい時は、このバスのほうが便利そう。もっとも1時間とか1時間半に1本ぐらいの本数。3時発のバスに乗り、10分ほどのバス停 温水里(オンスリ)で降りる。運賃は1700W(約124円)。これは郡内バスやのうて、中距離バスやから短い距離でも高くて、倍ぐらいする。お寺への行き方を教えてもらう。バスの進むほうへ2、3分歩いて、交差点を右折。ゆるい坂を上っていくと、伝燈寺の看板があった。ここからもまだ先は長い。右手が坂道、左は駐車場と階段の道になってる。山登りでガクガクになった膝とパンパンになったふくらはぎでの坂道はつらい。食堂が何軒か見えてきて、なぜかこの道やないのではって思うて、そこにあった階段を下ってしもた。駐車場のあたりまで来て、やっぱり元の道があってたことに気づく。また階段を上る。こんな脚のときに何をしてるんやろう。階段を上りきると、もうフラフラやった。あまりの私のバテ具合を見かねて、食堂のおばさんが店の中に入れてくれた。風が通って気持ちええ。冷たいとうもろこし茶まで出してくれはった。やっと息を吹き返すことができた。お礼を言って、また坂を行く。バスを降りてから20分ぐらいで、料金所に着いた。拝観料は2000W(約146円)。韓国に現存する最古の歴史書「三国史記」によると、韓半島に中国の前秦から僧・順道が遣わされて仏教を伝えたのは高句麗第17代の小獣林(ソスリム)王の時代372年やったそうや。その2年後に東晋から僧・阿道が高句麗に入る。伝燈寺は、その阿道和尚が建てたと伝えられてるそうや。創建当時は眞宗寺(ジンゾンサ)ていう名前やったけど、高麗時代の忠烈王の妃・貞信府主がこのお寺に仏典の玉燈を献納してから、伝燈寺と呼ばれるようになったといわれてる。トンネルの向こうにお寺があるみたいや。このトンネルは、2kmにわたって石築で囲まれた城壁の一部。三郎城(サムナンソン)またの名は鼎足山城(チョンジョクサンソン)の東門にあたる。建国の祖である檀君が3人の息子に築城させたので、三郎城と呼ばれているそうや。立派なお寺にしては、あまりにもさりげない入口。ここは裏門やったんかなあ。(旅行時の為替、100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 19輪(総計 493輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月15日
コメント(2)
アルコールに弱いので、すぐに顔が真っ赤になって、メロメロに酔っ払ってしまう。ノンアルコールビールにもいろんな種類がでてきたので、3種類試しに飲んでみた。正確にいうと、ノンアルコールやなくてアルコール度数1%未満やので、ビールテイスト飲料やそうや。味の好みからいうと、、飲むんやったらいつもヱビスビールを選んでる。一番おいしかったのは、これ。ビールに近い濃くと苦味、旨みが感じられる。クラウスターラー (ドイツ)原材料:麦芽、ホップ アルコール分:約0.4% 330ml缶あたり約86kcal。ビール製造時の本発酵工程を短縮することでアルコール濃度を抑え、本発酵後の風味育成期間を大幅に長くとることで、ビール本来の旨みをひきだしてるそうや。安さにびっくりするのは、これ。味は薄めで飲みやすい。近所の店で1缶80円と、水より安いぐらいや。楽天では61円で売ってるとこもある。テキサスセレクト(アメリカ)原材料:麦芽、コーンシロップ、ホップ アルコール分:0.5%未満 355ml缶あたり58Kcal。 その中間ぐらいなんが、これかな。どっちつかずの感じ。ドイツ ホルステン(ドイツ)原材料:麦芽、ホップ アルコール分:0.03% 330ml缶あたり79.2Kcal。8月21日の日本経済新聞「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」に、ビール通が選んだビール風味飲料のベストテンが載ってた。ほかのも試してみようかな。 1位:レーベンブロイ アルコールフリー(独)2位:バクラー(オランダ)3位:サントリー オールフリー4位:クラウスターラー(独)5位:キリン休む日のAlc.0.00%6位以下は下記でどうぞ・日本経済新聞Web刊「ビール通が選んだビール風味飲料」原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。
2010年09月14日
コメント(4)
日本のヴィーナスを観た後、三菱一号館美術館へ向かうた。美術館のある丸の内ブリックスクエアに来るのは初めて。9月3日で開業1周年やそうで、イルミネーションで飾られてた。来年2月中旬まで飾られてるそうや。一号館広場の奥が三菱一号館美術館広場側入口。最初に歴史資料館を見学。明治期の再現模型があった。三菱一号館は、ジョサイア・コンドルの設計で1894年(明治27年)にできた丸の内最初のオフィスビル。当時の写真を見ると、野原の中に煉瓦造の建物がぽつんと建ってる。「三菱ヶ原」って言われてたそうや。その後、1911(明治44)年の第十三号館まで建てられ、馬場先通りは一丁(約100m)もヨーロッパの街並みを思わせる赤煉瓦建築が続き、「一丁倫敦」と呼ばれるようになった。二号館は今の明治生命館があるところ、四号館は今の古河ビル、十二号館は新東京ビル、十三号館は富士ビルのあるところにそれぞれあったみたいや。当時、美術館や劇場を作る計画もあったそうで、それが100年後の今実現したことになる。十四号館からは鉄骨造、鉄筋コンクリート造になっていき、一号館は高度経済成長の波のなか1968(昭和43年)に取り壊される。今の三菱一号館は、明治27年当時の構造、材質、仕上げなどを可能な限り忠実に再現して、免震構造や空調、衛生、給水給湯や安全設備は最新のものを完備してる。美術展「三菱が夢見た美術館-三菱家と三菱ゆかりのコレクション」は3階から。三菱グループと岩崎家が所有する珠玉のコレクションを一挙に公開するもの。三菱グループには世田谷の東洋古美術を収蔵する「静嘉堂」と駒込の東洋学の研究図書館「東洋文庫」がある。それらの貴重なコレクションも展示されてる。静嘉堂では野々村仁清「色絵吉野山図茶壺」や橋本雅邦「龍虎図屏風」。東洋文庫からは国宝の中国最古の唐時代の詩篇「毛詩(もうし)」、平安中期に書写された「文選集注」。他にも「楽善録」「論語集解」、江戸初期の挿絵本「義経記」、杉田玄白訳「解体新書」、「東方見聞録」、1371年のコーラン、1570年のアジアの地図などお宝がいっぱい。続きは、階段で2階に下りる。この建物はオリジナルの姿を忠実に復元してて、床材なども当時と同じ材料を使うてはる。ヒールや底の硬い靴やと靴音がすごく響く。ゴム底など音の出にくい靴を履いていったほうがええ。展示室も小さな部屋をいくつもつないである。欧米の古い美術館のようで、趣がある。2階では、日本郵船と麒麟麦酒のボスターなどと西洋近代絵画。オディロン・ルドンのパステル画「聖女」があったのがうれしかった。ルドンのパステル画好きやなあ。11月3日まで開催。展示替えが何度かあるので、ホームページで確認したほうがええ。三菱が夢見た美術館原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月13日
コメント(2)
世田谷アートフリマの準備をせなあかんのやけど、図書館が次々に期限付きで本を提供してくれはる。「悪」と戦う 高橋源一郎著作家の息子、ランちゃんという3歳の男の子、弟で言葉をしゃべれない2歳のキイちゃん、顔が普通ではない近所の女の子ミアちゃんの物語。ミアちゃんは、リリニルスの服を着てるそうや。ランちゃんは「悪」と戦って「世界」を取り戻すために旅に出る。私には子どもがおらんけど、子どもは好き。初めて話したり、なにやら意味ありげなことを言うたりと、子どもが小さいころの言葉は宝物らしいなあ。3歳ごろまでの子どもは、「悪」と戦ってると作者は想定してる。「悪」っていうのは、この本の中では何らかの理由で生き続けられなかった子どもたちの世界を指してるみたいや。生きていたら続いていたであろういくつもの世界。その世界が今の世界と入れ替わる機会を狙ってる。作者はこの本を子どもたちに読んでもらいたいそうや。原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 楽天ブックスの「ブログネタ」をブログで紹介して10万ポイント山分けに参加しよう
2010年09月12日
コメント(2)
演舞場で秀山祭九月大歌舞伎昼の部を観てから、美術館へ。銀座三越が新装開店する前日で、お得意様ための内覧会をやってるみたいですでに混雑してた。どんなふうに変わったのか、落ち着いたころ行ってみよう。メゾンエルメス8階フォーラムでディディエ・フィウザ・フォスティノ「Agnosian Fields」展。フォスティノさんは、パリ、リスボンを拠点に活躍する建築家。Agnosian Fieldsっていうのは「認識不可能な場」という意味やそうや。「建築家を信用するな」って作品に書いてあった。その意図どおりなんか、なんかようわからんかった。わからんくても五感への記憶は、私をなんらか形づくっていくように思う。ラッセル・ハズウェルによる3つのサウンドスケープが流れる「Erase your head」「(G)host in the (S)hell」「Estate of real / State of unreal」「Uncut House」「Sympathy For The Devil」「Hand Architecture」 奥 浩哉によるドローイング「Agnosian Fields」 ディディエ・フィウザ・フォスティノ展11月23日まで。次は、出光美術館の「日本美術のヴィーナス -浮世絵と近代美人画」。鎌倉時代の「普賢菩薩騎象図」からすべて肉筆の浮世絵、小杉放菴まで美人画が並ぶ。チラシにも使われてる喜多川歌麿の「更衣美人図」が、私の一押し美人さん。歌麿だけやなく、菱川師宣、勝川春章、鳥文斎栄之、礒田湖龍斎、葛飾北斎などすべて肉筆画なんやから出光のコレクションはすごいなあ。明治以降の近代は、上村松園、北野恒富、鏑木清方、伊東深水、小杉放菴など。季節を考えてか、夏らしい薄物をお召しの美人さんが多くて、涼やかやけど色っぽかった。9月12日まで。原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月11日
コメント(0)
今月の歌舞伎公演も楽しみ。月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり)は、秋にぴったりの踊り。在原業平と小野小町が月を眺めながら舞ってるんやそうや。梅玉さんと魁春さんがぴったり。沼津(ぬまづ)は、1年前に住大夫さん、綱大夫さんの文楽で観て、感動した。歌舞伎やとどんなやろう。最初の沼津の茶店の場面からお江戸の雰囲気満点で、見応えがある。吉右衛門さんもええけど歌六さんの平作が渋くて味があって好きや。途中で、歌六さんと歌昇さんが萬屋から播磨屋へ復帰する口上があった。吉右衛門さんもうれしいやろうなあ。荒川の佐吉(あらかわのさきち)がまたええ。おじいさん役をしてた歌六さん、強い浪人の成川郷右衛門役でまた登場。全然雰囲気が違ってる。左団次さんが体調不良で、歌六さんが出てはるみたいや。今月は歌六さんが大活躍。仁左衛門さんはやっぱりかっこええなあ。孫の千之助くんはどんどん大きくなる。千之助くんの卯之吉をかわいがる仁左衛門さんの佐吉を見てると、現実とお芝居がないまぜになっているような。泣かせるお芝居やった。最後は藤十郎さんの踊り。梅の季節やないけど、かわいらしい藤十郎さんには紅葉より梅が似合うかも。豪華な配役で、立派な演目。たっぷりと堪能させてもろた。この後、また美術館めぐりが続く。新橋演舞場 秀山祭九月大歌舞伎 昼の部一、月宴紅葉繍(つきのうたげもみじのいろどり) 在原業平:梅 玉 小野小町:魁 春二、伊賀越道中双六 沼津(ぬまづ) 呉服屋十兵衛:吉右衛門 お米:芝 雀 池添孫八:染五郎 荷持安兵衛:歌 昇 雲助平作:歌 六三、江戸絵両国八景 荒川の佐吉(あらかわのさきち) 荒川の佐吉:仁左衛門 丸総女房お新:福 助 仁兵衛娘お八重:孝太郎 大工辰五郎:染五郎 卯之吉:千之助 隅田の清五郎:錦之助 鍾馗の仁兵衛:段四郎 成川郷右衛門:歌 六 相模屋政五郎:吉右衛門四、寿梅鉢萬歳(ことぶきうめばちまんざい) 萬歳:藤十郎原種ハイビスカスの開花 0輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月10日
コメント(0)
このブログを始めたのが2005年9月9日の夕方やったから、6年目に入ったことになる。熱しやすく飽きっぽい性格なんやけど、ようこれだけ続いてると自分でも感心する。最近読んだ本は、今年の第143回芥川賞受賞作品。乙女の密告 赤染晶子著121ページしかなく、1ページの文字数も少ないのですぐに読んでしもた。京都の外国語大学のドイツ語学科で学ぶ女子大生である乙女たち。大学のスピーチコンテストに向けて、この乙女たちがスピーチのゼミを担当するドイツ人バッハマン教授から「アンネの日記」の一部をドイツ語で暗唱する練習に没頭させられる。そのなかで主人公の乙女みか子は、アンネになり、アンネの隠れ家生活を支えたミープになり、密告者にまでなっていく。この本を書くにあたって、作者の赤染さんは補足や編集が加えられていないドイツ語版の「アンネの日記」を自身で翻訳して作中で使うて、「アンネの日記」もオランダ語の原タイトル「ヘト アハテルハイス」(後ろの家、隠れ家)と呼んではる。今年1月にミープさんが100歳で亡くなったことも出てくる。京言葉がいっぱいで軽い感じの文章なんやけど、作者の「ヘト アハテルハイス」への思い入れが随所にあふれてる。哲学書のようでもある。忘れないでいなければと思うた。原種ハイビスカスの開花 3輪(総計 477輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 楽天ブックスの「ブログネタ」をブログで紹介して10万ポイント山分けに参加しよう
2010年09月09日
コメント(8)
やっと摩尼山の山頂に着いたとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。江華島(カンファド)は韓国の北西の端、にあって、漢江の西の河口にあって、北朝鮮は目と鼻の先。摩尼山は江華島の南のほうにある。山頂からは、小さな島々や江華の村々の向こうが北朝鮮の開豊郡のはず。韓国最高の気のパワーを味わいながら景色を眺めてた。山頂にいたのは10分ほど。ほかに行きたいとこもあるので、ゆっくりしてられんで残念やった。下りは、行きに通った階段路とは違う檀君路を選んだ。こっちは山道で斜面を巻くように道がついてる。上りもしんどかったけど、下りのほうがもっと膝がガクガクになった。この時履いてたのが、クロックスのアリスやったんもようなかったなあ。滑りやすいし、土まみれになってしもた。ちゃんとトレッキングシューズ履いて、ナップサックを背負うてる人が多かった。登山口までたどりついたんが、2時半。1時間20分かかった。しんどかったけど、ええ体験ができてよかった。ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 7輪(総計 474輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月08日
コメント(0)
久しぶりの文楽。国立劇場に9月文楽公演の第二部を観に行った。今回は早めに行けて、三番叟も観ることができた。文楽公演の第一部の開演15分前に、いつも「幕開三番叟」が演じられる。舞台を清めるためやそうや。良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)は、東大寺を開山した良弁僧正が幼いころ鷲にさらわれたけど、成人して立派な僧になった後に母に再会するという伝説を取りあげたもので、1887(明治20)年の初演。志賀の里の段では、ワイヤーで吊るした大きな鷲が登場して、子どもの光丸を爪で引っ掛けて連れ去ってしまう。二弦の八雲琴が優雅でもの悲しい雰囲気をかもしだしてた。桜の宮物狂ひの段が、一番見応えがあった。花見で賑わうの大阪桜宮が舞台。花かんざしを売る娘はかわいいし、吹玉屋はほんまの小さなしゃぼん玉を竹の筒からようけ吹きだして飛ばしてくれてた。そんななかに、30年間我が子を捜し続け、気が触れてしまい落ちぶれた姿の渚の方が現れる。鶴澤清治さんの三味線が呂勢大夫さんはじめ5人の大夫と三味線を引っぱっていく。床に近い席やったから、迫力満点やった。呂勢大夫さんは清治さんに鍛えられて、苦しいやろうけどうれしいやろうなあ。正気に戻った渚の方は、東大寺までたどり着くけど、どうしてええかわからへん。通りかかった雲弥坊に相談して、良弁杉に貼りつける身の上話を書いてもらことになる。ここもほのぼのと情がこもってて、よかった。二月堂の段は最大の見せ場のはずやけど。綱大夫さんの声に張りがない。床に近かったから聞こえたけど、後ろの方まで声が届いたんやろか。後で知ったんやけど、綱大夫さんは前日の6日体調不良のため休演で、代役は千歳大夫さんが務めはったそうや。そんななかでの出演やったんやなあ。良弁僧正が登場する前触れで、供の奴たちが毛槍を投げ交わすなどして、ひとり遣いのツメ人形が活躍する。このあたりまでは、しっかり観て聴いてたんやけど、一番の見どころ親子の対面の場面は記憶が飛んでる。気がついたら、渚の方が輿に乗るとこやった。鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)は、三島由紀夫が書いた新作歌舞伎。それを今回初めて文楽にしはった。2009年歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎で観てる。勘三郎さんの猿源氏、玉三郎さんの傾城蛍火。勘三郎さんと玉三郎さんの「いせのくにあこぎがうらのさるげんじがイワシこえぇ~(伊勢の国に阿漕ケ浦の猿源氏が鰯かうえい)」っていう呼び声が、今も耳から離れへん。文楽ではどんなになるのか楽しみやった。藤間勘十郎さんが初めて文楽の振り付けをしはったそうや。それなりに楽しめたけど、太夫さんの「いわしかうえい」はなんやあっさりしてる。三島由紀夫が生きてたら、どんな文楽にしはったやろうか。9月文楽公演 第一部良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい) 志賀の里の段 渚の方 英大夫 喜一朗 小枝 南都大夫 腰元 始大夫 清公(ツレ・八雲) 腰元 希大夫 龍爾(ツレ・八雲) 呂勢大夫 清 治 咲甫大夫 清志郎 睦大夫 清 馗 靖大夫 清 丈 咲寿大夫 錦 吾 東大寺の段 英大夫 團七 二月堂の段 切 綱大夫 清二郎 (人形)乳母小枝:亀次 光丸:玉彦 渚の方:文雀 腰元藤野:紋臣 腰元春枝:紋秀 花売娘:簑二郎(前半) 吹玉屋:幸助 船頭:文哉 雲弥坊:勘寿 先供:勘次郎 良弁僧正:和生 弟子僧:玉勢 弟子僧:簑紫郎 ほか 鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ) 五条橋の段 咲甫大夫 宗 助 五条東洞院の段 切 咲大夫 燕 三 (人形)博労六郎左衛門:文司 遁世者海老名なあみだぶつ:玉女 猿源氏:勘十郎 けいせい薄雲:清三郎 けいせい春雨:一 輔 禿:簑次 けいせい螢火実は丹鶴城の姫:清十郎 庭男実は藪熊次郎太:清五郎 亭主:簑一郎 原種ハイビスカスの開花 5輪(総計 467輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月07日
コメント(2)
韓国のパワースポット、摩尼山に登ってやっと頂上付近までたどりついたとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。12時55分に「摩尼山頂上」と書かれたフェンスのあるところに到着。フェンスの中に(塹城檀 チャムソンダン)っていう祭壇があるようやった。12月31日から元旦にかけての初日の出と、10月3日の開天節(韓国の建国記念日)の時以外は、立ち入り禁止みたいや。道が続いてたので、登って行った。最後の木の階段を上がるとそこが頂上やった。スタートしたのが正午で1時ちょうどに着いたから、1時間かかってる。塹城檀がすぐそこに見えてる。チャムソンダンの漢字はもともとは塹星壇やって、今もそう書く場合が多いみたいやけど、ここの案内板には塹城檀と書かれてた。麓にあったパネルに、祭壇の写真が載ってた。直径10mぐらいの円形に組まれた石垣の奥に四角い祭壇があって、そこで神話上の韓民族の始祖檀君が祭天の儀式を行ったという。今も開天節(韓国の建国記念日)には、ここで儀式が行われるそうや。塹城檀と反対側になんとヘリポートがあった。儀式などの時にもヘリコプターで人を連れてくるんかもしれん。それと管理小屋みたいなのも建ってた。ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 15輪(総計 462輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月06日
コメント(0)
だんな様が土曜日にお財布を落とした。ATMで引き出したばかりのお金ぎょうさんとクレジットカード3枚が入ってる。今まで何度か落し物してはるけど、なぜかいつも戻ってきてた。今度ももしかしてと思うたけど、警察にも届けて、念のために夜のうちにクレジットカード会社に電話して、停止、再発行の手続きをした。日曜日、買い物などに寄ったところに全部電話をしてみた。すると、スーパーでレジの横に落ちていたのを保管してるとのこと。何もなくなることなく、無事に出てきてほっとした。でも、それからも大変。公共料金の引き落としをクレジットカードで支払うてたので、電気、ガス、水道、新聞、電話料金など各社に電話して変更届を送ってもらうことに。クレジットカードにはだいたい盗難保険が付いてる。紛失・盗難を届け日から60日前以降の損害額を補償してくれることが多いと思う。そやから、2、3日様子をみてからクレジットカード会社に連絡したらよかったなあ。それにしても、そのスーパーではお財布を出した記憶がないというだんな様。失せ物は現れてよかったけど、記憶の失せ物はちょっと心配や。原種ハイビスカスの開花 18輪(総計 447輪)ベルガモットの開花 0輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月05日
コメント(8)
江華島、摩尼山の階段路登り始めたとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。スタートしたのが正午ごろ。階段の上りはけっこうつらい。右足から上げたり、左足からにしてみたり。サイドに土の斜面があるところでは、そこを登ったりもした。高度が上がると展望が開けてきて、風も気持ちええ。途中何箇所かに、緊急連絡用の案内板があった。自分の居場所を伝えるための番号やろうなあ。「気」の案内板は、その場所で測定した気の強さみたいや。韓国精神科学学会の風水の専門家がダウジングのLロッド棒で測定したところ、摩尼山山頂が65回転で韓国で一番高かった。この看板がある7合目付近は60回転、麓は46回転。他の場所では、慶尚南道の海印寺が46回転やったそうや。所々にある小さな看板は、頂上まであと何段かの数字かなあ。12時55分にやっと「摩尼山頂上」と書かれたフェンスのあるところに到着した。ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 20輪(総計 429輪)ベルガモットの開花 15輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 2
2010年09月04日
コメント(0)
江華島、摩尼山の登山口まで郡内バスで来たとこまで書いた、ソウルひとり旅3日目の7月5日の続き。管理事務所で入山料1500W (約110円)を払う。9時から6時まで入れるみたいや。ここをスタートしたのが正午ごろ。摩尼山(マニサン)は江華島で一番高くて469.4m。日本の礼文岳、奈良の三輪山ぐらいの高さ。島の山やからほとんど海抜0mからの登山になる。伝説上の韓民族の始祖である檀君(タングン)が降臨した聖地で、韓国の霊山やそうや。韓国の建国記念日にあたる10月3日開天節(ケチョンジョル)の日には、ここで祭祀が行われる。韓国の国体、全国体育大会の時にもこの山の頂上で太陽の光で聖火がつけられて、聖火リレーの出発点になるんやて。もろたパンフレット(韓国語のみ)によると、階段路を使うと往復4.8km、所要時間は3時間、918の石階段があると書いてある。最初は渓流沿いの広い遊歩道のような道で、木陰が気持ちよかった。12時12分に階段が左手に現れて、ここが階段路への分岐点。12時15分に石段のスタート地点に来た。パンフレットの918段やのうて、ここの看板には1004段と書かれてる。石段っていうても、新しく整備されたコンクリートのようなところもあれば、古くからの石のものもあって段の高さもまちまち。10分ほどで東屋のような建物があるところに出た。ここは祈祷するとこなんかなあ、休憩所かなあ。風水の研究家が選んだ韓国で一番気が強い所って書いてるらしい看板があった。(旅行時の為替 100W7.3円で計算)ソウルのこと続きます。原種ハイビスカスの開花 4輪(総計 409輪)ベルガモットの開花 15輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月03日
コメント(0)
最近読んだ本のこと。つやのよる 井上荒野著有吉佐和子「悪女について」みたいに、艶(つや)という女性のことをまわりの人たち7人が語っていく。それも、自分では艶に直接会ったことはない人たちがほとんど。「艶の従兄の妻、石田環希(51歳)」「艶の最初の夫の愛人、橋本湊(29歳)」「艶の愛人だったかもしれない男の妻、橋川サキ子(60歳)」「艶がストーカーしていた男の恋人、池田百々子(33歳)」「艶のために父親から捨てられた娘、山田麻千子(20歳)」「艶を看取った看護師、芳泉杏子(31歳)」、そして「艶の最後の夫、松生春二(49歳)」。語られれば語られるほど、どんどん影が薄くなっていく艶。だれもが自分のしてる行動がよくわかっていないみたいや。わかってないけどそうしてしまう。パートナーとの関係もそんな感じ。最後に出てくる少年だけが異質。本の終わり方も唐突。若い登場人物ほど自分にストレートに生きてるみたいやった。井上荒野さんの本初めて読んだけど、なんや気になる人や。何冊か読んでみたくなった。原種ハイビスカスの開花 1輪(総計 405輪)ベルガモットの開花 15輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 楽天ブックスの「ブログネタ」をブログで紹介して10万ポイント山分けに参加しよう
2010年09月02日
コメント(13)
東京国立博物館へ行く前に、湯島121(ゆしま いちにいち)っていうおもしろい名前のお店でお昼ごはんを食べた。店名は、英語のOne to Oneの、お客様一人一人に合ったサービスをっていうことなんかなあ。湯島の路地裏にある一軒屋。一日限定20食の鯛茶漬けのランチがある。火曜から金曜日の11時半からか12時半。人気があるので、予約しないとむずかしそう。カウンターのご主人の前の席に案内された。夜のお料理に使う松茸が置いてあった。包丁はどれも有次さんのみたいや。まず、おしぼりとお茶。しばらくするとお料理の盆が運ばれてきた。出汁巻き卵大根とにんじん、鮭、細切り昆布の煮物胡麻だれの鯛に本山葵ずいきとお揚げのお味噌汁香の物ご飯出汁巻き卵を一口。ふんわりとしてお出汁がきいててええお味。お味噌汁もていねいにお出汁を取ってはる。煮物は、大根もにんじんも皮付きでちっと賄いっぽい。鯛のお刺身は、胡麻だれがしっかりときいてる。一杯目は、そのままご飯にのせていただく。お替りをもろて、二杯目はお茶漬けにして。このお店すごいことに、ご飯だけやなくて、鯛もお替りすることができる。とってもおいしくて、もう半分お替りしてしもた。食後のデザートまでつく。この日は、アイスクリーム。これで1000円とは、申し訳なくなる。デザートと一緒にこの日の夜のお献立を書いた紙をくれはった。夜は、お任せの8800円のコースだけ。旬の食材を使うてておいしそう。夜も行ってみたくなった。湯島 一二一 (懐石・会席料理 / 湯島駅、上野広小路駅、上野御徒町駅)昼総合点★★★★☆ 4.0原種ハイビスカスの開花 1輪(総計 404輪)ベルガモットの開花 15輪(総計 15輪)今日のラッキーくじは、今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2010年09月01日
コメント(2)
全30件 (30件中 1-30件目)
1