国立劇場の十二月歌舞伎公演。「心にしみる珠玉の新歌舞伎 明治、大正、昭和の名作を味わう」となってる。
第一場 法華堂の門前の場 第二場 将軍家御館の場
将軍源頼朝:中村吉右衛門 大江広元:中村 歌六
畠山六郎重保:中村歌昇 大名榛谷重朝:中村 松江
大名藤沢清親:中村 種太郎 侍女音羽:中村 吉之丞
羽黒山別当慈円坊祐玄:大谷 桂三 熊野別当定海:澤村 由次郎
小笠原弥太郎長経:市川 高麗蔵 小笠原
小周防:中村 芝雀 尼御台政子:中村 富十郎
「一休禅師」(いっきゅうぜんじ)
一休禅師:中村 富十郎 禿:渡邉 愛子 地獄太夫:中村魁春
「修禅寺物語」(しゅぜんじものがたり) 一幕三場
第一場 伊豆修禅寺夜叉王住家の場
第二場 桂川のほとり、虎渓橋のたもとの場
第三場 もとの夜叉王住家の場
面作師夜叉王:中村 吉右衛門 夜叉王姉娘かつら:中村 芝雀
夜叉王妹娘かえで:市川 高麗蔵 下田五郎景安:中村 種太郎
金窪兵衛尉行親:澤村 由次郎 源左金吾頼家:中村 錦之助
かえで婿春彦:市川 段四郎
「頼朝の死」は、真山青果の作品。
源頼朝の三回忌供養の場。落馬が原因と伝えられる父頼朝の死に納得できず、その真相を知りたいと切望する頼家と、お家のためとそれを阻む母政子。
政子の侍女の小周防は頼朝の死の場面にいた重保に思いを寄せているが、実は頼朝の死に深いかかわりを持っている。
吉右衛門さんの頼家の苦悩より、歌昇さんの重保の苦悶のほうがずっと重く感じられる。
富十郎さんの政子は、流石の風格と厳しさ。
「さらば我が身は、源家あっての頼家にて、頼家のための源氏にては・・・ないのでござりまするか。」
「ことも愚かや。家は末代、人は一世じゃ。」
「ええ、そのお言葉にわが身の上も末も見た。もうこれまで。」
重保を斬ろうとする頼家の前に、政子が長刀を構えて向かう。
最後には、頼家は声をあげて泣き出し、そのまま幕になった。
「一休禅師」は舞踊で、坪内逍遥の作やそうや。
富十郎さんの一休禅師が、魁春さんの地獄太夫と踊ったり、禅問答したり。80歳の富十郎さんが、74歳のときに生まれた長女、渡邊愛子ちゃんが禿(かむろ)役で初舞台。
「愛子ちゃん!」と大向こうさんから声がかかってた。
堂々としてて、踊りもなかなかお上手で、とても初舞台とは思えん出来ばえやった。
富十郎お父さんも、ニコニコととってもうれしそうやった。
「修禅寺物語」は岡本綺堂の作品。
錦之助さんの頼家は将軍職を剥奪され、伊豆の修禅寺に幽閉されてる。自分の顔を後世に残そうと、吉右衛門さんの面作り夜叉王(やしゃおう)に命じて面を作らせてる。でも半年たってもできへんので、痺れを切らして夜叉王の家にやってくる。夜叉王は何度作ってもその面に死相が現れるので、納得できず面を渡せないという。怒って夜叉王を斬ろうとする頼家に、芝雀さんの夜叉王の姉娘かつらが面を渡す。
頼家は面のできばえに感銘し、その面を献上させ、娘かつらを気に入り御殿に出仕させることにする。
美人で気位の高いかつらは大喜びで、いそいそと付き従う。
頼家は、かつらに二代目若狭の局の名まで与える。
その幸せもつかの間、北条氏の急襲で頼家は殺されてしまう。面をかぶって頼家の身代わりとなったかつらは、瀕死の身で父と妹夫婦の家に落ち延びてくる。
夜叉王は自分の面が将軍の運命を暗示していたと知り、自身の腕が本物であったと満足の笑みを浮かべる。
それだけやなく、今まさに死にゆく娘かつらの断末魔の面を写しとろうと筆を走らせる。
すごい話やなあ。
吉右衛門さんは、頼家よりは夜叉王のほうが似合ってるように思うた。でも今回初役やということもあるのか、芸術家としての凄みみたいなのはあまり感じられへんかった。
妹かえでの婿春彦を演じてはった段四郎さんの、存在感が大きかった。
すごく若々しく感じられたし。
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